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9136敵国の計画書第二六話−救出−9/19 11:28:462202cfflaWz7oZhNA
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第二六話−救出−

9/19 11:29:252202cfflaWz7oZhNA||744
『ラシャン!!』
オレの顔から思わず、笑みがこぼれる。

『久しぶりだな、相棒。』
ラシャンは、既に軍服がボロボロで、傷だらけだが、
全てが浅く、元気そうだ。

『派手にやってるみたいだな?』
ラシャンがオレの姿を見て、笑いながら呟いた。
確かに、オレの服もボロボロ。人の事ばかりいっていられないか。

9/19 11:29:472202cfflaWz7oZhNA||534
『あぁ、勿論。』
オレはニヤリとして、答えた。
そんな事より、と、オレはドワンのドワン達の話題へと移した。
『この人たちは、オレと同じ牢屋に入ってた、ドワン・スクワーズ・エーデミだ。
コイツは、オレの戦友、ラシャンだ。』

オレが一通り説明すると、皆お辞儀をして、挨拶をした。
『ところでな。ドワンが銃にやられて・・・救護班を見かけなかったか?』
ラシャンは、暫く顔を顰めて、黙り込んだ。
不意に、パチンと指を鳴らす(正確にはフリ)

9/19 11:30:112202cfflaWz7oZhNA||121
『あそこにも、大量の兵士が捕まえられてた。
確か、あそこに居た筈だ。
オレも救出しようと思ったんだが、そこで監視と暴れてたら、
他兵に見つかって、んで逃げたら見つかってって・・・
オレも大変だったんだぞ?』

ラシャンがハァと溜息をつく。

9/19 11:55:12202cfflaWz7oZhNA||595
『何?・・・なら・・・』
スクワーズが、ボソリと呟いた。

『あの時、魔物が探していた”何か”はラシャンだったのか・・・』
そういえば、ここへ来る途中、魔物がやけに騒々しかった。
あの時の原因はコイツだったのか・・・

『え?何だ?』
ラシャンが戸惑って、聞いてきたので、オレは
『オレ達の身代わりの話さ。』
といって、受け流した。

9/19 11:55:552202cfflaWz7oZhNA||154
ラシャンに方向を聞くと、オレ達は早足で、その方向へ向かう。
勿論のこと、ドワンの為にスピードはだいぶ落とした。

なので、魔物に見つかる確立も高いが、
ラシャンが先回りして攻撃してくれている。
ドワンは、オレとスクワーズで、支えながら歩かせている。

『すまない。』
ドワンは移動中何度もそう言ってきたが、オレにも責任はある。

9/19 11:56:482202cfflaWz7oZhNA||854
暫くして、ようやくその部屋が見えた。
オレ達は、少し離れた場所から、その部屋を観察した。

ここは、オレ達が捕まっていたようなところではなく、かなり綺麗だ。
鉄格子もかなり丈夫そうだ。

壁側には、色々と装置があり、それで、鉄格子の操作をするのだろうか。
見張りは、本当に沢山いる。
『どうする?』
オレ達は声を潜めて相談した。

9/19 11:57:422202cfflaWz7oZhNA||244
『うーん・・・あそこへ潜り込むのは得策ではない。
しかし、我々だけでは魔王にも勝てないだろうしな・・・何より仲間だ。』
スクワーズはそういって、マシンガンに弾をセットした。

『私も同感よ。このまま可能性が0で突撃するより、
少しでも可能性のある仲間助けをした方がいいわ。』

オレはラシャンをチラリと見た。
オレはドワンに助けられた。オレもドワンを助けて、
形だけでも貸し借りなし、となっているが、
オレはドワンから受けた貸しの方が大きいと思う。

だから、命をかけられる。もう仲間なのだ。
だが、ラシャンは違う。
単独で入り、ここの兵ともあまり接触がない。
もしかしたら・・・

9/19 11:58:182202cfflaWz7oZhNA||764
『オレがやらないとでも言うと思ったか?』
ラシャンがニヤリと笑う。

『だが、お前とここの兵は、まだあまり・・・』
オレの言葉を遮って、ラシャンがハハッと笑い始めた。

『確かにそうだ。だがな、お前が命をかけるなら、
オレも命をかける。それ程、ここの兵はいい奴なんだろ?
なら、お前を信じるさ。』

オレはフッと笑って、ありがとう、と呟いた。
ラシャンは丁寧に、どう致しまして、と呟く。

9/19 11:58:582202cfflaWz7oZhNA||154
変な話だが、もしかしたら、この魔王探しによって、
仲間の絆が、少しずつ強くなっているのかもしれない。
本当は、こんな事起きないほうが良かった。
けど、それでも得るものがあるなら・・・

オレもマシンガンに弾をセットし、腰にサーベルを括り直した。
そして、立ち上がる。

ドワンはスクワーズに”仲間を頼む”と呟いて、その場に座り込んだ。
スクワーズは頷くと、オレを見てきた。
オレも頷く。
『行くぞぉ!』
スクワーズが雄たけびを上げて、部屋に突進した!

