9651 | EMERLDKNIGHT+PLUS++参拾質 | キーア | 12/23 13:13:59 | 2191cf/cZWdmfTKcw |
EMERLDKNIGHT_全1〜26唱『 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-8283.html 』 1〜26唱・28〜32〜35唱・特別編 第36唱『http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9609.html』 |
キーア | 12/23 13:16:7 | 2191cf/cZWdmfTKcw||395 | ||
人は皆、心に闇を持っている それは 憎しみや怒りから出来た 黒い心だ すべては自分が作り出しているのだ 闇が心を支配する時 自分も支配されると同時に 全てをなくしてしまうことになる この物語は、一人の少年“ソラ”とソラを支える仲間たち “テン”“リナ”“ヴィラ”“ラコル”“光狼”“アルフィー” 達との勇敢な冒険の記録である |
キーア | 12/23 13:26:29 | 2191cf/cZWdmfTKcw||883 | ||
第37唱 見た目はよくても中身が良い奴なんていないんだ 街の真ん中に、街のシンボルとも言えるほどの大きな噴水があった。 その街に、7つの人の姿と、1つの大きな獣のような姿があった。 街の中へ入国手続きを済ませた7人と1匹は、噴水広場までやってきた。 ラコル「こ・・・これは・・・」 ヴィラ「何だよ・・・、ただの噴水だろ?」 その姿とは、ソラ達だった。 全員が噴水へと目を向けていた。 |
キーア | 12/23 13:38:6 | 2191cf/cZWdmfTKcw||903 | ||
ラコル「違いますよヴィラさん。ここにお金を入れて願い事をすれば叶うと言われているんですよ」 テン「それって・・・お賽銭?」 俺達は10G(ゴース)投げ入れると、それぞれ願いを込め祈った。 そしてさっさと精霊に会いに行こうとした時。 ソラ「・・・!オイぃぃぃ!!光狼、何噴水から金持ちだしてんだあ!!」 光狼は噴水に合った小銭をすくって袋につめていた。 光狼は普通な顔をして言った。 光狼「お金入れるもったいないネ。私、もらうヨロシ」 |
キーア | 12/23 13:48:51 | 2191cf/cZWdmfTKcw||203 | ||
俺達は何とか光狼を止めた。 俺達が、目的としている【水の精】の居ると言われるこの【ウォータータウン】に 来ていた。 そして全員が足を動かそうとした時だった。 前方には、両側に分かれて住人が。そしてその真ん中は誰かお偉いさんが通るような 通り道が出来ていた。 「おい。そこの旅人、そこをどけ。彗様がお通りになるのだぞ」 アルフィー「彗様?誰だソイツは?」 |
キーア | 12/23 17:22:25 | 2191cf/cZWdmfTKcw||5 | ||
すると、開いた道の向こうから、ローブに包まれた人がこっちへやってきた。 両側に分かれた人々は、一斉に腰を下ろし土下座状態になった。 街の住人全員が、家から外へ出てきては、そのローブの人間に土下座をし始めた。 「お前達もさっさとしろ!!水の精、彗様がお通りになられるのだ。どけ!!」 そう小声で言った男も、すぐに土下座をした。 水の精。俺達は、真っ直ぐローブの人間を見た。 アイツが水の精・・・・・。 |
キーア | 12/23 17:25:32 | 2191cf/cZWdmfTKcw||417 | ||
彗「そこの旅人、道を開けろ。さっさとしないとどうなるか・・・・・」 彗が一瞬言葉を止めた。 そしてローブの下からの顔が、俺のポケットを見ていた。 そこからは、時のカードケースがはみ出ていた。 彗「お主・・・“ソラ=リンクス”か?」 ソラ「あぁ、そうだけど・・・それが?」 すると、周りに居た土下座していた住人がとっさに顔を上げた。 そして俺達に向けて再び土下座をした。 |
キーア | 12/23 17:29:56 | 2191cf/cZWdmfTKcw||891 | ||
「今までのご無礼をどうかお許し下さい、勇者様。本当に申し訳御座いません」 急にさっきの男が、俺に向かって頭を下げた。 狼一にまたがっている光狼が、男や住人達に向かって言った。 光狼「下手人共よ、跪くアルヨ。私達は神ネ〜。アーハッハッハー」 ラコル「光狼さん、乱射されたいのですか?」 ラコルがさり気なく、ローブの下から機関銃をチラつかせ、笑顔で言った。 そして水の精、彗が俺に言った |
