9612 | あたしはナポレオン。+第二話+ | Kozue | 12/18 17:2:26 | 2184cf1I7c/yJyWv. |
あたなぽ第一話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9589.html シェリトリンド最終回 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9565.html 夢見草咲くころ最終話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9239.html あの時(コンテスト参加作品)http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9474.html |
Kozue | 12/18 17:2:38 | 2184cf1I7c/yJyWv.||703 | ||
【偉大なる世界・アルヘンティー】 |
Kozue | 12/18 17:3:6 | 2184cf1I7c/yJyWv.||38 | ||
ヴェーダとヴェーラに手を引かれ、しばらく空を飛んでいると、 やがて綺麗な湖が見えた。湖のほとりには、真っ白な立派な御殿がある。 ヴェーダ「あれが、私たちの住まいです。」 一代「え…?あれが?すっごく綺麗じゃないですかぁ!(゚д゚;)」 三人は地上に降り立った。 |
Kozue | 12/18 17:4:6 | 2184cf1I7c/yJyWv.||217 | ||
ヴェェーラ「清めの呪文で、悪はこの宮殿に入れません。 神聖なる住まいなのです。」 一代「き・清めの呪文…?つーか、あなたたち、何者なんですかっ?!ここ、 どこなんですかっ?!」 ヴェーダは、ゆっくりと微笑んだ。 ヴェーダ「詳しいお話は中でしましょう。お入り下さい。」 フェルマー宮殿に、一代は足を踏み入れた。中には、白い服を着て、 ブロンドの髪を垂らした侍女が4人いた。 |
Kozue | 12/18 17:4:46 | 2184cf1I7c/yJyWv.||512 | ||
侍女A「ようこそ、偉大なる訪問者殿。お越しをお待ちしておりました。」 侍女B「ここは、神聖なるフェルマー宮殿。ここへ入った者は、英知と美の女神・ ヴェーダさまと、時と生と死の女神・ヴェーラさまのご加護を受ける 事でしょう。」 侍女C「そして、この世界で最も偉大なる神は、大いなる女神・モンデントさま。」 侍女D「モンデントさまが起きられた時からこの世界は始まり、モンデントさまが 東の山の陰に消えてしまわれた時、このアルヘンティーは終末を 迎えます。」 |
Kozue | 12/18 17:8:44 | 2184cf1I7c/yJyWv.||297 | ||
ヴェーダ「現在このアルヘンティーは、危機を迎えています。」 ヴェーラ「東の国・エナミーと、アルヘンティーは過去に、幾度となく争い ました。」 ヴェーダ「アルヘンティーは、経済危機に陥っており、数年は衰退の一途を 辿っているのです。」 ヴェーラ「エナミーに戦いを挑まれたら、我が国はひとたまりもありません。」 ヴェーダ「エナミーは、そこにつけこみ、我が国の宝物の、グレートユニコーン を渡さなければ、攻撃すると脅してきました。」 |
Kozue | 12/18 17:10:10 | 2184cf1I7c/yJyWv.||58 | ||
ヴェーラ「アルヘンティーに、グレートユニコーンとモンデントさまは不可欠。」 ヴェーダ「グレートユニコーンは、伝説の生き物です。グレートユニコーンの たてがみを手に入れたものは、不老不死の力を手に入れ、限りない 名声と富を得るのです。以前は、モンデントさまが御自信の御手で 育てられていました。」 ヴェーラ「しかし、ここ数年、グレートユニコーンは姿を消してしまい ました。その秘密を、どうやらゼウサラノさまが知っている ご様子…。そうでしょう、お姉様?」 |
Kozue | 12/18 17:11:38 | 2184cf1I7c/yJyWv.||747 | ||
ヴェーダ「分かりません。妻である私にも、一切を話してくださらない のです。ヘラさまにはお教えしているかもしれませんけど…。」 ヴェーダは、肩を落とした。 ヴェーラ「まあまあ、お姉様。ああ、ヘラさまも、ゼウサラノさまの奥様で、 結婚と美の女神です。」 一代「はァ…。何か、大変なんですね、色々…。」 ヴェーダ「そうなのです…。」 一代「はい…。それは分かったんですケド、それとアタシと、何の関係が あるんですか…?」 |
Kozue | 12/18 17:12:19 | 2184cf1I7c/yJyWv.||909 | ||
ヴェーラ「そうでした、そこが肝心なのです。」 ヴェーダ「この世を治めるモンデントさまのお住まいを訪ねました所、 この我がアルヘンティーを救う事ができるのは、私の娘・ヴェールと、 一代殿、あなた、とのことでした。」 一代「はィ…?―えっ!!マジ?!は?!(゚ロ゚;)三(;゚ロ゚)」 ヴェーラ「驚かれるのも無理はありません…。私たちも、驚きました。」 ヴェーダ「それに、私の娘まで…。」 ヴェーダの顔に、暗い影が映る。 |
