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963超長いよ 猪木のアゴ級に お題(人間臭くなりてぇ)男のダンディズム6/17 15:42:236111cf2NDzvAQPsNA
俺はいい時と場所に生まれ、幸せな小学生時代をすごしたと思う
俺の中で、少年だった時間は、人生の中で大きな比重を占めている
今の子達のように、パソコンや携帯電話なんてもちろん無かった
ゲーム機だって、みんながみんな持っていたわけじゃぁない
今の子達を見ると、羨ましいような気もする
だけどその反面、少し哀れな気もしてしまうのだ
俺達が小学生の頃、とにかく子供は暇だった
習い事をしている奴もいたし、今ほど多くないにしろ塾通いをしてる奴もいた
それでも僕らは暇を持余し、体力を持余していた
自分達の中では、大げさに言えば毎日が戦いだった

男のダンディズム6/17 15:43:36111cf2NDzvAQPsNA||779
暇を潰すための戦い
持てる体力を最大限に使い、毎日その戦いに挑んだ
子供だって懸命に生きていた
学校はオマケで、放課後に僕らの一日が始まるのだ
学校にいる間は、帰ってからの予定を練り上げる
そして帰りの会で「さようなら」を言った瞬間、オリンピック選手になった気分で教室を飛び出し、家まで最短距離を一直線
部屋にカバンをぶん投げるやいなや、家を出てチャリにまたがり、足をフル回転させて目的地までぶっ飛んで行く
一連の動作は、毎日の反復で磨き上げられ、達人の域にまで達していた
そしてここから、僕らの本当の一日がスタートする

男のダンディズム6/17 15:43:396111cf2NDzvAQPsNA||77
ある時は日が暮れるまで、鬼ごっこ、缶けり、サッカーに水鉄砲
ある時は喧嘩して、泥まみれになってドツキあったり
またある時は遠くのゲームセンターに遠征して、よその学校と縄張り争いを繰り広げたり
暇とは言っても、僕らにはやることが山のようにあった
暇つぶしの方が実際のところ、メインイベントなのだ
パソコンや携帯が無いから、とりあえず外に出なければイベントは始められない
誰かと会わなければ、暇の一つも潰せなかった
懸命に遊んで、泥まみれになって帰ってきて、母親にとってきたザリガニを見せるとひっぱたかれた
本当に毎日が楽しくて仕方がなかった

男のダンディズム6/17 15:44:216111cf2NDzvAQPsNA||250
時に喧嘩をしても、家の電話で怒鳴るわけにもいかないから直接殴り込みに行くしかない
そこでドツキあっていると、他の奴らも集まってきて、どっち側かに分かれて大混戦になる
だがそのうち疲れたてて、罵声も浴びせ尽きみんなその場にヘ垂れ込む
もう本当は、この時点でどーでもよくなっているのだ
お互いの青たんを見て、「とりあえず、サッカーでもする?」となって喧嘩は終了する
でも子供の喧嘩なんて、そんものだろう
ムカつく、とは言っても「憎い、殺したい」といったような感情とは違う
どんなに嫌っていたって、ここぞというピンチには一致団結したし、喧嘩をすることは一つの暇つぶしでもあったから・・・


男のダンディズム6/17 15:45:116111cf2NDzvAQPsNA||696
殴る痛みも、殴られる痛みも知っていた
どれだけの事をしたら、相手はどうなるのかも
俺は喧嘩をすることには反対しない
むしろ子供も、大人でさえも、時にはぶつかりあったっていいと思う
それが最近、喧嘩の仕方一つ知らない人間が増えている
やったと思えば新聞の記事になるような事ばかり
相手を重体に追い込んだり、はては殺してしまったり
そもそもどうして、口喧嘩や些細な事で人が殺せるのだろう
こないだの事件のように、昨日まで遊び、話していた人間を消す
恐らく他人には分からない、共有した時間や出来事

