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9124幼いあなた_—となり—メロディ9/18 12:26:516120cfomRX/CNmEqQ
第一章 —ムカつく・・・— http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8924.htmlC
第二章 —喧嘩友達—   http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8955.html
第三章 —子犬—     http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8987.html
第四章 —変化—     http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9027.html
第五章 —ウソ—     http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9052.html
第六章 —好き—     http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9077.html
第七章 —汚れてる—   http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9100.html

メロディ9/18 12:33:26120cfomRX/CNmEqQ||698
帰り道、沙耶が深いため息をついた。隣であたしが苦笑いで話しかける。

「祥太達には、彩んこと嫌やって言えないんやからしゃあないんちゃう?」
「わかっとるけど・・・嫌やねん」
「うちもそうなんやから今回くらい我慢しい!」

無理矢理頷いて納得した沙耶。
自分も小さくため息をついた。

「でも明日楽しみやなぁ」

良い方向に話を持っていこうとした。
沙耶はニッコリ笑って、そうやなぁ、と返事をした。

メロディ9/18 12:38:236120cfomRX/CNmEqQ||240
「うち何着てこっかなぁ」
「思いっ切りお洒落してっちゃおかぁ!」
「そうやねぇ!」

ふふっ、とお互い笑い合った。

そんな楽しそうな時間でもあたしは常に沙耶に嫉妬していた。
沙耶の全てが欲しくてたまらなかった。沙耶は・・・、美少女だ。
はっきり言って親友のあたしは釣り合ってない気がするくらい。
明るくて、優しくて、可愛くて、綺麗で、頭良くて・・・完璧やん。

