9610 | 私が初めて愛した人_—許されない— | メロディ | 12/17 20:18:44 | 6119cf.G5EVFQqOu. |
↓第一章〜第十七章まで有 第十八章 —開いていく道— http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9531.html 第十九章 —戸惑いと、喜び— http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9571.html 後書きらしき、というレスがあるまでの書き込みは 絶対にやめてください。 |
メロディ | 12/17 20:22:37 | 6119cf.G5EVFQqOu.||492 | ||
「今お前何て言った?」 「・・・別れて、ほしい」 下唇を噛みしめて呟いた。 校舎裏に智也を呼び出して別れを切り出した。 「何でなん!?・・・俺、なんか傷つくことやったんか!?」 「・・・ちがうねん」 「じゃあ何!?教えてや?」 あたしに嫌われないように懸命に話す彼の姿は痛々しかった。 この話をすればどれだけ傷つくだろう。 |
メロディ | 12/17 20:27:42 | 6119cf.G5EVFQqOu.||432 | ||
沈黙が続いた。 数分程して拳を強く握り震える声を出した。 「祥太に・・・告られて、あたしも好きやから、付き合うことにした」 「え・・・」 彼はあたしを呆然としたまま見つめてる。 視線に耐えきれず目を伏せた。 「何でや?」 「え?」 「何であいつがまだ好きなんよ!?」 彼の怒鳴り散らした声が大きく響いた。¥ |
メロディ | 12/17 20:32:8 | 6119cf.G5EVFQqOu.||915 | ||
「絶対俺のほうがお前のこと好きやし!絶対!何であいつなんかが好きなんよ!?」 「わかんないんねん!」 あたしの肩を強く握って怒鳴る彼の目は潤んでいた。 あたしが声をあげると彼は手の力をゆるめて涙を流した。 「何でそんなにあいつが好きなんよ?」 「・・・ほんまに分からんよ、ただ好きなんねん」 控え目に呟くと彼は鼻をすすりながら目を勢いよく拭いた。 「俺だってほんまにお前のこと好きだったのにな」 彼はその言葉を吐き捨ててあたしに背を向けて走り去っていった。 あたしはその場で静かに涙を流した。 |
メロディ | 12/17 20:32:13 | 6119cf.G5EVFQqOu.||873 | ||
メロディ | 12/17 20:36:24 | 6119cf.G5EVFQqOu.||564 | ||
『どうだった?』 「どうもこうもあらへんわ・・・」 電話の相手は・・・祥太。 今日、お互いの恋人に別れを告げた。 『俺、すげぇ色々言われた!・・・まぁ、当たり前なんやけど』 「うん、うちも・・・」 彼の声がだんだん小さくなっていく。 『今日はお互い疲れたし、もう寝よか!じゃ、また明日』 「うん、おやすみ!じゃあね」 そう言って電話を切った。 ため息をついて布団の中に潜り込んだ。 |
メロディ | 12/17 20:39:7 | 6119cf.G5EVFQqOu.||944 | ||
「馬路か?」 「嘘ついてどないすんのって!馬路」 次の日、美紀のクラスに行って廊下で話した。 「まぁ、智也の気持ちも分からんわけでもあらへんし・・・」 「うん・・・」 「でも嘘つくよりはええと思うで!嘘ついてる方がひどいやん」 「ありがと、美紀」 「・・・ううんっ」 彼女はあたしに大きく微笑み返した。 |
メロディ | 12/17 20:42:5 | 6119cf.G5EVFQqOu.||175 | ||
「つむぎと智也って別れたん?」 「なんか前もあったんちゃう?また?」 自分のクラスに戻るとクラスメート達がコソコソとあたしを見ながら会話をしている。 俯きながら必死に無視をしていた。 「あっ」 俯きながら歩いていると誰かにぶつかった。 その人がバサッと大量のプリントを落とした。 「ごめっ・・・」 ・・・あ。 |
メロディ | 12/17 20:45:31 | 6119cf.G5EVFQqOu.||55 | ||
バッとその人の顔を見ると・・・智也だった。 目を逸らしてプリントを拾い始めた。 全部拾って彼の手の上に重ねてあるプリントの上に置いた。 「ごめん」 あたしが彼にそう言うと彼はスッと無視をして教室を出ていった。 「今っ今!見たぁ?無視してたやん」 「やっぱ別れたんやろ」 クスクスと楽しそうに喋るクラスメート達の声は鬱陶しかった。 |
メロディ | 12/17 20:49:23 | 6119cf.G5EVFQqOu.||631 | ||