男のダンディズム6/17 15:46:86111cf2NDzvAQPsNA||902
それはそんなに安っぽいものだったのだろうか
パソコンや携帯のせいだとまでは言わない 言わないが確実に、重みのある時間を過ごせない人間が増えている、それは確かな気がする
俺は少なくとも、ガキの頃の「バカバカしい時間」の中で、得がたいものを得たと思う
情けない話だが、「人は殺してはいけないんだよ」と教えてあげなければいけない子も、増えているようだ
抽象的な言い方だが、それは「人間臭さ」が欠如しているように思う
教える側の人間も、学び取る側も
自分がガキの頃をみても、皆「人間臭さ」を持っていたように思う

男のダンディズム6/17 15:46:486111cf2NDzvAQPsNA||873
もちろん嫌な先生などもいたが、総じて言えるのは俺達の、重みのある時間を作ることに協力的だった事
勉強の教え方など2の次
授業中にプロレスゴッコをしたり、休み時間ともなれば1人1人に声をかけ相談に乗って
そんな中で教わるのが、「人間臭さ」だと思う
いうなれば、生まれた後身につける本能
まるで機械のように流れ作業で人と接し、また接されたのでは、人間臭くはならないだろう
バカバカしい時間の中でこそ、「人間臭さ」を身につけることができると信じている
塾やゲームもいいけれど、たまには友達と、泥まみれになって過ごして欲しいと思う
いつかそれが、一番の自慢になるから

男のダンディズム6/17 15:47:156111cf2NDzvAQPsNA||851
今、大人だけでなく、子供までバカバカしさを失っている
怒られてもいいから、友達と直に触れ合って、またにはバカをやって欲しいと思う
上手に生きるだけが人生じゃないから・・・

marinoe6/17 16:40:432184cf1mBmh6/Ppo2||875
この板に書かれるダン様の応援歌は
本当に涙物です。
またまた眠い頭がシャキーンと来ました。
ありがとうございます。

銀月6/17 16:57:362182cfLMvpixotkc6||124
懐かしいなぁ・・・。
子供時代は、環境の為、同級が3人しかおらず、
8割弱は山と川と弟が遊び相手でした。
たまに、おじいちゃんが加わって、どろまみれになって
遊びまわり、手作りのスキー板とか、コンバインを遊具にしたり、
使えそうなものは全部遊び道具にしてましたね。
今、こうやってゲームなどで友達と雑談するのも最高に楽しいけど、
電源切ったらなんか寂しい気持ちが残ったり。
子供の頃が、「遊ぶ」という事に関しては最高に楽しかったなぁ。

ちょっと便乗した感想に・・・感想にもなってないかもしれませんが、
何だかこの文章を読んで、少し昔にタイムスリップしたような気になりました。
長文、失礼しました^^;;

イブ6/17 18:21:132201cfa8SuJQKN8UM||467
あいかわらず、いいお話を。
すんごく共感できるんですよね。ダンさんの話は。
そういえば、最近サッカーとかしないなぁ(女だけど)
小学校のころは、鬼ごっことかしてましたけど。

男のダンディズム6/17 20:19:306111cfsA/S9e4u/Ag||117
ガキの頃の遊びって、変な欲抜きに純粋に楽しかったですよね
本当に長い時間を友達と過ごしました
直に人と触れ合ったぶんだけ、言葉にできない何かが蓄積していった気がします
近々、小学校の同窓会があるので、ふと書きたくなりました
ご感想ありがとうございやす

ふかいさん6/18 9:42:592191cfT7s.rWNdIqk||985
とても共感しました。
男女関係なく、泥まみれになった記憶は懐かしく、また鮮やかに蘇る思い出です。
人との触れ合いが、あちらこちらに転がっていたような・・・そんな気がします。
身体と心が一緒に成長している。そんな感じでしたね〜。特に、痛みや命に関しては
教わるわけでもなく、心で感じていたような気がします・・
もちろん、今が悪いというわけではないです^^
純粋な青臭い時代・・・そんなものが確かにあった。
そしてその時代は、私にとっては宝物のようなもの・・・。そう感じる文章でした。
読み終えて、とても感慨深いものがありました。 

yuuuu6/18 10:25:242202cfKp00jRRAVIk||935
感涙にむせびました;;


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