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9463魔法使い戦争7みみら〜11/18 13:59:516034cf3M/abX1uY4g
双(ならび):主人公的な役割になるかも。

櫛(くぎり):死亡中〜

蝶(ちょう):双の新パートナー。どんどん主人公の影を薄くする。

王子    :実は本名考えてない。

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みみら〜11/18 14:7:236034cf3M/abX1uY4g||317
安堵した俺に気の抜けた声で話しかけてくる。

「おいおい、勝手に決めてくれるなよ?まったく・・・度胸試しのつもりが、本当に負けるかい?普通・・・」

王子・・・・だな・・・

「度胸試し?どういうことだ」

王子の発言を制して女が口を開く。

「つまり、あきらめが悪ければ合格ってコトだったんだよ」

みみら〜11/18 14:14:466034cf3M/abX1uY4g||342
「まさか勝ってしまうとは思ってもみなかったよ。1,2を争うんだけどね。蝶の強さは。」

だろうな、人間やめないと殺すのは無理そうだ。

「に、しても1撃喰らってんだから今日は休んだ方がいいよ?スゴイ汗だし」

汗・・・気付いてもいなかった・・・・
腹は・・・かなり腫れている。

「そう・・・させてもらう。」

みみら〜11/18 14:22:476034cf3M/abX1uY4g||783
「じゃあ蝶、仮眠室に案内してあげて。あと手当ても頼むよ。」

わかった。という返事を残して歩き出す。

「じゃ、ついてきて。迷いやすいから気をつけてね。」

そういえば・・・

「あんたの名前は蝶でいいのか?」

「いいのかって・・・私の名前は蝶だし、変えようが無いでしょ?呼び方は・・・まぁ適当でいいかな。」

みみら〜11/18 14:32:206034cf3M/abX1uY4g||323
入り口に似たような道を通り抜けて1枚のドアまでたどり着いた。

「はい、ここが仮眠室。何か手当てできるもの持ってくるから少し休んでて。」

清潔なベッド、ここは生活感が漂っている。

倒れこむのと同時に疲労感がどっと沸いてくる。

そういえば・・・昨日は寝てなかったな・・・

こんな事考えるのも久しぶりな気さえする。

みみら〜11/18 14:37:16034cf3M/abX1uY4g||357
第一目標は達成した。

明日には話もできる状態に持ち込める。

全ては明日からだな。

・・・・・・・・・・・・・

「お〜い、おきろ〜ぃ。王子が呼んでるよ〜。しかも朝〜。その上ご飯〜」

寝てたか・・・

みみら〜11/18 14:40:46034cf3M/abX1uY4g||171
「うっ・・」

起きにくい・・・腹の痛みと・・・包帯か・・

「痛い?ゴメンね。」

ガキみたいな顔だ。こんなのが斧で居合い抜きするような怪力持ってるんだよな・・

「はぁ・・・・世の中広いよな・・・まったく・・」

「何か言った?」

みみら〜11/18 14:49:396034cf3M/abX1uY4g||143
いえ、なにも。

と、心の声で返事をして起き上がる。

「そういえば他にはいないのか?昨日は王子とお前以外に会わなかったけど。」

ああ、と声を出して反応する。

「なんかね、結構大きい大路で敵味方が全滅する事態が起きたらしくてさ、みんな調査に出払ってるんだよ。報告だと死体が焼けてたり破裂してたりでスゴイらしい。」

・・・・まさか・・・

みみら〜11/18 14:54:36034cf3M/abX1uY4g||128
「もしかして三番目に大きい大路か?」

蝶は驚いて振り返った。

「よくわかったね!」

なんでわかったの?という目で見てくる・・・答えるか・・・

「ヴァイス級が出てな、巻き込まれたんだろう。そこには俺達がいた。」

「なるほどねぇ〜」

みみら〜11/18 14:58:76034cf3M/abX1uY4g||851
少し修正したが気にしないでおこう。

こっちこっち、とうながされて食堂らしき場所に着いた。

席には王子が、手をこまねいている。

「や、ケガの具合はどうだい?」

「だいぶ楽になった。ところで聞きたい事があるんだが。」

「なんだい?」

みみら〜11/18 15:3:236034cf3M/abX1uY4g||132
「アンタと一緒に王宮を出た十二翼の副隊長ってのはどこにいる?」

王子は言葉につまり、少しして言葉を吐き出す。

「会ってどうするのかな?まさか切り結ぶとか?」

