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9398旅_その弐sIs11/1 22:45:371219cffTLM13GXZB6

  * 旅 その弐 *


sIs11/1 22:45:561219cffTLM13GXZB6||113

8. 晴れの下


清き 水の流れが見える 一筋の小川
畔に膝をつき そっと水を掬い 顔を濡らす
布で雫を拭いた後 僕が目にしたものは
綿雲が静かに泳いでいた 晴れの空

太陽は もう真南の高い場所に昇ってしまって
これから 少しずつあの地平線に向かって
空を下っていく

朝からだいぶん歩いた
ちょっとここらで 一休み


sIs11/1 22:46:61219cffTLM13GXZB6||613

目を閉じて 耳の中に入ってきたものは
小川の囁きと 空の歌声
雲は どこまでも流れいく
途中で形は変わるけれど 僕の目には見えない
遠い遠い あの場所まで

僕のこの安らいだ心とともに
戦場まで流れていって
無駄な過ちを 消してくれることも……

もしかしたら……


sIs11/1 22:46:151219cffTLM13GXZB6||4

9. 僻地の村


夜でもないのに
こんなに静かな場所が まだ世界にあったなんて と
意味もなく 一人で感動を覚える

やかましい市場も やんちゃな子供達も
ここにはない いない
皆が皆 落ち着いている
落ち着いて暮らしている

ここは もしかしたら
僕が本当に求めていた
『何か』がある場所なのかもしれない


sIs11/1 22:46:251219cffTLM13GXZB6||722

10. 理由


たまに 長い間
同じ場所に 居続けることがある
それは その場所で出来た友情や
好きなもの 好きな場所が
そこにあるから

だけど ずっと居座ってしまうと
僕は たまにわけがわからなくなってしまう

何で 僕は ここに いるんだ ?

思い返せ 脳細胞
僕は何故 自分の街じゃなくて
ここにいるのだ?

それは 旅をしているからだ と
ようやく思い出す
何のために? と聞き返す


sIs11/1 22:46:351219cffTLM13GXZB6||893

目的は 中々思い返すことが出来ないけれど
思い出した その途端に
ああ そういえばそんなことも と
自分の理由が 全部理解できる

その後はすぐに
心を鬼にして そこを離れなければならない
僕は この場所の人間にはなれないのだ

と 自分に偽善を言い聞かせて

どれだけの 友情を裏切ってきただろう
どれだけの 友達を裏切ってきただろう

どれだけの 願いを切り捨ててきただろう


sIs11/1 22:46:451219cffTLM13GXZB6||168

11. 劇


岩の転がった 凸凹道を歩いているときに
突然出会った とある民族の小さな劇団

即興で 劇を見せてもらうことになった
たまには こんな息抜きもいいだろうな などと
ちょっとした言い訳を作ってから

民族衣装が似合う 独特のストーリーには
僕が知ることなんて許されるはずがない 苦しい過去もあるのだろうが
僕は知らないし 知ることができないから
知らない

荒れた 冷たい山に似合う 棘のある笛の音が
谷の底までこだまする
尾根の先までこだまする

ちょっとした思い出が出来たな
と 静かに微笑みながら
僕が来た道を行く劇団に 手を振って別れを告げた


sIs11/1 22:46:541219cffTLM13GXZB6||644

12. 都のバザー


潮風の しょっぱい匂いが立ち込める
港の都が見せてくれた
本物のバザー

世界中から 船がやってくる
船から 品物が下ろされる

街では 焼きたてのパンの香りが立ち込め
色とりどりの花に目を奪われ
立ち話をする おじさん おばさん
買ったばかりの小さなパンを 美味しそうに頬張る子供達

行けども 行けども
寂れた場所がない

商人達が憧れる場所だと言っていたのも
そういうことだったのか と頷けた


sIs11/1 22:47:11219cffTLM13GXZB6||221

後書き

「旅 その壱」の続編です。
曲として長いのは8番と12番なんですが、何故か詩は10番が一番長くなっちゃいました。
最近長い詩よく書くなぁ、と思うようになってきた次第です。
とともに、抽象的な部分もやや減ってきていますね。
ちなみに11番は適当かもしれません(爆)


11/2 18:36:426121cfHpK.a2sBWOs||165
こんにちは。

sIs様の詩はいつみても惚れ惚れしてしまいますね。
どれもが素敵で特にあれが…という項目が作れませぬ。
11番…適当だなんて、見えませぬ。
とても優しくていいと思います。

sIs様の次にあたるはずの参(?)も必ず覗きに参ります^^
それでは、失礼しました。

ピマ11/2 18:50:02219cfht9DDD59aII||123
sIsさん、今晩は(^^*)
ちょびっと、ご無沙汰してます〜。
いつもより、なんだか長いような気がするのですが、
曲だからなんですか?

んーん、敢えていうなら私は
■晴れの下 が好きです♪
穏やかな情景、景色が目に浮かびます。
私もそんなところに行ってみたいな、
本当に過ちを消してくれそうだな、と
そんな思いを抱いた私です。
いつもいつも、素敵な詩を有り難うございますー**
こそこそと、連載の方も楽しみにしてます☆

sIs11/3 19:25:61219cffTLM13GXZB6||956

?■色終 武さん
詩に惚れたら僕惚れますよ(迷惑)
「知らない」などと冷たく言い放つ辺り優しさはないのですが、そんなものでもいいのでしょうか。
ともかくありがとうございます。
参もちゃんとありますよ(笑)

ピマ
ちょっぴりご無沙汰です。
曲を聴いているとどうしても長くなりますね。
「あれもこれも入れたいっ!」と思ってしまうので…。
あるのであれば僕も行きたいですね、そんなところ(笑)
連載は…、とっ、とにかく頑張ります…のんびりお待ち下さい orz


sIs11/3 19:26:221219cffTLM13GXZB6||29
あ、めっちゃ失敗した。
色付け失敗、敬称付け忘れ…。
ごめんなさい、メチャクチャすみません、もう本当に申し訳ございません orz

悪気はないので、冷たい目で見ないで下さいね。

ゆうじい11/3 21:33:81211cfr.Hpee1r3ig||797
こんばんは、SISさん僕は9番の「僻地の村」
が気に入りました^^
知らなかった村に自分の求めていた何かがある・・・
いい詩だと思いました。

sIs11/4 16:9:361219cffTLM13GXZB6||612
ゆうじいさん
自分の街にはなくて、知らない村にはあるもの。
知らない村だからこそ、見えてくるもの…なのかもしれません。
いつかそんなものを見つけてみたいなー、なんて願望を持っています(爆)


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