「東さん、いる?」 「はい?」 後ろの入り口から自分を呼ぶ声がして振り向くと・・・沙耶だった。 嫌な予感が頭の中に浮かんだ。 ・・・間違いない、あのことしかもう絶対無い。 「ちょっと来て」 彼女に着いて行くと彼女は廊下のはしまで歩いた。 「祥太の別れて」 「・・・無理に決まっとるやん」 |
メロディ | 12/17 20:53:17 | 6119cf.G5EVFQqOu.||438 | ||
きつくあたしを睨み付ける彼女はその言葉を最初に出した。 あたしは負けずに彼女の目を見て言った。 「ほんま最低・・・、人の物奪い取って」 「祥太は物やあらへん、最低なのは分かってんねん」 「じゃあ別れてよ!!」 彼女はあたしに怒鳴りつけた。 「無理やよ、あたしかて好きやもん」 「あたしだって今でもめっちゃ好きやねん!」 力をこめてあたしに怒鳴る彼女は姿は智也と同じく、痛々しかった。 「ごめん」 |
メロディ | 12/17 20:55:14 | 6119cf.G5EVFQqOu.||15 | ||
「絶対許させんから!絶対幸せになんかさせへんからな!?」 彼女は泣きながらそう言って静かに歩き出した。 ・・・似たような光景を見た。 智也も、沙耶の姿も全く同じ。 傷つけられて、腹が立って、許せない。 あたしは下唇を強く噛みしめた。 |
メロディ | 12/17 20:58:50 | 6119cf.G5EVFQqOu.||917 | ||
「何でこんなことしてしまったんやろ・・・」 自分の過去を思い出せば後悔することばかり。 祥太を好きになって、でも智也を好きになった。 智也と付き合って、キスして、幸せやった。 でも祥太に告白されてまた好きになった。 でもひどいことを彼に言った。 智也を傷つけて別れた。 祥太に告白して振られた。 もう一度智也と付き合った。 でも智也のことは全く好きじゃなかった。 祥太に告白されて付き合った。 でもそれでまた智也を傷つけた。 そしてもう一人、親友だった人を傷つけた。 |
メロディ | 12/17 20:59:52 | 6119cf.G5EVFQqOu.||920 | ||
ただ、一人の人を愛してるだけなのに。 「最低やな、ほんま」 さっき沙耶に言われたことと智也に言われたことを思い出しながら出そうになった涙をグッとこらえた。 |
メロディ | 12/17 21:1:1 | 6119cf.G5EVFQqOu.||113 | ||
***後書きらしき 20章突破ー!!!すごいなぁ^^でももうすぐ終わり(ぇ いつも見て下さっている方々ありがとうございます! ご感想お願いします |
エリン | 12/17 21:19:25 | 2192cfBkVEKUKuVbY||348 | ||
は、波乱万丈・・・(´∀`;) 智也と沙耶に嫌われ、クラスメートのキツイ視線に耐え・・・ぎゃぼー(? 沙耶の「幸せになんかさせへん」って台詞が気になります・・・ま・・・ まさかっ!?(ぎゃあああ 次が楽しみといっちゃアレですけど、とりあえず楽しみに待ってます! |
メロディ | 12/18 16:55:6 | 6119cfqUyIECI9OTs||362 | ||
***エリン様 波乱万丈!?この物語ってそんな凄まじいんだ; ん?ともやんはまだつむぎんのこと好きですよ^^(え まさか!? それは次回はそれまた後で(あいまいですいません; 楽しみなんちゅー言葉は嬉しいですよ! ご感想ありがとうございました! |
すみれ☆ | 12/18 19:42:47 | 2204cfnacloQpOVtw||772 | ||
こんばんは^^ ともやん…まぁ頑張ってね。 彼女作り(ォィ 沙耶…「幸せになんかさせへん」とか言ってますけど、もう、今のままでも幸せっぽいんだけど? そのセリフ、後悔するかもねぇ〜。 少しくらい、他の男子に目を向けてみたら? 次回も楽しみにしてます^^ |
龍希 | 12/22 12:26:25 | 2101cfbenugUg2XSo||238 | ||
こんにちは〜 明日試合なのに怪我ででれない今日このごろです。 ついに別れを告げましたか・・・。 なかなかですねつむぎんも^^; 祥太なんか余裕?ぽかったですね^^; 智也も沙耶も出番が無くなるよぉなあ・・・。 ではでは次回も楽しみにしてます。 |
おつうY | 12/22 22:16:50 | 6112cfD4yp6SjOOdc||746 | ||
学校抜け出してPC一週間禁止されてました・・・ コワイ・・・このあとどうなんのさ |
メロディ | 1/3 13:50:27 | 6119cf1.Gte6ZlBro||861 | ||
皆様感想返せなくてすいません; パソ少し自分からやめてて苦笑w 視力落ちそうだったんで。 今日最新しますね |
特殊文字 by.チビファンタジー 過去ログ![]() ![]() | ||||