9633 | あたしはナポレオン。+第三話+ | Kozue | 12/21 13:6:33 | 2184cf1I7c/yJyWv. |
あたなぽ第一話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9589.html あたなぽ第二話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9612.html シェリトリンド最終回 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9565.html 夢見草咲くころ最終話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9239.html あの時(コンテスト参加作品)http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9474.html 期末終了☆ えー、告白いたしますとですね、 理科2は48点でした。(100点満点) |
Kozue | 12/21 13:7:0 | 2184cf1I7c/yJyWv.||178 | ||
【旅立ち】 |
Kozue | 12/21 13:7:40 | 2184cf1I7c/yJyWv.||229 | ||
気付けば、一代はまた空を飛んでいた。西之山、つまりモンデントの住処へと 向かった。女神の助けもあり、程なくして西之山に到着した。西之山は、アゴダマ森 の中にあり、ユニコーンリバーに囲まれている。この山に入ることが出来るのは、 聖なる生き物と呼ばれる、エルフ・女神・ユニコーン・妖精等だ。そして、 偉大なる訪問者―グレートビジターも…。 西之山入り口で、ヴェーダとヴェーラは、ヴェールと一代に言った。 |
Kozue | 12/21 13:9:10 | 2184cf1I7c/yJyWv.||786 | ||
ヴェーダ「ここから先、私たちは、あなた方を助ける事ができません。」 ヴェーラ「二人で、あらゆる困難に立ち向かわなければなりません。」 ヴェーダ「その道のりは、決して平坦な物ではないでしょう。」 ヴェーラ「しかし、行かなければなりません。あなたたちに、このアルヘンティ ーの未来がかかっているのです。どうかそれを忘れないで。」 ヴェーダ「あなた方は、決して二人だけではありません。私たちと、モンデント さまがいつもあなた方を想います。」 |
Kozue | 12/21 13:9:51 | 2184cf1I7c/yJyWv.||812 | ||
ヴェーラ「偉大なる訪問者と、神の継承者に幸あれと祈ります。」 ヴェーダ「これを持っていきなさい。」 ヴェーダは、ヴェールに水晶のペンダントを、一代に水晶が埋め込まれた杖を 渡した。 ヴェーダ「この水晶のペンダントは、あらゆる傷を癒し、人々に勇気と希望を与 えます。そしてその杖は、全ての悪を浄化し、あなた方の行く道を照ら してくれるでしょう。」 |
Kozue | 12/21 13:10:19 | 2184cf1I7c/yJyWv.||550 | ||
ヴェール「―お母様。」 一代「頑張ります。きっと、このアルヘンティーを救ってみせます。」 ヴェーダ「さぁ、行きなさい。」 ヴェーダとヴェーラは、空へ登り、やがて姿は見えなくなってしまった。 ヴェール「一代、アタシたち、きっと還ってこようね。」 一代「―うん。」 |
Kozue | 12/21 13:10:42 | 2184cf1I7c/yJyWv.||665 | ||
一歩一歩、一代とヴェールは進んでいく。この先に何が待ち受けているのか、 それはまだ分からないけれど、やってみるしかない。 だってナポレオンのあたしには、不可能なことなんてないから。 |
Kozue | 12/21 13:11:3 | 2184cf1I7c/yJyWv.||819 | ||
あらゆる悪をシャットアウトする門には、エルフの女が二人立っていた。 女A「お待ちしておりました、ヴェール様・偉大なる訪問者殿。モンデントさまが奥 でお待ちです。」 女B「この先の山へは、私たちエルフの力を使わなければなりません。これをお使い 下さいませ。」 そう言ってエルフの女は、涙の形をしたペンダントを一代に渡した。 |
