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9484秋と言えば読書の秋_小説の秋華音月姫11/21 16:39:242211cf/71scoE0/lg
連載作品を一旦中断し短編をお送りします。
感想は作品が終わってからでお願いします。

題名は【魔法学園怪奇譚】です。

華音月姫11/21 16:47:262211cf/71scoE0/lg||703
普通の世界とはちょっとはなれた空間に不思議な世界がある。
その世界の名前は魔法世界マジカディア
普通の人ではいけないその場所は様々な種族が住む魔法の世界。
その世界には魔法を学びに来る人達が集まる学校がある。


―その名は魔法学園アルカマジカ


アルカマジカ学園にあるAクラス。
そこは最高位のクラスであるSクラスを目指す者とSクラスになれないが一流の能力を持つ者が集まるクラス。
そんな変わったクラスから不思議な物語が始まる。

華音月姫11/21 18:7:356119cf8zzZxNzvWT6||209
「ねー、フランー。面白い噂話聞いちゃったー。」

「詳しく教えてー、ルノー。」

Aクラスの教室で2人の女の子が噂話をし始める。
蒼のセミロングの妖精の少女ルノー・フローズンと、
金髪のツインテールの吸血鬼の少女フランシーヌ・クリムソンである。
ルノーは膨大な魔力を誇るが頭が悪いおてんば妖精でフランシーヌは魔力は高いが力の加減を知らない暴走吸血鬼で2人はクラスの問題児だったりする。

「この学校に開かずの部屋があってそこにお化けが住んでるんだって。」

「へー。」

「で、そのお化けを退治しに行こうって思ってるのよ。」

華音月姫11/22 14:28:392191cfks9fQ090oQs||960
「それいいじゃんー。今夜行こー。」

「よし、決まりね。今夜8時、ノーレッジ魔導図書館前に集合よ。」

そんなこんなでフランシーヌとルノーの問題児タッグはお化け退治を決意するのでした。


時は流れ夜8時。
集合場所のノーレッジ魔導図書館。
ここは、魔法学園内に存在する1人の学生が経営する図書館である。
そこにピンクのワンピースに真っ赤な翼、手には弓と杖を持ったフランシーヌと、
真っ白なブラウスに蒼いベストとスカート、蒼い腕輪をはめたルノーが図書館前にやってきたのだった。
しかし、たった2人だけでいくはずだったが、図書館前には少年少女が待っていた。

華音月姫11/22 14:38:162191cfks9fQ090oQs||526
「ずるいぜ、2人だけでお化け退治だなんて。」

「僕達も手伝いたかったんですから。」

待っていたのは金髪のウェーブヘアーで漆黒のローブとマントを着、とんがり帽子をかぶり箒を持った、いかにも魔女の雰囲気を持つ少女と、
紺の短髪で眼鏡をかけ、白いシャツに深緑のベストとズボン、青緑のマントを着る知的な雰囲気を持つ少年だった。

「魔理夜(まりや)と明(あきら)じゃない、なんでいるのよ!?」

ルノーが2人を見て叫ぶ。
少女は努力家だが盗み癖を持つ魔女っ娘霧崎 魔理夜
少年は普通の世界から来た秀才魔術師久瀬 明
2人はルノー達と同じクラスである。

華音月姫11/22 14:49:552191cfks9fQ090oQs||994
「僕はサークルで話題になったから調査しにね。チェリーは病弱だし、霖次郎(りんじろう)さんは戦闘にあまり向きませんから。」

明は魔導図書館での図書サークルの一員でチェリーはサークルのリーダー兼図書館の館長で霖次郎もサークルの一員である。
明は万能魔術師で調査に向いているのだった。

「私はただ2人の話を聞いて面白そうだからきたんだぜ。」

どうやら魔理夜はルノーとフランシーヌの会話を聞いていたようだった。

「わかったわよ、来ていいわよ。」

「私もいいよー。魔理夜が一緒なんて嬉しいよー。」

華音月姫11/22 18:16:252201cfmmpTMWF9AWw||122
で、4人は一緒にお化け退治することになった。
早速、ルノー、フランシーヌ、魔理夜、明の4人は開かずの部屋へと向かっていった。
校内の廊下をひたすら、歩く4人の前に小さな何かが見えてくる。

「あれって何〜?」

「アレは人形ね……って、動いてるわよ?」

フランシーヌが何かを問い、ルノーが答えた。
それは小さな人形で、何故か動いていた。

「しかも、多いぜ!?」

魔理夜がそう叫ぶ。
そう、大群の人形達が襲い掛かってきたのだ。

「迎撃するしかありませんか……。」

そう言うと、明は書と杖を取り出した。

華音月姫11/23 14:14:472191cfvhtotGsEXGQ||444
「じゃあ、先制頼むわよ、あたいが追撃するわ。」

ルノーが明にそう言って構える。
そして、明は書を開き、杖を前に向ける。

燃え盛る炎よ、轟き輝く雷よ、集い交わり、降り注ぐは破滅を呼ぶ終焉の雨……カタストロフィー!!

明がそう詠唱すると、炎と雷の雨が人形達に向かって降り注ぐ。
人形達は次々と黒焦げの炭と化していく。

「やりすぎだぜ……。」

「すごいね〜。」

舞うは氷雪、凍結の雹精の名の下、凍結の氷雪に凍えよ……パーフェクトフリーズ!!