Kozue | 12/18 17:13:12 | 2184cf1I7c/yJyWv.||849 | ||
一代「あ・アタシ、一体何をすればっ?!(◎ロ◎;)」 ヴェーラ「とりあえず、ヴェールと共にモンデントさまのお住まいに向かう のです。」 ヴェーダ「今、私たちが出来る事は、ただそれだけです。一体、何をしなければ ならないのか…。ああ、ヴェールが…。」 ヴェーラ「お姉様…。」 一代「その、ヴェールさんは、どこにいるんですか…?」 ヴェール「はっじめましてぇー!!」 |
Kozue | 12/18 17:13:44 | 2184cf1I7c/yJyWv.||8 | ||
その時、向こうの柱から一人の女の子が飛び出てきた。ヴェーダに良く似ている。 ヴェーダ「ヴェール!一代殿になんていう口を聞いているのですっ?!」 一代(うっわ、激しく親子の性格が違う…。) 一代は、自分と母親のことを思った。そういえば、母親と自分は、 性格までソックリだなぁ…。 |
Kozue | 12/18 17:14:28 | 2184cf1I7c/yJyWv.||427 | ||
ヴェール「ごめんなさぁいっ!一代さん、よろしくねっ!アタシ、 ヴェール・ドーリッシュ・ゼウサラノ。お父様の跡継ぎなんだよ。」 一代「ど・どうも…、ヴェールさま。」 ヴェーダ「一代殿、ヴェールのことは、どうぞ呼び捨てにして下さい。 ヴェールは、跡継ぎとは言いましても、まだ正式な跡継ぎではない のですから。」 一代「え?何でですか?」 |
Kozue | 12/18 17:15:12 | 2184cf1I7c/yJyWv.||343 | ||
ヴェール「ゼウサラノさまには、私を含め5人の妻がいます。そして御子は、 7人。その中で、ヴェールは一番神としての素質に優れているのです。 一番の跡継ぎ候補ですが…。ゼウサラノさまの一番目の妻・ヘラさま は、御自身の御子・ギュイユさまを跡継ぎに…と考えてらっしゃる ご様子なのです。」 一代「どこの世界でもあるんですね、権力争いって。」 ヴェーダは、物憂げな顔を、一代に向けた。 |
Kozue | 12/18 17:15:45 | 2184cf1I7c/yJyWv.||831 | ||
ヴェーラ「本来ならば、主なるゼウサラノさまに仕える妻たちは、 皆で協力してゼウサラノさまをお助けするのが役目です。しかし、 ヘラさまだけは、古くからの慣習を無視なさって、ゼウサラノさまに 他の奥様方が近づけないようにしてしまいました。」 一代「だから、ヴェーダさまはここに住んでるんですね。」 ヴェーダは頷いた。 |
Kozue | 12/18 17:16:31 | 2184cf1I7c/yJyWv.||576 | ||
ヴェーダ「そうなのです。ブルッハムン―ゼウサラノさまが住んでらっしゃる 町ですが―にも、私の御殿はあるのですが、そういう都合上、そこに 住むことは出来ないのです。その結果、ヴェールも父と共に暮らす事が できないのです。」 ヴェール「別にアタシは、そんなんどうでもいいよ。お父様だって、どうでもいい だろうしさ。」 ヴェーダ「ヴェール!!」 ヴェーラが、姉の顔を心配そうに覗き込んだ。 |
Kozue | 12/18 17:17:10 | 2184cf1I7c/yJyWv.||205 | ||
ヴェール「だってホントのことじゃん。どうでもよくないなら、ヘラをなんとか するよ。でも、ほっといてるってことは、お母様やアタシのことなんて、 どうでもいいんだよ、きっと。」 ヴェールの言うとおりだ。ゼウサラノは、もしかしたらヴェーダ母娘の事なんて、 どうでもいいのかも知れない。 ヴェーダ「それは…そうかもしれませんが…。」 ヴェーラ「それにしても、その言葉遣いはいけませんよ、ヴェール。」 |
Kozue | 12/18 17:17:54 | 2184cf1I7c/yJyWv.||271 | ||
ヴェール「…はい。」 一代「あ・あの…いつ、モンデントさまに会いに行くんですか・・・?つか、アタシ、 いつ帰れるんですか?学校もあるし、お母さんが心配すると思うんです。」 一代はふと、早く帰ってこいと言った母親の顔を思い出した。ゼウサラノと、 自分の父親が重なる。一代の父親は、他の女の人を追いかけて、お母さんを捨てた。 今はどこにいるのかさえ分からない。 |
Kozue | 12/18 17:18:36 | 2184cf1I7c/yJyWv.||443 | ||
ヴェーダ「ああ、そのことなら心配は要りません。こちらで何年過ごそうとも、 偉大なる訪問者であるあなたは年を取らないし、ルーラ・マンティーに 帰っても、全く時間は経過していないのです。」 一代「ええッ!!(゚д゚;/)/な・何でですか?」 ヴェーダ「それはちょっと私にも分かりかねますわ。モンデントさまなら ご存知でしょうけれど…。」 |
Kozue | 12/18 17:19:16 | 2184cf1I7c/yJyWv.||897 | ||