Kozue | 12/21 13:11:27 | 2184cf1I7c/yJyWv.||568 | ||
女B「ヴェールさまには、必要はありません。」 ヴェール「何で?」 女B「あなたが、神の継承者だからですよ。エルフの守りは、あなたの体内にあるの です。」 ヴェール「??」 女A「こうしてはいられません。刻一刻と、危機が迫っているのです。行きなさ い。」 一代とヴェールは、門をくぐった。 |
Kozue | 12/21 13:12:0 | 2184cf1I7c/yJyWv.||467 | ||
モンデント「ようこそ、我が山へ。」 ヴェール「モンデントさまッ?!」 一代「は・は・は・初めましてッ(@□@;)わ・私、佐々木一代ですッ!」 モンデント「知っていますよ。あなたとヴェールは、私が呼んだのです。」 ヴェール「え?」 モンデント「あなた方の心に、話しかけてみたのです。気付いたはずですよ。」 一代は、数日前の出来事を思い出した。 |
Kozue | 12/21 13:12:32 | 2184cf1I7c/yJyWv.||747 | ||
【光代「一代!そこのお皿拭いて!」 一代「はぁい。」 (一代…一代…あなたは来なくてはなりません…どうか力を貸して…一代…) 一代「ん?お母さんなんか言った?」 光代「いやぁねぇ、何にも言ってないわよ。】 |
Kozue | 12/21 13:13:4 | 2184cf1I7c/yJyWv.||603 | ||
一代「ああっ!あの時…」 モンデント「思い出してくれたようですね。あなたは知らず知らずのうちに、私 の言葉に反応して、この世界に来たのです。」 ヴェール「あのぉ、アタシ、そんな記憶無いんですけど…。」 ヴェールが、ちょっと困ったような顔をして尋ねた。 モンデントはにっこり微笑んだ。 |
Kozue | 12/21 13:13:22 | 2184cf1I7c/yJyWv.||135 | ||
モンデント「それもそのはずです。私は、あなたが生まれる前に話しかけました。」 ヴェール「えー?!(゚д゚;)」 そこでモンデントは、視線を下に落とした。 |
Kozue | 12/21 13:14:1 | 2184cf1I7c/yJyWv.||121 | ||
モンデント「ずっと前から、アルヘンティーに危機が迫る事は、察していまし た…。だから、ヴェール、あなたが必要だったのです。あなたの神と しての素質を、私は見抜いていました。今は、まだあなたの力はそれ ほど発揮されていないかもしれません。しかし、あなたには無限大の 可能性があるのです。」 ヴェール「ほぇ…。」 一代「何をすればいいんですか?」 |
Kozue | 12/21 13:14:27 | 2184cf1I7c/yJyWv.||422 | ||
モンデント「この国にいる、さまざまな種族たちの心を一つにするのです。あな た方は、私の使者としての役割を果たして頂きます。」 ヴェール「モンデントさまじゃ、ダメなんですか…?」 不安だった。ヴェールは、まだ神としては力不足で、経験も浅い。それに、この一 代とかいう子は、どんな子…? |
Kozue | 12/21 13:14:56 | 2184cf1I7c/yJyWv.||85 | ||
モンデント「東の山の麓に、洗濯小人の里がありますね?」 一代(洗濯小人…(゚д゚;)) モンデント「ヴェールなら知っているはずですが、私が東の山の陰に隠れたと き、このアルヘンティーは滅亡すると言い伝えられています。」 ヴェール「本当なんですか、それ?」 |
Kozue | 12/21 13:15:30 | 2184cf1I7c/yJyWv.||41 | ||
モンデント「この言伝えには、少し説明を加えなければなりません。まず、東の 山の向うには、エナミーという別世界があります。その国とアルヘン ティーは、川一つ隔てていますが、その川の向うに、フエンザとい う、向うの世界の神がいます。遙か昔は、エナミーとアルヘンティー は同じ世界に属していましたが、私とフエンザの間に、ちょっとした いざこざが起きました。それが、第一次分割戦争です。」 |
