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9282私が初めて愛した人_—罪悪感—メロディ10/9 12:25:521251cf0oVcTyirpIc
↓第一章〜第七章までのアド有。

第八章 —となり—  http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9124.html

第九章  —迷い—   http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9153.html
第十章  —選んだ道— http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9211.html
第十一章 —約束—   http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9241.html

もとの題名は「幼いあなた」だったのですが、
作者の内容変更により題名が変わりました。
この変更した題名に特別な意味があるわけではありません。
それではお楽しみ下さい。


※「***後書きらしき」がレスされるまでのレスはお控え下さい。

メロディ10/9 12:36:171251cf0oVcTyirpIc||649
「つむぎっ!」
「・・・あ、ごめん、何?」

ぼーっと昨日のことを思い出していた。
祥太の突然の告白。
祥太の無理矢理造った笑顔。
祥太の苦しくて哀しくて辛そうな顔。
祥太の涙をこらえながら去っていく後ろ姿。
能に焼き付いて消えない。

「どしたん?今日朝から変やで!?」

心配そうな顔で美紀が顔を覗き込む。
昨日あんまり寝てなくて、と言って笑った。
美紀はほっとしたような顔をすると、トイレに行ってくると言って教室を出た。

メロディ10/9 12:39:451251cf0oVcTyirpIc||356
はぁ、と深いため息をついてうつ伏せになって寝た。

あたしが智也と付き合わなければ祥太を傷つけなかった。
でもそしたら智也を傷つけることになる。
どちらと付き合ってもどちらを振ってもどちらとも付き合っても
結局あたしも祥太も智也も傷つくだけ。
あたしは誰が好きなの?智也が好きなはずなのに・・・。
今日は祥太のことばっかり考えてる。
もしかしたら祥太のことが好きなのかもしれない。
でも昨日のことがあって考えているだけなのかもしれない。

「・・・わからへんっ」

メロディ10/9 12:45:451251cf0oVcTyirpIc||24
顔を上げるといつもの光景は無かった。
祥太は他のクラスの男子と廊下で喋ってる。
智也はクラスの男子と喋ったり、遊んでる。
いつからかなぁ・・・。あの二人が一緒にいなくなったこと。

「たーだいまっ」
「あ、お帰り」

美紀があたしの座っている席の前の席についた。

「今日、お菓子持ってきたんよっ。放課後どっか公園で食べていかへん?」
「行く行く、智也今日友達と遊ぶゆぅてたから二人で帰ろ」

その後二人で中休みが終わるまで喋った。
その放課後の話とか、今度どっか行こう、とか。

メロディ10/9 12:47:141251cf0oVcTyirpIc||865
授業中、祥太のことばかり気にしてしまう。
祥太はいつも通りにしている。あたしと挨拶だってした。
でも、何か物足りなく感じた。

メロディ10/9 12:58:411251cf0oVcTyirpIc||549
———————————————————————

放課後、学校近くの公園でブランコに腰かけてお菓子を頬張っていた。

「めっちゃおいしいっ」
「うちこのチョコ大好きやねん」

お菓子を食べ終わると今日の学校でのことを話したりした。

「川田君の歴史の教科書見えたんやけど・・・めっちゃウケたんねん!
  違うページ開いて人の顔にブタ鼻とか書いてんの!」
「川田って歴史ん時いっつもノート取っとんなぁって思っとったんねんけどっ」
「今度見せてもらおっかっ」

ははっ、と笑った。

メロディ10/9 13:4:11251cf0oVcTyirpIc||524
「・・・ねぇ、つむぎ?」
「ん?」

川田の話題がつきると美紀は真剣そうな顔で問いかけてきた。
美紀を見ると真っ直ぐあたしの目を見ている。

「本当にどうしたん?・・・嘘つかんといて、教えてくれへん?」
「えっ・・・、何・・・?や、ヤダなもーっ、美紀ってば、嘘なんかついとらへんえてぇ」

慌てて隠そうとするあたしを美紀は真剣な表情で見ていた。

「教えて?つむぎ、一人で悩まらへんで?」
「・・・・・・嘘、なんか」

言葉が途切れた。
一人で悩んでいて、抱えきれなくて
あたしは静かに泣いた。

メロディ10/12 16:10:346120cfP3t87UvqW2s||365
冬の寒さなんかさっきまで少しは忘れれるくらい
馬鹿騒ぎしてたんに・・・。
靴からしみる雪の冷たさが増す。