9/19 11:59:492202cfflaWz7oZhNA||687
『誰だ!!』
一斉に魔物が此方を向く。
『お尋ね者さ!』
ラシャンはハッと笑ってマシンガンをぶっ放した。

魔物が一気に倒れる。
魔物はどうやら、武器を武装していないようだ。
それでも、ただではやられてくれない。
物陰に隠れ、ナイフやらを飛ばしてきている。

『一匹も逃がすなよ!逃がしたら仲間を呼ばれる!』
スクワーズがマシンガンを物陰にぶっ放しながら叫んだ。

と、その直後・・・
『どうした。何が−・・・』
左目に眼帯、頭には包帯を巻いていて、
真紅のコートを羽織った男が扉を開け入ってきた。

『誰だ!』
この状態に驚き、マシンガンを放つオレ達に、すぐに視線を向ける。

9/19 12:0:532202cfflaWz7oZhNA||403
『フーアム隊長!そいつ等、脱獄兵です!』
何処からか声が聞える。
オレは返事の隙を与えず、一気に銃口をフーアムと呼ばれた魔物に向け、発砲した!

”ドドドド!”
フーアムは悪態をつくと、物陰に隠れ、無線か何かで応援を呼び始めた。
『やられた!』
スクワーズは舌打ちして、フーアムの物陰に向けて発砲したが、
弾はその壁に当たるだけだ。

9/19 12:1:02202cfflaWz7oZhNA||377
その後すぐに増援はやってきた。二十人前後だろうか。
流石に、再びこれ全員を倒す自信はない・・・

『スクワーズ、ラシャン、エーデミ。やっぱり一度逃げ・・・』
オレは三人に話しかけようとして、三人を見た。
ラシャンの姿が無い・・・

・・・騒動に紛れ、何処かへ押し出されたか・・・
そんな中、増援部隊は、一気に攻撃を仕掛けてきた。

9/19 12:1:392202cfflaWz7oZhNA||476
”ドドドドドド”
銃撃部隊がマシンガンでオレ達目掛けて発砲してくる。
オレは間一髪で物陰に隠れこんだ。

思わず舌打ちが出る。
このままでは壊滅・・・か?

その時、銃撃部隊の後ろで、物凄い雄叫びが聞えた。
泣きっ面に蜂・・・更に増援部隊だろうか。

オレは物陰から、そっと様子を伺った。
雄叫びの主は魔物じゃなかった・・・そう・・・
ここに囚われていた兵だ!

しかし、どうやって抜け出したのだろう。
オレは部屋全体を見渡すと、血塗れの機械の前に、ラシャンが立っていた。
ラシャンが抜け出したのは、この為か!

9/19 12:2:332202cfflaWz7oZhNA||28
恐らくは100人前後。
一気に魔物を殴り倒し、武器を奪って魔物を撃ち抜く。
前の増援部隊から、次々と血が噴出す。
オレも叫び声を上げ、突撃した。

死者は恐らくまだ居ない。
魔物は、兵の攻撃に怯んで何もしていないのだ!

フーアムは怒り狂って、無線に怒鳴り地面に投げつけた。
オレは一気にフーアムに近づき、マシンガンで発砲する。

『ちぃぃぃ!!』
フーアムは舌打ちして、背中からマシンガンを取り出した。
が、もう此方には十数人いる。

フーアムに勝ち目は無い。
と、その時、扉から再び増援部隊が現れた。

第二七話へ続く・・・・

9/19 12:5:372202cfflaWz7oZhNA||282
こんばんわ。
再びお久しぶりです。

さて又気になる所で終わりました。
次の増援部隊はどんな奴らなのでしょうか。

しかし、囚人兵100人もいれば、かなり心強いですよね。
どんな化け物でも返り討ち精神・・・・
とか言っても、次の増援部隊は強かったり。
更にはバルダも知っている・・・とか言っちゃうと話が読めちゃうかもしれませんねorz

では、次回も是非見てくださいね。
又、第二六話を見ていただけた方は、是非感想を残していってください。

P.S
チビファン2の方では、”山の悲劇”という小説を書いています。
是非そちらの方も、よろしくお願いします。

グー者9/20 22:3:495914cfY8NBmmSmxzw||375
こんばんわwチビ2にはそういう活用法も・・・メモメモ(ぇ

100人ですかぁ・・・塵も積ればと言いますが、まさにこのことですね。
でも、きっと挽回する策はあると思うので、それに期待して次回も楽しみにしています。

勝手な告知ですが、僕の小説もいよいよフィナーレへ。最後の最後まで読んでいただけると嬉しいです^^では^^


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