・・・ずるい

そんな醜い感情で溢れている自分が嫌いでしかたなくなった。

メロディ9/18 12:58:486120cfomRX/CNmEqQ||895
沙耶の家の前についた。

「じゃあ明日、1時に駅でなぁ!」
「うん、明日なっ」

沙耶に手を振ると、沙耶があたしに手を振った。
バタン、という音で沙耶は見えなくなった。
前も向いて歩き出す。

「明日・・・ほんまに何着てこ・・・」

祥太の笑顔を思いだし顔が熱くなった。

メロディ9/18 13:3:146120cfomRX/CNmEqQ||358
———————————————————

「〜〜〜〜っ・・・、何着ていけばえぇん!?」

どさっ、とベッドの上に並べた服の上に倒れ込んだ。
しばらくしてむくっ、と身体を起こす。

「女の子らしい服着たいなぁ・・・」

もう一度倒れ込む。
コンコン、という音と共に入るわよ?、と聞こえた。

「何?」
「今日デパートでセールやってたから買ってきちゃったんよ」

ぐっ、と袋を突き出してくる。

「着てみなね」

メロディ9/18 13:26:466120cfomRX/CNmEqQ||36
パタン、と静かにドアが閉まった。
ガサガサと袋をあさった。

「これで決まりっ!」

黒系のチェックでベルト代わりに
黒い大きめのリボンが巻き付けられてるショートパンツ。
早速履いてみると、丁度良い感じだった。

ふと、もう一度袋を見るとまだ入っていた。

ベージュのベロア素材のパーカーだった。
白いレースが帽子部分と袖口についてあって可愛い。

「・・・母さんあたしの観察してんかな」

あたしが今まで欲しかった物だったからだ。

メロディ9/18 13:35:256120cfomRX/CNmEqQ||330
「でも胸元寂しいからっ・・・とぉ」

小物などを入れてるケースをあさる。

「あっ、これこれ!」

パーカーの左胸に白いニットの薔薇のブローチをつけた。
赤い小さめの鞄をハンガーにかけた服の下の床にちょこんと置いた。

「・・・10時、かぁ・・・」

やることが無くなったので部屋の電気を消して、
布団の中にもぐった。

メロディ9/18 13:41:506120cfomRX/CNmEqQ||730
ピピピピピピピピピ・・・ピッ

「ふぁあっ」

目覚まし時計を止めて時間を見る。
8時14分。

「7時半にかけたんになぁ」

ははっ、と自分のことが可笑しくて笑う。
階段を下りると母が昨日の洗いものをしていた。

「おはよ」
「おはよぉ、今日遅かったねぇ」
「お父さんは?」
「出張よ、6時半に出ていったわ」

そ、と一文字だけの言葉を返して洗面所に向かう。

メロディ9/18 13:48:196120cfomRX/CNmEqQ||518
髪をといで、顔を丁寧に洗う。
タオルで顔をぽんぽん、と拭く。

「待ちきれんなぁ〜っ・・・」

のろのろと足を動かして席につく。
朝食がテーブルにのせられる。

「いただきます」
「どーぞ」

「今日映画見に行くのって何時だったっけ?」
「1時やで」
「そう、どっか寄るとしても5時までに家についてな」
「わかっとる」

メロディ9/18 13:52:96120cfomRX/CNmEqQ||126
かちゃっ、と茶碗の上に箸をおいた。

「ごちそーさま」
「はぁい」

再び洗面所に向かい、歯を磨いた。
部屋に戻って適当にパーカーとジーパンを着てベッドに寝ころんだ。

「何してよ・・・、漫画でも読もっかな」

あたしの部屋は日当たりが良いからか少しぽかぽかしてた。
眠・・・———————

ここで暗転。

メロディ9/18 13:56:296120cfomRX/CNmEqQ||531
つむぎっ、ごめん!起きてぇぇ!
「何っ!?」

大声で起こされ、びっくりして飛び起きた。

「母さんも寝ちゃったんよっ、ごめん!今12時47分!」
「嘘っ」

バッ、と時計を見ると本当に12時47分。
家から駅までは歩いて三分後10分で準備しなきゃあかんの!?

急いでベッドから下りて服をベッドに投げつける。
ハンガーにかけてあった服を急いで着る。

メロディ9/18 14:0:476120cfomRX/CNmEqQ||315
洗面所で髪をといで、リボンのピンをつける。
バッグをとってブーツを急いではいて玄関を飛び出した。

「いってきます!」

待ち合わせ場所の駅に行くともうみんな居た。

「ごめんっ、遅れた」
「いいよ別にそんなに待ってな「遅すぎっ!凄い迷惑なんやけどぉ」
「・・・ごめん、彩」
「別にしょうがないやろ、お前酷すぎ」

少し冷たい目で祥太が彩に言った。

「・・・祥太がそう言うなら許してあげるわよ・・・」

うっわぁ、と言わんばかりに沙耶とあたしの顔がひきつった。

メロディ9/19 22:6:106120cftKydDVt2JdI||587
「じゃ、早速行こっかぁ!」

そう沙耶が言った瞬間、あたしは沙耶に釘付けになった。
可愛え・・・。

赤いチェックのミニプリーツスカートに、ベージュのニットカーディガン。
ブーツは黒であたしと同じ。だけど沙耶のブーツのほうが可愛い。
やっぱずるいで・・・。

——————————————————————

「今日見る映画・・・って、コレ?」
「そやで!この彩が決めたんやから最高間違いなしに決まっとるやぁん」

ふんぞりとした態度を見せる彩。
今日見る映画は、ホラー映画・・・。

メロディ9/19 22:13:416120cftKydDVt2JdI||678
「面白そうやなぁ!なぁ、祥太」
「俺めっちゃ見たいんやけど!チケット買ってくるわ」

祥太と智也の瞳が幼い子供のようにキラキラしてる。
チケット売場のほうに突進し始める祥太。それに急いでついていく智也と彩。
口が少し引きつりながら沙耶とあたしはのろのろと足を動かした。

「沙耶ぁ・・・、うちホラーめっちゃ苦手やねん・・・」
「恐い話は聞くの好きやけど見るのは・・・駄目やよ、あたしも」

チケットを受け取りながら沙耶に話し掛けた。
顔が少し青いあたしにつられて沙耶も青くなる。

「もうすぐ始まるって!はよ行こ」


メロディ9/19 22:20:406120cftKydDVt2JdI||774
「席は自由席なんやなぁ、どうすっか?」

とくん、と胸がなった。鼓動が速くなっていく。

「俺ここすぅーわろっ」
「俺ここぉー」

一つ席との間を取って智也と祥太がどかっ、と座った。
祥太の隣になれる席は二つ・・・、あたしもはよ座んなきゃ!