ほろほろと天から零れる粉雪が静かにあたしの頬にのる。
涙と一緒に静かに流れる。

「うん、うん」

美紀は何も分からないのに、うん、とずっと言いながら
手袋をはずしてあたしの頭を撫でた。
次第に美紀の声は鼻声になっていく。
隣の彼女を見ると微笑みながら涙を流している。
彼女の優しさに胸が苦しくなる。

メロディ10/12 16:13:206120cfP3t87UvqW2s||475
「・・・話してくれる?」
「・・・・・・うん」

涙をグイッと手で拭った。

「ゆっくりでえぇから、話して?」
「うん」

涙が出そうになり、グッとこらえる。
口をゆっくりと開き、昨日のことを全て話した。

メロディ10/12 16:17:476120cfP3t87UvqW2s||236
「そっかぁ・・・」

鼻をすすって、俯いた。

「あたしは、どっちが好きなんかなぁっ・・・て、思ってなぁ。今まで智也んこと本気で
 好きやったんはほんとなんよ。だけど昨日祥太に告白されて何で急におかしくなるん? あたし、智也に対してほんとは本気じゃなかったんかなぁ?」

智也は、好き・・・だった、人になっちゃうん?
祥太が好きなん?
どっち・・・?

メロディ10/12 16:25:576120cfP3t87UvqW2s||571
「・・・素直になりぃ、素直にならなきゃあかん。時間かけてえぇから素直になってな」
「うん、うん。」

美紀がブランコから下りてあたしの前で膝をついた。
頭に手を延ばして微笑みながら頭を撫でた。

「素直になってな」

ずっと、何度も何度も繰り返した。

「・・・うん」

何十分かして、最後に答えた。
美紀はその言葉を聞くと頭から手を話し、言葉を止めた。
でも微笑みながらあたしの顔をしっかりと見つめている。

メロディ10/12 16:29:356120cfP3t87UvqW2s||263
「どう?心の整理できたん?」

こくん、と静かに頷いた。

「・・・どっちか、決めれたん?どっちでもあらへんの?」
「・・・智也」

あたしは、智也が、好き。
祥太に告白されて気持ちがおかしくなったのは
前、祥太が好きやったから。
智也と約束した後やったから。
智也と付き合ってるのを知ってて言われたから。

祥太は、好きやあらへんねん。

メロディ10/12 16:33:396120cfP3t87UvqW2s||487
「そう、じゃ、帰ろうか。もう暗くなってきてもうたしなぁ。」
「うん」

まだあまりすっきりしない気持ちで家へ足を向けた。

心が他の男へ少しでも向いてしまったなんて最低だ。
だから、このことは秘密やけど
今まで以上に智也を好きならなきゃあかんねん。

メロディ10/12 16:39:286120cfP3t87UvqW2s||850
家に帰り、部屋に入ってベッドに寝ころんだ。
数分ほどして電話がなった。
表示してある名前は「フジザキ トモヤ」

はぁ、とため息をついて子機を取った。

「もしもし?」
『もしもしっ、つむぎっ?俺、俺!智也っ』

智也はいつもこうだっけ。
電話だけですごいテンション高いんやよね。

メロディ10/12 16:48:426120cfP3t87UvqW2s||194
「どしたん?」
『や、明日さ〜、久々に部活無いやよ!土曜日やしどっか行かへん?』
「・・・ん」

気分が落ち着いてはいないので、なかなか乗り気にはなれない。
でも智也を不愉快させては絶対駄目だ。

『・・・無理なん?』
「ん・・・ん?あぁ、大丈夫やでっ、どこ行くん?」
『街でも行ってぶらぶらしたいな・・・って』
「あ、えぇね!行こ行こっ、じゃあ明日駅ね?」
『昼飯一緒に食べよっか、じゃあ10時に駅で』
「うん、ばいばいっ」

じゃあな、と声が聞こえてプツンと切った。

メロディ10/12 16:53:36120cfP3t87UvqW2s||973
「ほんまダル・・・」

ボフン、と身体を倒した。
あたし、酷すぎやろ、「ダルイ」って・・・。

——————————————————————

「行ってきます」

少し重みのあるドアがいつもより重く感じた。

メロディ10/12 17:0:86120cfP3t87UvqW2s||435
待ち合わせの10分前なのに智也は居て、初めての場所に来た子供のようにキョロキョロと周りを見回している。

「あっ、つむぎつむぎ!」

あたしの姿を見付けると大きく手を振ってきた。
ひらひらと手を振り返す。

通り過ぎて行く女性達はほぼ全員智也の姿を見る。
すごく綺麗な顔立ちで、鼻筋がスッと入っていて目は少し大きくて
少し長い焦げ茶の前髪が揺れる。でも笑顔は少し幼くって可愛くて。

