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9385短編アスラン・ザラ君10/30 23:23:482202cfi6GAO2r90AY
「何でこんな事に・・・」
何故この男が夢なんて言っているのかというと
つい人を殺し
最悪な事に殺した相手が最愛の妻だった
何故・・・何故・・・何故・・・
そう思いたかっただけなのかもしれない
人は傷つき恐れる人が死ぬのはなおさらだ
それが自分の最愛の妻ならばなおさらだ

そう・・・話は三日前にさかのぼる


アスラン・ザラ君10/30 23:24:42202cfi6GAO2r90AY||901
それはいつものケンカで些細なことだった
妻は今日機嫌が悪くとても最悪な雰囲気だった
「貴方遅いわ早くして」
「貴方何でこんなに何やらしても駄目なの・・・」
と言われた
俺は反論した
「何故そんなに責められなくちゃいけない・・・君がやれっていったからやったんじゃないか」
そしてケンカが始まる口ケンカっていう奴だ
しかも・・・いつものケンカならすぐに終わるのだが・・・

アスラン・ザラ君10/30 23:24:242202cfi6GAO2r90AY||848
貴方の稼ぎが悪い、俺の悪口、いろいろだ
何故だ何故こんなに言われなければならない
「貴方なんて最低な人間だわ」
「稼ぎが悪いのは貴方ががんばってないからよ」
「貴方なんかと結婚しなければよかった」
自分自身腹がたったのだが・・・その時・・後悔している
「貴方聞いてるの!!」
妻が強い口調で責めているのに対して俺は
「うるさい・・・俺だってがんばってんだ!!」
つい口が自分の感情に動かされてしまう
「うるさいですってふざけないで頂戴貴方っていつも自分勝手で・・・」

アスラン・ザラ君10/30 23:24:412202cfi6GAO2r90AY||745
そのまま妻が何をしゃべったのかも知らない
でも・・・
むかついたのは自分でも分かった何故なら
手には包丁を持っていたのだ
自分をぼろくそと言われて腹がたち・・・・しまいに
「貴方なんか生まれなかったらよかったのに・・・」
それが・・・最後の言葉だった

アスラン・ザラ君10/30 23:25:12202cfi6GAO2r90AY||925
次の瞬間自分は妻を刺していた・・・
一瞬殺意が芽生えたのは分かった
刺した瞬間自分が何をやったのか分からなかった
自分の記憶からすっぽりそこのとこの記憶がぬけているようだった
手には血がついた包丁・・・左胸(心臓)あたり突き刺していた
しかも何回も何回も刺していた・・・
「何・・で何で・・・何故こんな事に」


アスラン・ザラ君10/30 23:26:112202cfi6GAO2r90AY||538
僕は逃げ出した包丁をおいたまま
でも結局は捕まった
判決は死刑・・・
僕は死刑の日まで考えた・・・

何故包丁を握ってたんだろう
あっあの時料理しろって言われたからだ・・・

でも・・・離さなかったのは何故・・・
自分が最初から殺意なんてあったから・・・
いや違う・・・妻は死んだ事には変わりない
何故その時自分が何回も刺していたなんて分からない
疑問は増える一方だ・・・


アスラン・ザラ君10/30 23:26:242202cfi6GAO2r90AY||760
自分・・・自分・・・自分
考えても自分が悪いのは当たり前・・・
「何故?」
そんな疑問に誰も答えてはくれない・・・
そう誰も・・・
死刑の日も誰も・・・
一人でその疑問を抱えて死ななければならない

結局疑問が分からぬまま死んでいった


その疑問は一生分からぬまま闇に消えていくだろう

アスラン・ザラ君10/30 23:34:512202cfi6GAO2r90AY||210
END

アスラン・ザラ君10/30 23:36:142202cfi6GAO2r90AY||486
このお話は
男は臆病者
女の方は気が強いのです
ケンカはいつも女の方が勝ちます

恨みがたまって行けば殺意に変わることもあるかもしれません


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