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9164死神騎士―第五話9/21 22:31:542201cfQWYk9SDpvFA
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『がっしゃーん!!』

蒸し暑い残骸の中でめぼしい家具を選別していたときだった。
いきなり聞こえた激しい音におもわず後ろを向く。

「まじかよ…!」

先程までローブのかかった木を見通していた唯一の出口は…
見事に鉄筋が崩れ、ふさがってしまっていた。

9/21 22:39:382201cfQWYk9SDpvFA||863
「ちっ!…メンドクセエことになっちまったぜ…。」

わざわざ出口を塞いでいる鉄筋のところにまで行ったのだが…。
押しても引いても小型ナイフで切りつけても、びくともしない。

小型爆弾はローブのポケットに置いてきちまったしな。

ぼやく俺をあざ笑うかのように壁から突き出たフォークが腕を擦る。
そこからは真紅とは言えぬ、少々浅黒い血液が出てきた。

俺は、

とりあえず先に進むか。

と無い気合をいれ、出てきた血液を軽く服の裾で拭いさった。

9/22 15:43:302201cfQWYk9SDpvFA||563
今までふれなかったが…。
残骸の中にはなぜか俺でもかがめば通れる「穴」のような一本道が開いてる。
もちろん横からはフォークや鏡の欠片、コードなんかがでてきてやがる。
しかも灯りと言っていいもんが何も無ぇ。
一応夜目は利くんだが…な。殆どみえねえと同じだ。

だからかは知らねえが、先程のキッチンに辿り着くころには
俺の体には多数の引っかき傷が付いていた。

「いってえな…」

すぐに血は固まるとは言え、結構剥き出しのままはキツイ。
しかもこの世界には「血吸蝶」ってのがいる。
その名の通り血を吸う蝶だ。しかも一度に200cc位を吸い取られるから危険なんだ。

9/22 15:55:02201cfQWYk9SDpvFA||788
ま、ごたくはともかくサッサと何かで傷をふさがないといけない。

「…あっちの方になら―絆創膏くらい残ってるかもしんねえな。」

キッチンより更に奥。もういくら死神でも何も見えねえ闇が広がっているんだが。
確か「元」―両親の寝室。っても義理の母親はあんまりこっちにはこねえがな。
オヤジは意外に過保護だから絆創膏を持ち歩いてやがる。

箱ごと置いてんだから2枚くらいはあるだろ。

何があるかは分からないから一応ズボンのポケットに小型ナイフを。
火付け灰も小瓶に2さじだけ入れておく。

さて、行くか。


9/22 16:7:222201cfQWYk9SDpvFA||22
姿勢を低くして手探りで奥に進んでいく。
暗い…
目を凝らすが霞みがかかったかのようにボンヤリとしか見えねえ。
ッ!また指を軽く切っちまった。

「ゲホッ!埃臭ぇな…」

新しい傷をつけながらだが、やっと広い空間に出れた。

本当にここは元俺の家なのか?

一瞬脳裏に浮かんだ言葉をため息と共に打ち消す。
右見て左見て…っと、あった。
どす黒い赤紫色をしたパッケージの箱を乱暴に開け、
絆創膏をペタペタと適当に貼り付けていく。

と、そのときだった。

「グルルルルル…」

低い、低いうなり声。
―嫌な予感がする。
ゆっくりと振り向くとそこには…。

9/22 16:27:302201cfQWYk9SDpvFA||484
長く、雄雄しい二本の尻尾。
狼のそれをはるかに上回る鋭さを持った白く輝く犬歯。
首から尻尾の付け根にかけて走る五本の黒い線。
鹿のようにしなやかな足の先には鎧でも切り裂く爪が伸びている。
そして、毛なんてものは無い皮膚が丸出しの特徴ありすぎの全身。
これを ア レ といわず、なんといおうか。

そう


――バグだ。


激しい闘志をむき出しにし低くうなる一匹の「死者」は
口を引きつらせる俺に―飛び掛ってきた。

死神騎士―第五話 完

9/22 16:29:472201cfQWYk9SDpvFA||973
+++あとがき(? +++
やっと「バグ」が出てきました〜^^
身体的特徴はかなりありますが…きにしない(コラ
大きさは身近な動物にたとえると…犬?ぐらいです。
コリー(?)などの大型犬くらいですね、はい^^

それでは「感想」よろしくお願いします^^

MR.かずき9/22 17:15:505914cfQHiMaEtXyOw||654
大きさがそんなくらいで死神5人がかりなんですか…(違ったっけな)
今回のは、バグの体の特徴などが出てきてやっと頭の中で描かれました、
MARのレインドッグみたいな…
ドラッグオンドラグーンのレグナの羽無しみたいな…
そんな感じです、
次のが楽しみです〜(わくわく)
ではまた〜

9/23 0:51:102201cfQWYk9SDpvFA||34
こんばんはMR.かずき様^^

そうですね〜MARのレインとは結構イメージは近いですね^^
1、2話(かな?)をよく読むと、5人がかりでないといけない理由が
隠されているはずです〜^^(え?

ご感想有難う御座いました。

来里9/23 11:24:152202cfxM/hrajH04Y||305
おはようございます&感想有難う御座います

武さんの小説、とても上手ですね。
モンスター等の説明も分かりやすくて、
読みやすかったです。

次の作品を楽しみにしています。
それではvv

9/23 13:6:122201cfQWYk9SDpvFA||572
こんにちは来里様^^

素敵な褒め言葉をどうも有難うございます^^
説明は結構悩んだので、分かりやすいと感じられてよかったです^^

ご感想有難うございました^^

友奈9/23 20:19:171249cfpWcEJgx/2AU||877
武さんこんばんは^^
サクサク読めて非常に説明も分かりやすく、とても上手だと感じました^^次回が楽しみです。私の小説も読んで頂ければ光栄です。

9/23 20:43:162201cfQWYk9SDpvFA||800
こんばんは友奈様^^

上手だなんて有難うございます(照//
説明まで褒めていただいて…^^

次回もがんばります。
ご感想有難う御座いました^^


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