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9622魔法使い3人組のチャレンジ翠雨12/19 16:34:75870cfUkJCmWgYsY.
こんにちは。翠雨は魔法の話にチャレンジしてみます。
ありきたりな話ではなく、独特の新鮮味を醸し出せたらいいなぁ。。(*´∀`*)ゞ

それでは長いタイトルですが【魔法使い3人組のチャレンジ】をどうぞ。

翠雨12/19 16:35:125870cfUkJCmWgYsY.||336
火、水、風、土で出来た様々な龍(ドラゴン)が行き交う。―ここは特殊能力を持つ人にしか利用できない建物だ。


―都心に建設されているが特殊能力が無ければ見ることのできない建物である。

「  Follow me a fire dragon  」
【  火龍よ  我に  従え!  】

手を標的(ターゲット)に向けて呪文を唱える。すると手に嵌められた手袋から電撃が出る。


翠雨12/19 16:35:585870cfUkJCmWgYsY.||731
そんなものが生身の身体に直撃したら命を落とす事となるだろう。
だから、訓練所に入る際には必ずマジックバリアーというものを装着しなければいけない。
マジックバリアーは透明で、目には見えないが円形のドーム状の形をしている。
このバリアーはどんな呪文の攻撃でも吸収する優れものとなっている。

そしてココはその能力を最大限までに引き出す訓練所。

黒い手袋(以後、手甲)には特殊な魔法がかけてあり、この手甲を嵌めていなければ異能者が呪文を唱えてもなにも起こらない。

翠雨12/19 16:36:295870cfUkJCmWgYsY.||19
基本的にこの訓練所以外に手甲やバリアーを持ち出す事は禁止されており、無理にでも持ち出そうとすれば
最強呪文を使える教官に止められることになっている。

訓練生が一般の人々に危害を加えないようにする、そして訓練生に呪文の練習をさせるのが教官の役割である。


「  はい!!今日の練習はこれで終わりだ。  」

この訓練場にきている殆どは学生であり、両親に決められた門限という時間もある。

翠雨12/19 16:36:395870cfUkJCmWgYsY.||452


―2100年、蒼く美しい惑星、地球に異常気象が発生し、そのあいだに
この世に誕生した子供たちが約500/1の割合で異能力を持つようになったのだ。

そして今、15年の時間がたった―。

これが学生が異様に多いという訳である。

翠雨12/19 16:36:555870cfUkJCmWgYsY.||617
ちなみにこの能力が一般人に知れると世界に大混乱が起きると考えられ、
この能力を外で使ったり他言するのは一切禁止されており、学生たちは家族にもそのことを話さない。

―使う事は手甲がなければできないが。


そのことに不満を持った訓練生が居た。


「  教官、世界を平和にするためにあたし達はこの能力を持って産まれてきたって言いましたよね?
なのに何故、この能力を外で使う事が禁止されているのですか。
おかしいじゃないですか。  」

3人の少女が教官へ抗議をした。

翠雨12/19 16:37:95870cfUkJCmWgYsY.||719
その少女たちはのっぽ、やせっぽち、太っちょという異様な組み合わせだった…。

「  君たち、考えて見なさい。仮に平和を愛する者が手甲とマジックバリアーを持って外へ出たとする。
―どうなると思う?  」

教官は落ち着いた声でゆっくりと、話した。

「  どうって…  」

女の子達は顔を見合わせた。教官は返事をまつ。
暫くして女の子達は黙ってしまった。―教官は再び口を開いた。

「  どうなるかもわからないやつが生意気なことをほざくな。いいか、このきっかけに教えてやろう。
―みんな、集まれ!  」

教官は訓練生を呼び寄せた。ドラゴンは一気に消え去り、訓練生があっというまに集まってきた。

翠雨12/19 16:37:245870cfUkJCmWgYsY.||284
訓練生は教官の前に座ったが、3人の女の子達は教官の隣に立たされた。

「  皆、練習中申し訳ない。―世界を平和にしたいか?  」

辺りがざわめく。そのうちばらばらに「はい」「はい」「はい」と返事が来た。

「  そうだな。では平和にしようと思うと、どうだ?この俺たちの能力も必要になると思う。  」

「  はい。もしかして教官、手甲とバリアーを装着した僕たちを外へ出してくれるんですか?  」

訓練生の男子生徒1人が立ち上がった。

「  何を言う。そんなわけはない。出たら…どんなことが起こるかわかるか!  」

教官の声が低くなっていく。

翠雨12/19 16:37:485870cfUkJCmWgYsY.||447
「  まず、君たち異能力者の登場は世界に大混乱を引き起こすだろう。
そして…君たちは人を傷つけ、殺めるだろう…  」

「  教官!!そんなことするわけないじゃないですか。何を…っ  」

「  ―黙れ。君たちはまだ学生だ。カッとなって人を殺めた後では済まないのだぞ。
君たちの能力は実に危険なものだ。1回の呪文詠唱で100人の尊い命を奪う事もないではない。  」

生徒達は黙り込む。3人の女の子達も下を向いて黙ってしまった。

教官の顔はどこを見つめているでもなかった。生徒達を説得した誇らしげな顔でもなかった。

翠雨12/19 16:58:145870cfUkJCmWgYsY.||201
「  よし、皆、わかったか?時間を無駄にしてすまなかった。では訓練を始め給え。
―君たちもわかったか?  」

