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9147心の病…SP9/20 11:32:362022cf8m2Fb8Bb.nU
    心の病…

 何をしても治らぬこの痛み…

           紅蓮の炎が巻き起こり、憎しみを倍増させるこの炎…
  いつになっても治らなくて…

          復讐しか頭になかった…

そんな僕が出会った一人の少女…

                  心の闇が和らいだ…

    紅蓮の炎は和らいだ…

                光が差した…

                 そんな気がした…

SP9/20 11:38:62022cf8m2Fb8Bb.nU||825
キン 何か金属がぶつかる音。
誰かが戦っている。一体誰だ。
「………」
俺は喋れなかった。
親の死骸、兄弟の死骸、何かもが信じたくなかった。
だから起きなかった。死んだフリをしていた。
怖かったから、恐ろしかったから。
親父は戦った、母も俺達を守るために戦った。
皆が死んでから、涙が瞳から溢れる。
そんな俺の心に、ある炎が巻き起こる。
―――復習の炎…
色は紅蓮、憎しみを表すに適している色であった。

SP9/20 11:49:462022cf8m2Fb8Bb.nU||59
特徴は、目を瞑っていたからわからない。
覚えているのは、太くて低い声のみ。
俺は、親父が使っていた剣を手に取った。
目には殺意、復習の炎が見えた。
「殺してやる…」
俺はこの時10歳。
普通なら学校生活を楽しんでいるときである。
けれど、俺は死に物狂いで修行した。
倒れたときもあった、体中傷だらけになっている。
俺を突き動かすその気持ちは一つ。
―――復讐…

SP9/20 17:37:452022cf8m2Fb8Bb.nU||18
惨殺事件から5年経った。
俺は感情を完全に消した。
復習だけに専念できるように。
一応、学校には通っている。
一流学校かなんか知んないが、いいとこらしい。
「此処がミリシアル高校か…」
俺はボソッと呟く。
ククククク 不気味に笑いながら高校への門に入る。
この高校が俺にとって禍になるとは思いもしなかった。
一人の女のせいで人生の歯車は狂う。
ポン 後ろから誰かが肩を叩いた。
「久しぶり…と言うとこか…」
髪は銀髪、瞳は俺と同じ深紅、着ている物は黒い制服。
誰かは覚えていない。
ただ、俺と同じ血の匂いがしただけだ。

SP9/20 17:54:502022cf8m2Fb8Bb.nU||405
「クロス・ミラミルだ…覚えてないのは当然かもな…」
クロス・ミラミルと名乗った男は、剣を抜いた。
俺はとっさに反応し、懐から短剣を出した。
何故、短剣かというと愛用の剣だと戦いが楽しくないからである。
刃渡り4cmしかない短剣でも、使い方によっては強い武器となる。
「………死ぬか?てめぇ…」
俺はボソッと呟くと、短剣の先端をクロスの顔に向けた。
クロスの目がキッと鋭くなる。
何故だ、こいつは俺と同じ血の匂いはするが何か違う。
タン 軽くクリスがステップを踏み、突っ込んできた。
剣を前に突き出して。
キン 俺は短剣で弾き飛ばす。
力の差は歴然である。

SP9/20 18:5:262022cf8m2Fb8Bb.nU||340
「降参だ…キョウ・ティアリス」
クリスのその言葉で、戦いらしきことは終了した。
俺の名は、キョウ・ティアリスというのか。
いい響きだな。長い事名前なんて呼ばれてなかったな。
チン クリスは剣を鞘へと納める。
それを見て俺も短剣を懐へ納める。
「何故、お前から血の匂いがする…」
俺はクリスへ質問した。
クリスは質問には答えず、手を振って学校へ入っていった。
俺は少し、ブチッと来たが無視した。
俺が今暴れたら、自分を制御できなくなるから…

           ―――――第一章終―――――


SP9/20 18:6:582022cf8m2Fb8Bb.nU||744
此処から二章へ続くのですが、一章の名前は“俺の心の紅蓮の炎”です。
レスOKですので、感想、評価…etc送ってください^^

桜井裕樹10/22 21:3:362209cfvfYZ.PVSkgA||851
凄いかっこいいですねw
自分なりにはもう少し戦闘シーンがほしいかもw
ぜひ、二章みたいです。


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