キーア | 12/24 17:20:27 | 2191cf/cZWdmfTKcw||488 | ||
彗「勇者、ソラよ。我,屋敷へこられよ」 ソラ「俺?」 彗が背中を向け、来た方向と逆の方向を向き歩き始めた。 俺はその後を少し走って追った。 その後ろから、テン達が追ってきた。 テン「待って下さい!!」 テンが呼びかけた時、彗が足を止め振り返った。 そして、とんでもない事を言い出した。 |
キーア | 12/24 17:24:2 | 2191cf/cZWdmfTKcw||787 | ||
彗「お前は来なくて良い。特にお前は、一番力が無い。旅を降りろ」 そうテンに言ったのだ。 テンは目を大きく開け、彗と俺を見た。 リナ「何言ってんだよ!?テンはソラをいつも守って」 彗「お前も降りたいのか?お前等もまだ、本当の仲間の意味を知らないようだな」 その言葉にリナは口を止めた。それから誰も口を出さない。 俺も何も言えなかった。 |
キーア | 12/24 17:29:25 | 2191cf/cZWdmfTKcw||307 | ||
そして俺達は再び足を進めた。 重い足取りだった。 全員がテンの事を思っている。ひとり残されたテンの事を・・・。 しばらくして、彗の屋敷にたどり着いた。 全員がリビングのような広間のソファに座らされた。 そんな中、俺と彗だけで話したい事があると言われ、少し外へ出た。 ソラ「おい・・・。どうしてテンを残した」 彗「さっきも言っただろう、アイツには本当の仲間の意味が分かっていない」 |
キーア | 12/24 17:32:8 | 2191cf/cZWdmfTKcw||773 | ||
ソラ「本当の仲間?」 彗「お前は・・・仲間に、テンに何をして欲しい?守ってもらいたいのか?」 彗はローブに顔を隠したままだったが、真剣なのが分かった。 俺は口を閉じてしまった。 仲間に・・・テンに何をしてもらいたいのか。 それが分からなかった。今まで普通に居て、一緒に守りあって・・・。 彗「“後を振り返るな。前を見て歩け”」 ソラ「!!!」 その言葉に俺は顔を上げた。 |
キーア | 12/24 17:35:23 | 2191cf/cZWdmfTKcw||280 | ||
彗「懐かしいか?お前が一番心に刻んでいる言葉」 ソラ「何で・・・、あんたがその言葉を」 この言葉は、俺にとって、大事場言葉。 最後に大切な人からかけてくれた、言葉。 そう、今の俺はこの言葉から逃げていたのかもしれない。 つづく |
キーア | 12/24 17:48:35 | 2191cf/cZWdmfTKcw||602 | ||
***ミニミニ小説*** 月夜の晩に・・・ 4時限目が終了し、チャイムと同時に生徒はひとつの席へ集中した。 しかし、生徒達が集中した席には人の姿が見当たらなかった。 その頃の屋上に、人影があった。 1人は茶色の髪に少し短い髪の少女と、もう1人は黒髪の寝癖のある少し背の高い少年。 「時音、どうだった?学校の感想は」 |
キーア | 12/24 17:54:2 | 2191cf/cZWdmfTKcw||946 | ||
時音と呼ばれた少女は、少し不思議そうな顔をしていた。 「イマイチ。何を言っているか分からん。光哉は楽しいのか?こんな所が」 光哉と呼ばれた少年は、空や学校の外の景色を眺めながら、 少し笑みを見せながら言った。 「うん。楽しいよ。友達も沢山居て、とーっても」 「そっか。私にはいまいちよく分からん。どいつもコイツもうるさいしな」 しばらく時音と光哉は外を眺めた。校舎内では、転入生の時音の事で話題だった。 |
キーア | 12/24 18:1:49 | 2191cf/cZWdmfTKcw||245 | ||
「ヤハリ私には戦闘が向いているようだ。背中に【トリック】が無いと、 落ち着かない」 時音の武器でもある巨大ハンマー(攻撃専門)を【トリック】と呼ぶ。 いつも背中に背負っている時音にとって、 【トリック】を外す事は、めったに無い。 「そっか。ま、たまにはいいんじゃないか?こうゆーのも」 「・・・たまには・・な」 こうして、時音の学校デビューが終了した。 つづく |
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