ヴェーラ「それはそうとお姉様、早くモンデントさまのところへお連れ しなければ…。早い方がいいでしょう。」 ヴェーダ「ああ、そうね。では、一代殿・ヴェール、行きますよ。」 一代「はい…。」 なんだか良く分からないけれど、行かなければならないらしい。 お母さん、待っててね。何か、大きな出来事が、私に起こりそうだから。 頑張るから。だから― |
Kozue | 12/18 17:21:25 | 2184cf1I7c/yJyWv.||832 | ||
壁│A`){ちょっと休憩} やってまいりました、第二話です。 動き始めましたねー… この先、大変なことが起きるとも知らず… 感想お願いしますm(__*)m |
Kozue | 12/18 17:22:40 | 2184cf1I7c/yJyWv.||6 | ||
ちなみに、この物語、Wordで200枚いく予定… |
Kozue | 12/18 17:23:25 | 2184cf1I7c/yJyWv.||682 | ||
あ、間違えてるとこある… |
すみれ☆ | 12/18 19:56:18 | 2204cfnacloQpOVtw||850 | ||
こんばんは^^ ヴェールも、一代みたいなこと言っちゃったりするんじゃないのかなぁ…。 性格は微妙に、現実見過ぎてるけど。 ヘラさん、そんなにつんけんしてると、嫌われちゃいますよ? 独占欲強すぎじゃありません? 梢、大変だろうけど、頑張ってね^^ 次回が気になる>< |
チェリー姫 | 12/18 22:22:55 | 2218cf4CCGL56lSrM||154 | ||
こんm、最近芸術来てなかったから、梢の新しいお話ができてるなんて気がつかなかったよ、一から見直しました(笑。すごいよね、神秘的でさ、ファンタジックで、あたしが好きなジャンル。そして思ったんだけど、ヘラとかもしかしてギリシャ神話のやつ?ゼウサラノはゼウスかな、名前の由来。。 ヴェールとヴェーダ、親子かぁ、最近、うちの家は喧嘩ばかりです、あたしが反抗期なのか?(笑 ヘラさん。そんなにね夫を縛り付けちゃいけませんよ馬路で、しつこい人は嫌われやすいって雑誌にも書いてあるし、母親を捨てて逃げた父親か、うちは、たまにいらないときがある。じゃ続き頑張ってね |
Kozue | 12/19 20:6:10 | 2184cf1I7c/yJyWv.||254 | ||
壁│A`){すみれ☆ 感想ありでーす^^ 一代とヴェール、通じるところがあります。 まず、気が強い…。 押しが強い…。 家庭環境も似てます。 ヘラ…コイツは、大変嫌なヤツです。嫌いです。 ヘラ「…╬」 次回もお楽しみに♪ |
Kozue | 12/19 20:19:9 | 2184cf1I7c/yJyWv.||430 | ||
壁│A`){チェリー} 感想ありー☆ そう、名前の由来、全部そのとおりです>< ヘラは嫉妬深いみたいだから、ヘラで、 ゼウサラノは、ゼウスは神の首長だからって感じで。 結構神話とか好きで、調べたりしたんだよねー。 次回もお楽しみに♪ |
Kozue | 12/19 20:28:56 | 2184cf1I7c/yJyWv.||630 | ||
壁│A`){ついでに。} ちなみに、大いなる女神・モンデントの名前の由来は、 ある有名なファンタジーノベルの女神さまの名前をもじりましたー♪ 分かる人いるかな…? 元は、「月の子」という意味だそうで。 このファンタジーノベル、マジで面白いです(*≧▽≦)ノシ それに憧れて、今回はファンタジー書いてます(*´ェ`*) |
ミル | 12/20 1:56:37 | 2194cf0t25W75q4.w||188 | ||
こんばんは〜 よっと遅い感想・・・。 すべてモンデント様だね;何か重要な鍵をつかんでいるような気が・・・。 ヘラ・・・気にくわないね!!! それより、一夫多妻制なんだ・・・。 権力争いが絶えなさそうで・・・怖いですね; 少子化が進んでいる日本にはぴったりかもしれないけど・・・ 妻同士の争いが嫁姑争いより怖そう;良いようで悪いね、一夫多妻制・・・。 それより、なぜ自分はこんなに一夫多妻制のことばかり・・・;まぁ、いいか; ヴェール・・・可愛い^^お気に入りキャラです♪ さて、一代とヴェールがどうなるか楽しみっ(≧∇≦) |
Kozue | 12/20 16:46:7 | 2184cf1I7c/yJyWv.||596 | ||
壁│A`){ミル} 感想ありがとねー♪ モンデントさま…重要どころの騒ぎじゃないです。 命です。鍵です。柱です。電柱です。(暴走。 ヘラ…全然いい評価がない。(笑) ヘラ「╬」 ヴェーダ「当然じゃないですか?」 ヘラ「何ですってぇ?!」 ちなみに、一夫多妻制なのは、統べる者のみですー♪ ヴェール、よかったね。 ヴェール「うんッ。あ、でも喜んでもいられないや。」 一代「え?何で?」 ヴェール「うん、いろいろあってね。実は―」 ネタバレ注意!!(゚д゚;) 次回もお楽しみに☆ |
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