教官の視線が3人の女の子たちへ向けられる。
女の子達は暫く黙る。そのうちやせっぽちの女の子が口を開いた。

「  わかりません!もしこの2人がわかったと言っても…私は解かりません…。  」

あたりはまた各属性の龍が飛び交い、五月蝿くなった。
やせっぽちの女の子は続けた。

翠雨12/19 16:58:375870cfUkJCmWgYsY.||408
  私は自分で自分を解かっているつもりです。
平和を愛する心は誰にも負けないし…それに、街中で平然と最大呪文を使うような事はしません!  」

やせっぽちの女の子が、その細い身体からどうしてそんな声が出るのだろうと思うくらいの声で怒鳴る。

「  やれやれ…君たちは困ったものだ。その分じゃお母さんたちも手を焼いてい…  」

「  ごまかさないでください  」

3人の目は真剣だった。
教官は一瞬言葉を飲み込んでしまった。まさか自分がごまかしているとは思わなかった。

そんなことを言われるとは思わなかった。

翠雨12/19 16:59:135870cfUkJCmWgYsY.||546
「  ふぅ…、すまない…私は少し自信を持ちすぎていたようだ。私が最強呪文を使えるのもこの手甲のお陰だというのに…。
君たちのお陰でそのことが良く解かった。すまなかった。

…しかし!

私は教官として、人として、与えられた役目を果たすつもりだ。君たちの言う事も正しいが、私は出してやれない。  」

「  …教官、教官に役目を与えた人は誰なんですか。私、直接その人に会いに行きます!  」

のっぽの女の子が一足前へ出て言った。

翠雨12/19 16:59:405870cfUkJCmWgYsY.||775
「  …その人はもうこの世界には居ない。…この訓練所はいつ設立されたか知っているか?  」

とどのつまり、死んだ…ということだろう。
もう外へ出る術はないのか。

「  はい、知ってます。今から50年前―…2065年です。  」

太っちょの女の子が言った。

「  ああ、正解だ。良く覚えているな。今、この訓練所にはあの異常気象のお陰で異能者が大分いる。
しかし、忘れるな。今から50年前にも―この世界に異能者は存在した。本当に僅かな数だがな。
そして私に使命を、役目を与えた先代もその僅かな中の1人であり、…この訓練所の創始者だ。  」

翠雨12/19 17:12:435870cfUkJCmWgYsY.||827
「  そんな…。もうこの手甲とバリアーを装着して外へ出ることは…許されないのですか?
教官…この能力は世界を平和にする為にあるって言ったじゃないですか…!  」

「  もうやめろ…すまない。これ以上苦しめないでくれ…。私もどうすべきなのかがわからないのだ。
…教官としての役割は果たしているつもりだったが…。
先代さえ生きていれば…。  」

教官の足がよろめく。壁に凭れ掛かる姿勢になった。

翠雨12/19 17:12:485870cfUkJCmWgYsY.||297

「  大丈夫ですか!?教官。すみません。でもあたし納得行かないんです。
…だって、先代はもう死んだんです。教官の力でどうすべきなのか考えるべきですよ!
教官はこの薄汚れた汚い世界の未来を担う人ですから!  」


翠雨12/19 17:13:55870cfUkJCmWgYsY.||314
「  ありがとう。私もいつかこの日が来るとは思っていた。しかし、何も考えていなかった。
恐れていたからだ。この日が来るとき、私は教官としてどのような対処をすればいいかがわからなかった…。  」

教官は目を閉じて話す。

女の子達は耳打ちをしながら、一斉に

「  教官、ごめんなさい。今日はもう私たち訓練に励みます。―でも、諦めないですから!  」

翠雨12/19 17:31:125870cfUkJCmWgYsY.||443
太っちょの女の子が手甲をゆっくりと標的に向ける。その瞬間威勢のいい声で呪文を詠唱した。

「  Follow me a water dragon  」
【  水龍よ  我に  従え!  】

「  Follow me a water dragon  」

「  Follow me a wat…er dra…  」

言葉が途切れて太っちょの女の子がふいに倒れた。
隣で練習をしていたのっぽの女の子とやせっぽちの女の子が走ってくる。
―バリアーの所為であまり近寄る事は出来ないが。

翠雨12/19 17:31:275870cfUkJCmWgYsY.||207
「  エリー、大丈夫!?  」

太っちょの女の子の名前はエリーというらしい。

「  …ん…ありがとう。ホシ、カーリノ…  」

ホシ、で目線をやせっぽちの女の子に向け、カーリノで目線をのっぽの女の子に向けた。

やせっぽちの女の子はホシ、のっぽの女の子はカーリノ。

エリーが目を開けて話したのにほっとしてホシとカーリノは肩をおろした。

「  全く!エリー、呪文の使いすぎよ。あんたみたいな図体でもエネルギーはなくなるんだから!  」

さっきまでの心配は嘘のようにカーリノは笑った。続いてホシも笑った。
エリーも小さく微笑んだ。

翠雨12/19 17:31:525870cfUkJCmWgYsY.||604
「  さ、もう私はいいから…ちょっとここで休んでれば直るからさ。あんたたち練習…  」

またエリーの首がたれた。

「  エリー!  」

カーリノとホシの声を子守唄に、エリーは目を閉じた。

翠雨12/19 17:39:235870cfUkJCmWgYsY.||850
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今日はここで終わりとします。疲れましたε=(゚Д゚ )ハァ・・・・・
この【魔法使い3人組のチャレンジ】、面白かったでしょうか?つまらなかったでしょうか?
とにかくすごく頑張って書いてみました^^;;b
そこらへんわかっていただけるとありがたいです゚+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚

では感想よろしくおねがいします☆

翠雨12/19 17:41:25870cfUkJCmWgYsY.||356
そしてもし、お暇があればアンケートにも答えていただけると^^b


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