そんなわけが無いだろう。

「聞きたい事があるんだ。いろいろな。」

王子が微笑をこぼしている。

みみら〜11/18 15:8:126034cf3M/abX1uY4g||562
「お手柔らかに頼むよ。君の目の前にいるのが望みの人物だ。」

「ふざけている・・・わけでは無いようだな・・どういうことだ?」

「僕は王子であり、十二翼の副隊長だった。簡単に言うと政権を握る人物や、高い権力を持つ人間はほぼ十二翼だ。」

国を握っているという事か。

「でも、そんな事が聞きたいわけじゃないんでしょ?」

確かにな。

みみら〜11/18 15:15:316034cf3M/abX1uY4g||303
「あぁ・・・十ニ翼・・いや、十一翼の目的はなんだ?」

「簡単なことさ。強くなろうとしているんだ。超軍事国家へ向かって、さらには世界を飲み込もうとしている。それが目標」

そんな簡単な事か・・?

「なら・・・ならアンタはなぜ抜けた?なぜこんな抵抗をする?」

ハハッと王子は笑う。

「抜けただって?僕は十一翼の連中を倒す事で自分の最強を確かめたいのさ。」

みみら〜11/18 15:18:556034cf3M/abX1uY4g||869
なるほど・・・しかし・・・これは・・・

「これは・・・ゲームか?」

「いや、野望だよ。世界最強になるなんて最高の野望じゃないか。」

ガキが・・・

「胸くそ悪いな・・・」

「ん?」

みみら〜11/18 15:23:106034cf3M/abX1uY4g||775
俺は拳を振り上げる。

「殴るならやめておいた方がいい。十一翼に反撃できなくなるよ?」

なに?

「どういう・・・ことだ・・・」

「翼の11人には秘密がある。僕も含めてね。ソレを理解しないと彼らは倒せない。」

・・・・・・くっ・・・

みみら〜11/18 15:27:336034cf3M/abX1uY4g||970
「しかし、君はもったいないねぇ・・・使い方を知らないせいで僕より弱いなんて。」

「なに?」

蝶は空気を気にせず朝食のお代わりを頼んでいる。

「君はこの国の歴史・・・堕主の歴史をどこまで知っている?」

俺は、俺の知っている歴史をまとめるために少し思案した。

みみら〜11/18 15:35:416034cf3M/abX1uY4g||923
「堕主が現れて、ソレを破壊するために対堕主篭手を作った。そして堕主のかけらを核に作られたのが対人篭手等・・・」

そこまで言った所で言葉をさえぎられた。

「なるほど、一般人程度だね。本当は順番が違う。そして抜けてるものがある。」

なんだ?

「最初に作ったのは対人篭手。次に篭手を使える人間を作った。そして使い始めて現れたのが堕主。最後に対堕主篭手を作った。」

みみら〜11/18 15:40:26034cf3M/abX1uY4g||741
人間を・・・作った!?

「作られたのは十二翼か?」

「いや?君達の親達だよ。十二翼はソレを改良して完全にしたものだ。」

信じられない・・・・

「その証拠に君、孤児院育ちだったでしょ?」

「あぁ・・・」

みみら〜11/18 15:45:316034cf3M/abX1uY4g||279
「だが・・・だが、それとさっきの使い方ってのはなんだ?」

「十二翼は完全にしたせいで能力の上昇が無い。機械のようなものだ。でも君達は不完全、まるで人間のようなものだ。機械の僕らは100%の力を持って誕生する。
しかし、人間は70〜100以上の力を持って誕生できる。」

なるほど。

「君は100以上の力の使い方を知らないから70くらいの能力が無いように見える。もったいないねぇ」

みみら〜11/18 16:0:266034cf3M/abX1uY4g||919
使い方・・・か・・・

「使い方ってのはどうすればいいんだ?」

王子の顔から笑顔が消える。

「それは自分で考えないと。ほら朝食冷たくなっちゃうよ、早く食べよう」

たしかにな・・・だが・・・納得いかねぇ・・・

「あっ、今後君は蝶と1組で行動してもらう事になったから。」

「勝手に!」

みみら〜11/18 16:2:26034cf3M/abX1uY4g||612
「でも、君は蝶に護ってもらわないと死んでしまうよ?」

「死ぬなぁ・・力に目覚めてないお前は確実にいい的だ。」

「・・・っ・・」

「よろしくな!双!」

「・・・あぁ・」

みみら〜11/18 16:2:516034cf3M/abX1uY4g||556
以上7話終了〜
感想よろしければくださいな〜


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