さらにルノーの詠唱で生き残った人形達が凍りつく。

華音月姫11/23 14:20:242191cfvhtotGsEXGQ||292
明とルノーの魔法によって敵は一掃された。

「これで終わりよ。先に進みましょ。」

ルノーがご機嫌な笑顔でそう言った。

「じゃあ、奥に行こうぜ。でも、なんで人形達が……。」

「わからないわよ〜。」

魔理夜は悩み、フランシーヌは困った風に言う。
動き出した人形達はお化けの仕業なのだろうか。

「これは修行になりそうですね。こっちに着てから楽しいことが多すぎますね。」

明が笑顔でそう言う。
彼は極度のオカルトマニアで前から魔法に興味を持っていた。
たまたま魔法の世界に紛れ込み、せっかくだからと、この世界に居ついたのだった。

華音月姫11/23 15:6:572191cfvhtotGsEXGQ||633
そんなこんなでルノー、フランシーヌ、魔理夜、明の4人は噂の開かずの部屋までたどり着いた。

「じゃあ、開けるわよ……。」

ルノーがそう言い、扉を開ける。
すると、大小さまざまな人形達が飛び出してきたのだ。

「また人形〜!?」

「ロボットも混ざってますね……。まさかこの世界で科学技術の成果が見れるとは。」

フランシーヌは驚き、明は感心しながら呟く。
魔法で成り立っているこの世界で機械技術などまったくないと思われていたのだから。

「まさか……。」

魔理夜がはっと気付くが、その時彼女に人形達が襲い掛かった。

華音月姫11/23 15:15:272191cfvhtotGsEXGQ||330
流れ舞いし、銀河の星屑、渦のように全てを巻き込め……スターダストレヴァリエ!!

しかし、魔理夜はすぐに呪文詠唱し、自らの周囲に星を召喚し周囲をたくさんの星で多い尽くし、人形達を吹き飛ばす。
魔理夜は【星】という新たな属性を作り出し、唯一星属性の魔法の使い手なのだ。

我が生み出し人形達よ、我が声に従い、彼の者達に鉄槌を……ドールズウォー!!

しかし、奥のほうから呪文詠唱の声が聞こえ、さらに人形の兵達が襲い掛かる。

華音月姫11/23 15:24:342191cfvhtotGsEXGQ||657
紅蓮烈火、禁忌の炎よ、我が杖に宿り、全てを焼き尽くす刃へと変われ……レーヴァンテイン!!

そこへ、フランシーヌが杖を炎の剣へ変え、人形達を切り裂く。
それを見た魔理夜は声の元へ駆ける。

「アイリス!! 人形達はお前の仕業だったのか!!」

魔理夜が奥にいた金髪で白いローブを着た1人の少女に言った。
彼女は手先が器用な魔界生まれの人形遣いアイリス・マーガレット

「私もいるわ。」

さらに紫の長髪で白衣を着た眼鏡の少女も現れる。
彼女は科学を愛する変わり者の魔法使い朝宮 理奈子(あさみや りなこ)

華音月姫11/23 15:29:82191cfvhtotGsEXGQ||837
「どうして、ここにいるのよ。」

後から駆けつけたルノーがそう言った。
ルノーの後ろにはフランシーヌと明もいた。

「明君が持ってる向こうの機械に興味があって。毎晩此処で研究してたの。」

「邪魔されると困るから私が人形達を護衛につけてたのよ。」

理奈子とアイリスがそう説明する。
今回のお化け騒動は2人の仕業だった。

「そうだったなら、早く言ってくれれば良かったのに。」

明がそう言った。

華音月姫11/23 15:32:342191cfvhtotGsEXGQ||565
「皆、迷惑かけてごめんなさい。」

「別にいいわよ。お化けがいないって証明できたんだもん。」

「むー、もっと楽しみたかった……。」

理奈子が4人に謝る。
ルノーがそういって許す。
ただフランシーヌはちょっと不満が残っている様子だった。

「また今度、皆で実践室で訓練しない?」

そして、アイリスがそう提案する。
学園内の実践室はAクラスとSクラスのメンバーはいつでも使える。

華音月姫11/23 15:36:142191cfvhtotGsEXGQ||160
「賛成ー。今度も派手に暴れるよー。」

「賛成です。」

「アイリス、それはいい提案だぜ。」

「賛成よ。」

「いい提案ね。じゃあ、そろそろ帰るとしましょ。」

フランシーヌ、明、魔理夜、ルノー、理奈子がそう言う。
そして、彼女達は開かずの部屋から出て行った。

華音月姫11/23 15:49:102191cfvhtotGsEXGQ||465

魔法使い達が住む魔法世界マジカディア

そこにある魔法使い達の学校、魔法学園アルカマジカ
また、今度、新たな物語の幕が開くだろう。

なぜなら、個性的な魔法使い達がまた新たな騒ぎを巻き起こすのだから。

―FIN―


華音月姫11/23 15:55:152191cfvhtotGsEXGQ||237
ふぅ、何とか終わりました……。
簡易紹介です。

ルノー:主人公。馬鹿妖精。
フランシーヌ:お子様吸血鬼お嬢。
魔理夜:男勝りな魔女っ娘。
:オカルトマニア。
アイリス:真面目な人形遣い。
理奈子:知的な科学信者。

これで短編は終わりです。
感想ありましたらどうぞ。

順介11/23 18:39:402181cffYgMaRJCl/Y||755
物語の展開が速く、とてもワクワクしながら読むことができました。
ただ、少しキャラの数が多かった気がします。
ですが、そのキャラですが、特徴がはっきりしていて多い割にはどのことばを誰が言っているのかわかりやすかったです。
それに加えてナレーション(?)のことばで誰が喋っているのかハッキリしていました。
とにかく、楽しませていただきました。


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