「ごめんなぁっ、待った?」
「全然待ってへんで!それに俺がはやく来すぎただけやねん」

クシャッと崩した笑顔が可愛い。

メロディ10/12 17:5:276120cfP3t87UvqW2s||80
「なぁなぁ、この前ここらへん来た時帰りに「あのショップ今度行きたい」って
 ゆぅてたやろ?だからそこ行こっ、なっ」
「あ、行きたい行きたい」

智也が部活のことを喋っていたのでその言葉を一応は耳に通す。
だけど、あまり集中できない。

「だよなぁ、つむぎっ」
「・・・えっ?あっ、あぁ、そぉやねー」

全然智也の話なんて聞いてなかった・・・。

メロディ10/12 17:13:136120cfP3t87UvqW2s||995
「これ可愛い」
「どれ?」
「これ、キーホルダー。ミニーちゃんのっ」
「ミッキーもあんじゃん」

ミニーとミッキーの大きめのキーホルダーを智也は二つ共手に取る。

「あたしこれ買ってくる」

ミニーのキーホルダーを手に取り、レジに向かった。
レジにぽとん、と置いた。

「809円です。」
「はい」

千円と五円玉一枚と一円玉を四枚を差し出した。

メロディ10/12 17:17:386120cfP3t87UvqW2s||235
智也のところに戻った。

「俺も買ってくるっ」
「えっ」

ミッキーを握りしめレジへ智也は向かった。
店員さんがあたしのことを見た。あの子が彼女かなぁ、と思っているようだった。

恥らしくなってパッと目を背けた。
智也が肩を軽く叩いた。

「へへっ、買っちゃったっ」

メロディ10/12 17:23:536120cfP3t87UvqW2s||209
「前もミニーとミッキーだったね」
「え?あっ!ほんとやぁ、前もぬいぐるみミニーとミッキーやったなっ」

にぱっ、と智也は笑う。
おそろい、か。なんかちょっとやだな・・・。

その後、マクドナルドで昼食を済まし、色んな所をぶらぶらしては店に入って
少しものを買ったりした。

メロディ10/12 17:30:336120cfP3t87UvqW2s||358
「四時かぁ、もう帰ろっか」
「うん」

智也が腕時計を見ながらそう言った。
やっと、帰れる。

地下鉄の中であまり会話は無かった。

帰り道は寒かった。
手は握らなかった。
家に着く少し前の公園で智也が止まった。

「智也?」

ジッとあたしの顔を見てる。
グイッとあたしを引き寄せる。

メロディ10/12 17:35:216120cfP3t87UvqW2s||511
ゆっくりと智也は顔を近づけてくる。
息が唇にかかる。
ファーストキスの相手は智也。
二回目だって智也でいい、はずなのに。

嫌っ・・・

「・・・つむぎ?」

あたしは顔を伏せた。

メロディ10/12 17:42:296120cfP3t87UvqW2s||846
「ごめんっ」

瞳から溢れる涙。

「ごめっ・・・、あたし、祥太が好「言わんで」

あたしの言葉を遮った智也のこえは変に高くなってた。

「なんとなく、今日とか・・・態度で解ったから。祥太んこと好きなんやろ?
 別れようや・・・」
「ごめんっ・・・ごめんなさい・・・」

メロディ10/12 17:45:386120cfP3t87UvqW2s||8
智也はポケットから袋を取り出した。

「祥太と付けろや」

おそろいのミッキーのキーホルダーをあたしに無理矢理渡すと智也は走って行ってしまった。あたしはその場に跪いた。

「ごめっ・・・智也・・・ごめんなさい・・・ご、めっ・・・なさ・・・」

あたしは辺りが真っ暗になるまでその場で泣き続けた。

メロディ10/12 17:47:546120cfP3t87UvqW2s||413
あたしは祥太が好きなんや。
でもその気持ちのせいで智也を傷つけた。
でも祥太に酷いことを言ってしまった。
あたしを好きになってくれることなんて絶対無い。

罪悪感。

人を傷つけた。
人を裏切った。

と、いう罪悪感。

メロディ10/12 17:55:396120cfP3t87UvqW2s||786
***後書きらしき

いや〜、四日間もほったらかしにしてしまいました;
すいません。

あ、それとこの続きは随分先になってしまうかもしれません。
今日視力検査があって、左目はAかBみたいなんですけど、
右目がDっぽいんですよ。
しかも再検査は明日で・・・。
なので、間が少し開くかもしれませんがちょくちょく来て書きますので!