「あたしそこ座って良「あっ、あたしそこ座っていいかな!?」
「・・・え、別にいいで・・・?」

言葉とぎられた・・・?
祥太は少し驚いた様子で言った。

「じゃああたしココ〜!」

祥太のとなりは無くなった。

メロディ9/19 22:23:336120cftKydDVt2JdI||583
「じゃあつむぎ、お前ここ座れよ」
「あ、うん・・・」

すとん、と席に腰をおろした。
想像していたことと全然違うことになって凄く哀しくなった。

ブ—————————・・・

びくん、と身体が震えた。
やばいやばいやばいやばいヤバイッ!きゃああーっ

メロディ9/19 22:31:66120cftKydDVt2JdI||710
夜中にふと醒めると、キィーっ、といういう音がしてゆっくりとドアが開く。
べたっ、と音と共に血塗れの手が見え、ずりずりっと気持ち悪い女が出てきた。
あまりの恐怖に声が出せない。
女が恐ろしい顔をして、彼女に飛びかかった。

きゃああぁあぁぁああ———っ!

メロディ9/19 22:35:546120cftKydDVt2JdI||846
「あぁ・・・」

頭がくらくらする・・・。
ぽてっと智也のほうに倒れてしまった。

「あ・・・ごめ・・・」
「いいんよ、ダルかったら寝ててえぇで」

にこりと優しく微笑む智也に胸が少しなった。
自分が着ていたパーカーをぽすん、とあたしにかけてくれた。

「ありがと・・・」

智也に借りたパーカーを強く握ってちろーっ、と覗いてみたが
やっぱり恐くてしゅっとパーカーの中に顔をうめた。
くすくす、ととなりで智也が笑っている。

・・・楽しい。

メロディ9/19 22:39:126120cftKydDVt2JdI||563
祥太のことを忘れていた。

————————————————————

「終わったぁーっ」
「じゃ、帰りますかぁ」

祥太がのびをしながら言った後に沙耶が言った。

あ、もう帰るんだ・・・。ちょっと寂しいな。
普通ここでは祥太を見るはずなのに智也に目が行ってしまう。

「じゃ、ここで!」
「バイバーイ」

お互いに挨拶を交わして解散した。

メロディ9/19 22:41:226120cftKydDVt2JdI||3
沙耶と家まで帰っている間、ずっと智也のことを考えていた。
あの笑い方が忘れられない。

「つむぎぃ・・・うちねぇ?」
「え、何?」
「今度ねぇ、祥太に告白しよかなって思っとったの」

その言葉に今までの動揺をしなくなった。

メロディ9/19 22:42:336120cftKydDVt2JdI||732
***後書きらしき

遅くなってすいません。
もう次のスレ立てないといけませんので、
感想頂いても返事を書けるかたと書けないかたが
いるかもしれません。
どうかお許し下さい。

久代9/20 17:25:72191cfv.RupzJBziM||352
1番のり^^

(・д・)つむぎチャン・・・もしかして、智也のことが好きになってしまった!?
沙耶&祥太 つむぎ&智也になる可能性が!!
でも つむぎ&祥太 沙耶&智也のほうがいい気がするけどなー・・・。
まぁそこらへんはつむぎチャン、よろしく!(ぇ
  では〜^^

ひろひろひろひろ9/20 17:54:121242cfNODA7USWwbA||147
さてさて。
野球少年が部活から帰るともう2番乗りのチケットを渡されていた・・orz
(。・ω・)ノ こんばんは♪部活帰りに読んでみました^^
・・・あれ〜・・?予想と違うっていうか想定の範囲外っていうか。。。。
この展開は期待以上でした!まさかもう一人いいキャラ(ぁ)を作るとは!
この後のつむぎ殿の進展を期待しながら、今日はここらで塾行ってきます。
ではさよなら〜(。・ω・)ノ^^


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