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9368旅__その壱sIs10/27 23:43:471219cffTLM13GXZB6

  * 旅 その壱 *


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1. オープニング


タビビトヲ イザナウ イニシエノ フエノ ネ

たびびとを いざなう いにしえの ふえの ね

旅人を 誘う 古の 笛の 音

時に 清く
時に 激しく

僕は その音に飲み込まれて
これから冒険を始める

sIs10/27 23:44:271219cffTLM13GXZB6||491
3. 草のウタ


昼なお暗い 深き森を抜ければ そこは 草原
三百六十度 見渡す限り 地平線ばかりが広がる
背後を除いての話

ぽつぽつと立ち尽くす大木は風に洗われ
笛と太陽の暖かいコラボレーションに 身を委ねる
光の粒が 無数に浮く空間の上には
綿雲が流れゆく 藤色の空

波打つ平原が どこまで追求しても美しいことを
知る者はいない

いや 追求する者がいないからこそ
この平原は ずっと美しいままなのかもしれない

sIs10/27 23:44:461219cffTLM13GXZB6||987
4. 雲が近い道にて 書きし文


黄色い花の群生も
枯れ気味の柔らかい色の草たちも
空を行く雲たちも
皆 皆
この山風に 吹かれて 流れている

薄い空気は ここが寂しく静かな
麓より遥か高い大地であることの証
僕が着込んだコートには
今まで歩いてきた分の 汚れが付着しているけれど

この汚れは 決して汚いわけじゃないんだ

sIs10/27 23:45:31219cffTLM13GXZB6||966
5. 沼


さすがに このドロドロの足場の中だと
この頑丈なブーツも ちょっと参っているようだ

僕の目線なんかより ずっとずっと大きくなったススキの
青々とした穂先を見て ため息をつく
沼に桟橋が出来てから 既に数十年
板が抜けている部分は 木製がこの沼より弱いことを示す

中々進まない足取りに
思わず 自分で苛々してしまったよ

sIs10/27 23:45:211219cffTLM13GXZB6||21
6. 机上の蛍光の中で


静かに 紙をめくり
文字一つない 真っ白な部分に手をやり
今日の日付を書いて しばし思考

そうそう まずはこれが と
家族から 手紙が届いたことを 記す
内容は さすがに書くのをやめようと思った
それは ここに遺すべき言葉ではないと思って

その代わり もう一度読んだ
懐かしい字体 思い浮かぶ家族の顔
それに机上の蛍光が重なって
ぼんやりと思い出のように見えてしまって

涙を 袖で拭った

sIs10/27 23:45:411219cffTLM13GXZB6||172
7. 原生林の話


苔の生えた 蔦の絡まった 古代より生きる森の
苔の生えた 湿りきった 岩に腰をかけて
少し 黙ってみる

途端に 空気から動きが消えた
途端に 耳が 痛くなった
途端に 森の深緑がはっきりと見えた
途端に

途端に 森の歴史が
ちょっとだけ 僕の中に受け継がれた

sIs10/27 23:45:491219cffTLM13GXZB6||753

後書き

連載小説だと思って見てしまった方も……いるかもしれませんので、
とりあえず先に謝っておきます。
どこからどう見ても詩です(o_ _)o

某ゲームのサントラを見つけまして、「ああ、いいなー」と思ったので、
沢山詩を書いてみようと思いついたのが今回の詩集。
今回は「壱」。ということは、当然続編があるわけで。
頑張ります。


10/28 17:29:166121cfHpK.a2sBWOs||472
こんにちは^^

自分は「机上の蛍光の中で」の終わり方が
とてもいいなぁ…とホレボレしてしまいました*

暗闇の中光る蛍光灯が目に浮かびます。
しかし周りの暗闇も、あたたかいものに感じてしまうのは
sIs様の筆の動きの所為なのか、はたまた自分の幻覚でしょうか(マテ

なんだかずれた感想になってしまいました。すみません。
それでは弐を楽しみに待っております。

ゆうじい10/28 17:46:101211cfcIPmbLbFNRU||244
こんばんは^^
僕は7番の「原生林の話」が幻想的でいいなぁとおもいました、
7番以外の詩もなかなか良かったです、
見つけたのでので書きますね、1番の「オープニング」と3番の「草のウタ」
2番が抜けていますよ、
まっ・・それは置いといて続編頑張ってくださいね(οωο)〆

sIs10/28 21:50:231219cffTLM13GXZB6||919
武さん
小さく灯った光というのは、きっと大きな光よりも温もりをくれるものなのかも。
そうだとしたら、机上の蛍光は周りの暗闇の怖さを打ち消してくれているのでしょうか。
僕も一度、小さな光の中で大切な人からの手紙を読んでみたいです。
暖かく感じてしまうのは、音楽が暖かいからかもしれませんね……武さんの幻覚が勝っているかも(爆)

sIs10/28 21:50:271219cffTLM13GXZB6||789
ゆうじいさん
僕ら人間の歴史よりもずっと長い間生きている森というのは、きっと物語の宝庫。
黙ってみると、木の一本一本が急にざわめいてきたり、見えなかったものがクローズアップされたり、不思議なところなんでしょうね。

2番ですが、抜けているのではなくて書いていないのです(爆)
書いても書いてもしっくりくるものが出来なかったので……(・、・;)

ゆうじい10/28 23:41:371211cfF7.KUvd5fXk||807
SISさん話し方が本物の作家みたいですね、
説明ありがとうございます、こんなに考えさせられる詩があるとは・・・
(SISさんの書き方がうまいのもありますが
2番についてですが・・・なるほど(笑
じゃあ僕は小説の続きを書こうかな。


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