Kozue | 12/21 13:16:3 | 2184cf1I7c/yJyWv.||751 | ||
一瞬、モンデントの目が、遠くを見るような目つきに変わった。 一代「分割戦争…?」 ヴェール「お母様が言ってた。第一次分割戦争の後、エナミーとアルヘンティー は分かれたって。そうですよね?」 モンデント「そうです。忌まわしい過去です。私のせいで、人も、エルフも、小 人たちも、ドラゴンも被害にあいました。大事なユニコーンも…。」 |
Kozue | 12/21 13:16:28 | 2184cf1I7c/yJyWv.||191 | ||
そこでモンデントは言葉を切って、声を詰まらせた。 モンデント「辛い時期でした。国土は荒れはて、疫病が流行りました。分割戦争 が終わると、フエンザは東の山に、分割戦争の爪痕を残していきまし た。それが、ブラックユニコーンです。」 一代「ブラックユニコーン??」 |
Kozue | 12/21 13:16:59 | 2184cf1I7c/yJyWv.||559 | ||
モンデント「グレートユニコーンとは正反対の生き物で、あらゆる悪を撒き散ら します。私がブラックユニコーンに近づけば、私は自我を失い、この 世界を守れません。」 ヴェール「でも、もしそうなってしまったとしても、お父様がいるじゃないです か?お母様や他の神々もいるし。」 モンデントは、その端整な顔に、困惑の色を浮かべた。 |
Kozue | 12/21 13:18:9 | 2184cf1I7c/yJyWv.||989 | ||
モンデント「まぁ、それはそうなのですが…。やはり、アルヘンティーは、私が いないといけません。アルヘンティーは、私であり、私はアルヘンテ ィーであるのです。だから、私はこの世界を必要とし、この世界も私 を必要としているのです。そして、ブラックユニコーンの暴走を止め ることができる、唯一の存在、グレートユニコーンもです。」 一代「そうなんですか…。」 |
Kozue | 12/21 13:18:45 | 2184cf1I7c/yJyWv.||845 | ||
モンデント「そのグレートユニコーンが危機にさらされている、すなわちアルヘ ンティーの危機です。あなた方の協力が必要なのです。」 ヴェール「アタシに出来るかな…。」 モンデント「大丈夫、心配は要りません。一代がいます。」 一代「えっ?!」 モンデント「インストラクターとして、ドラゴン族首長の孫の、スアをお供につ けます。役に立つでしょう。」 |
Kozue | 12/21 13:19:4 | 2184cf1I7c/yJyWv.||627 | ||
視界が開いた。霧が消える。モンデントが消える。 モンデント「偉大なる訪問者と、神の継承者に幸あれ。」 山が消える。大いなる女神・モンデント、あなたのご加護がありますように。 |
Kozue | 12/21 13:20:45 | 2184cf1I7c/yJyWv.||502 | ||
壁│A`){ちょっと休憩} いかがでしたか? 今回は、アルヘンティーとモンデントについてが主でしたが…。 重要です。 次回は、いよいよ最初の試練が待っています。 感想お願いしますm(__*)m |
すみれ☆ | 12/21 20:7:50 | 2204cfnacloQpOVtw||289 | ||
こんばんは^^ 一番乗りかな? ヴェールが生まれる前に話しかけた…。 そりゃ、誰でも覚えてられませんよ(笑) もし覚えていたら…誰ですかっ!? ブラックユニコーン…ちょっと、真っ黒なユニコーンを想z(強制終了) まぁ、違うと思うけど。 次回も楽しみにしてるね^^ |
Kozue | 12/22 13:21:29 | 2184cf1I7c/yJyWv.||642 | ||
壁│A`){すみれ☆} 感想ありー♪ ヴェールは、かなり特別な存在なので、 モンデント様的にも特別だったんですね。 だから特別な方法でー、ってことかな?(誰に聞いてるんだ。 ブラックユニコーンは、マジで真っ黒なユニコーンです(ぇ。 グレートユニコーンは、真っ白ですけど。 噂によると、カワイイらしいです(ぉぃ。 次回もお楽しみに♪ |
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