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9563魔法使い戦争9みみら〜12/9 13:47:272182cfDpqktJjoyHA
長いw
よし、無理やり終わらせよう。w

みみら〜12/9 13:52:552182cfDpqktJjoyHA||10
スラム街入り口で車を止めて降りる。
そして警戒を強めて前進を続ける。

・・・後になって考えてみれば・・・蝶・・・ここまでこれるだろうか・・・

そんな心配を華麗に無視して痛む足を動かし続ける。
スラム街では珍しくないが人が極端に減っている気がする。
火事では仕方ない事だろうか。

アジト入り口にあるバリケード兼カモフラージュされた入り口はほぼ灰になり多少歩きやすくなっていた。

みみら〜12/9 13:59:52182cfDpqktJjoyHA||399
そしてしばらく歩くと、俺が蝶と勝負した広間で灰燼の中に揺らめく陽炎のような人影を見つけた。
王子だ・・・・

「王子っ!大丈夫か!」
王子は1度天を仰いだ後、こちらに顔を向けて笑顔で言う。
「もちろん。君は無事だったんだね。他の人たちはもう死んでしまったよ。」

辺りを見回すと天井に潰されている人間を2,3人容易に見つけることが出来た。
そして、切り傷を負ったモノもいる。

みみら〜12/9 14:3:532182cfDpqktJjoyHA||433
死んでこそいないが、死神が降り立つ瞬間のような状況だ。
つまり、助からない。

「王子・・・アンタ・・・」
傷一つ負っていない王子、切り傷を負った周囲の人間、レジスタンスの中に存在するらしい裏切り者。すべては・・・・

「アンタとはご挨拶だね。一緒に朝食を取った中でしょう?」

こいつ・・・

「一度だけだ・・・」

みみら〜12/9 14:8:382182cfDpqktJjoyHA||803
王子は張り付いたような笑顔で続ける。

「蝶は置いてきてしまったのかい?君一人になるなんて自殺行為もいい所だと言ったのに」

「アイツは自分の相棒の仇を殺った。」

王子は少し驚いたが、すぐに笑顔を取り戻してこんな事を言ってのけた。

「それは妙な話だ。僕ら十二翼はね。不死なんだよ。この世界では。」

俺は言葉を失った。不死だと?しかも、この世界?

みみら〜12/9 14:15:442182cfDpqktJjoyHA||545
「驚いているようだね。僕らは事故でこの世界・・・正確にはこの時代に来てしまったんだよ。」

俺の頭の隅で何かが確かに閃いた。

「不死・・・と言ったよな・・・なら前に聞いたお前らの目的の、最強になるってのは意味が無いよな。なにせ『死なない』んだからな・・・」

王子がはじめて声を上げて笑う。

「くくく・・・ははははははっ。君は悲劇の後すぐに人を信じてしまうから面白くてね。そうだよ。それはウソ。」

このやろう・・

みみら〜12/9 14:22:542182cfDpqktJjoyHA||974
「本当の事を話してあげるよ。事故でこの時代に僕らが来た事がきっかけで、この世界がパラレルとして分岐してしまったんだ。そしてイリーガルな物が存在する世界としてこちら側を破壊しようとする存在が現れた。それが堕主。」

ならば・・・・理由が無いではないか・・・

「お前らが戦う理由が無いだろう・・・それなら・・」

王子の笑みが狂気を孕む。

「あぁ、そうだね。重要なのはここからさ。堕主と僕らは反存在。紙の裏表のようなものさ。」

みみら〜12/9 14:27:472182cfDpqktJjoyHA||697
だからどうしたと言うんだ・・・

「結果を言え。」

「僕らを殺すには、対応する全ての堕主を殺さなくてはならない。その数は数百にも数千にも及ぶ。つまり不可能なんだ。」

なるほど、読めた。

「つまり、運悪く対応する堕主を殺され、お前らも殺されるって事態を回避しようとしてきたんだな?」

みみら〜12/9 14:33:542182cfDpqktJjoyHA||782
王子が肩をすくめてうんざりした表情で俺を見る。

「全然違う。僕らは元の世界に戻りたいだけさ。長く生きてきた中で出た結論は、『この世界を堕主の餌食にしてしまえば僕らは元の世界に戻れる』って事。」

・・・・・?

「まだ分かって無いようだね。僕らは堕主を手助けしているのさ。」

・・・それでもまだ理解できない。

「わかんねぇな。」

みみら〜12/9 14:37:362182cfDpqktJjoyHA||759
王子は再びあきれたように肩を落とす。

「まだわからないの?」

「そうじゃねぇ・・・この世界の人間を殺しても自分の世界に戻りたいのか?」

王子は迷わない。

「うん。戻りたい。君も、君の子供も、孫でさえ、元の世界では生涯を安らかに終えた。」

・・・・・

みみら〜12/9 14:42:252182cfDpqktJjoyHA||287
「それでも、僕らは人生を元の世界で終える事も・・・むしろここで終わらせる事も出来ない。君は、わかるかい?この孤独が。」

関係ない・・・な。
そうか。
俺も、こいつらとは関係無い。

「そして君は大きな勘違いをしている。」

「なに?」

みみら〜12/9 14:48:12182cfDpqktJjoyHA||690
「櫛は生きている。彼も僕らの仲間だからね。さっきまでいたんだよ?ここに。」

・・・・櫛が・・・生きている?・・・こいつらの・・・仲間?

俺は無意識に櫛を探すために周囲を見回す。

「ふふっ。そうだね。まだ近くにいるかも。探す?」

「もちろんだ。」

王子は黙って剣を抜く。

みみら〜12/9 14:54:522182cfDpqktJjoyHA||309
「行かせると、思うのかい?」

予想してある未来

「お前の考えは必要ない。『俺が』探すんだ。」

そして俺も剣を抜く。

ここからは、刃が言葉を紡ぐ。

まだコイツは何か隠している。

みみら〜12/9 14:58:262182cfDpqktJjoyHA||419
以上〜第9終わり〜

完全終了は11〜12かな・・・(涙)

みみら〜12/9 15:2:02182cfDpqktJjoyHA||467
ここから詩を一つ。

題名は「生きる」

みみら〜12/9 15:13:442182cfDpqktJjoyHA||651
昔は火葬場の煙突から昇る煙に魂の存在を感じたが、
最近の火葬場は煙を生まず、灰にする。

魂も灰にして、目に見えないようにして、
死の影を隠そうとする今生きている人間は、
どこに死の恐怖を見るのだろう。

いや、違う。
違うのだ。

見えなくなっても、人間は死を感じている。
見えなくなるから、なお恐怖する。

ならば自分もまた、一握りは恐怖を荷物にして背負い、生きる。

生きている。

みみら〜12/9 15:14:362182cfDpqktJjoyHA||196
以上〜

バルトーク12/12 23:31:122212cfBcsmysAsVME||89
こんばんわ〜
王子、最初からいけ好かない奴だったんですがまさか敵とは。
とゆうか、とんでもない事実が明かさたじゃないですか。

王子を筆頭とする12翼がこの世界に存在してはならないもので、この世界の原因があいつらだったとは……それに、パラレルの世界だから滅ぼしてもいいとはなんつー勝手な理論。

それに、近くには櫛もいるらしい?
う〜ん、結末に向って無理やり?動き出してますね。
あと長くても3話?見届けさしてもらいますよ(*゚∀゚)


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