メロディ10/12 17:55:476120cfP3t87UvqW2s||986
それと、アンケートです。
「私が初めて愛した人」終了後、祥太の目線で書いた小説を書きます。
その終了後、「私が初めて愛した人」の中の登場人物の誰かの目線で書いた小説を
書きたいと思っています。
なので、誰を主人公にした小説にしようか考えています。
それを皆様のアンケート決めたいのです。
アンケートの書き方は、名前、いつ頃か、ということです。
(例)山崎 彩の高校生の物語。

などです。宜しくお願いしますっ。


ご感想お願いします。

ひろひろひろひろ10/12 19:48:591242cflJSW7GMMx.Q||871
いやったぁ!!一・番・乗・り!
っとと、こんばんは(。・ω・)ノ中間テスト4日前、推定勉強時間2時間の
ひろひろひろひろです(^O^)(勉強シロ
大分このお話作るのに時間かかってたのは、視力ですかぁ・・・
物語は気長にまちますので、ぜひお体を大切にしてくださいね^^
目がわるくなると、いろいろできなくなりますし。
っとと、感想今回2回レスしますね。書ききれない+アンケート答えますんで。
今回。本当におどろきました(^^;)
おぃおぃ、つむぎさんひどすぎですよ・・・
友達も祥太も智也も裏切るとは。。。最低だぞぅ(何 だめだぞぅ(黙

ひろひろひろひろ10/12 19:55:381242cflJSW7GMMx.Q||814
まぁ、智也君ミッキーまであげちゃうなんて。さては金持ちだな(酷
とりあえず、祥太君よかったね。次あたり告白されるよ(カッテニ
智也君、残念・・・まぁ、がんばりなさい。格好よくてやさしかったら
ぜったいむくわれるから。マジで(誰
っとと、そろそろアンケートに移りますか。
僕的には、きっと女性キャラ目線のほうがいいと思います。
作者のメロディ様も女性ですし、女性目線のほうが上手いと思いますね。
・・・で。こんどは美紀さん(上の名忘れちゃいました の小学生時代がみたいですねぇ。なんか楽しそうですし(ナニ
では、ここらで去ります。次はテストが終わったころになると思います^^
ありがとうございました。さようなら〜

すみれ☆10/12 22:31:452204cfnacloQpOVtw||459
こんばんは^^

美紀は、優しいのね。
翔太か、智也のこと、好きだったんでしょ?

つむぎん…、心の揺れかぁ。。。
罪悪寒あふれていっぱいだけど、めげない方が良いよ?
美紀も言ったじゃん。
自分の気持ちに正直になれって。
でも、正直にならずに、このままずっと居たら、智也、もっと傷ついたと思う。

私もひろひろひろひろ様と同じく、美紀の視点などから描いたものが良いです^^
私は、美紀がつむぎんを見て、どう思っているのかとか、気になります^^
次回も楽しみにしてます♪

メロディ10/15 11:30:511251cfJYasIQ6qEbI||689
***ひろひろひろひろ様

おはようございます(´∀`ヽシ
一番乗りおめでとうございますっ(≧∀八)ー☆ パチパチ

テスト前なのにこんな小説見ちゃってて良いんですかw
励みになっていればありがたいですねぇ
再検査はしませんでした。結局私は左A右Dでした。
凄い差だなって思いましたねw
今回はちょっと登場人物達の思い通りに出来ないよう努力します(ぇ
・・・(°д°)先を読まれてしまった・・・orz
佐藤 美紀です^^
アンケートありがとうございますっ。

メロディ10/15 11:30:591251cfJYasIQ6qEbI||825
美紀と沙耶は美少女設定でしてねぇ。
違うところと言えば・・・見た目と性格。当たり前かw
沙耶は綺麗系で大人っぽい顔。美女って感じ。
美紀は可愛い系で美少女って感じ。
沙耶は結構キレがあってサバサバしてる感じ。あんまり人のこととか気にしませんね。
自分に自信はあるそうです。
美紀はしっかりしてるし頼もしいかな。だけどその反面、
ちょっとしたことでクヨクヨしちゃったり、涙もろいね。優しいです。自分にあまり自信は無いみたいです。

ご感想ありがとうございました!

メロディ10/15 11:36:541251cfJYasIQ6qEbI||271
***すみれ☆様

おはようございます。

美紀ちゃんは恨むことが無いくらい優しいんですよね。
嫉妬する子はいるだろうけど・・・。

「裏切れない」って気持ちがどこかにあったんでしょうね。
だから結局智也を選んだ理由というのは
「祥太と選んだら智也が可哀相」ということだったのでしょう。

お二人共美紀ちゃんですかぁ。
美紀ちゃんって興味深い人ですよね。
実に面白いお方だ。実在してたら会ってみたい・・・w

ご感想ありがとうございました!


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