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9656あたしはナポレオン。+第四話+Kozue12/23 19:43:02184cf1I7c/yJyWv.
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感想が少なくて凹んでいます…

Kozue12/23 19:43:382184cf1I7c/yJyWv.||310
【ファーストプレイス―洗濯小人の里のはずがトリゼット村】

Kozue12/23 19:44:102184cf1I7c/yJyWv.||320
ヴェール「一代…一代…。」
一代「う…ん?あれ、モンデントさまは?」

 一代は、ゆっくりと起き上がった。

ヴェール「何かわかんないけど、消えちゃった。ねぇ、アタシたち、これからどう
      すればいいのかな。」

一代「ドラゴン―スアは?どっかにいるはずじゃない?何か知ってるかも。」

Kozue12/23 19:44:472184cf1I7c/yJyWv.||374
 ヴェールは辺りを見渡した。

ヴェール「うーん、見当たらないけど…。」
スア「どこ探してるんだよぉ!空を探してよぉ!」
一代「ん?あー!!ドラゴンッ!(゚ロ゚;)」

 スアは、少し頬を膨らませた。

スア「モンデントさまが言ってたんだから、当然だろぉー!」
ヴェール「スア、降りてきてよ!乗りたいA!(゚∀゚*)」

Kozue12/23 19:45:222184cf1I7c/yJyWv.||303
スア「神様なんだから、飛べるだろー!ヒトを乗せるの、大変なんだからなぁ!」

 ―モンデントさま、何でこんなの(=スア)をインストラクターにしたんですか…。

一代「少なくとも、アタシは人間だから、飛べないんだけど…?」
スア「ぶー!仕方ないなぁ、乗せてあげるよ。ペールもどう?」
ヴェール「ペールじゃなくてヴェールッ!」

Kozue12/23 19:45:532184cf1I7c/yJyWv.||200
 嵐の予感・・・。はァ。お母さん、アタシ、いつになったら戻れるのかな。

ヴェール「一代ッ!すごいよ!アハハ!」
スア「うわぁぁぁ!僕の上でそんなに揺れないでよッ!クスグッタイ!アハハハ!」
一代「ちょっとヴェール!そんなに押さないでよ!落ちるってばぁ!うっわぁ!」

 三人で大騒ぎをした後、少し落ち着くと、スアが言った。

スア「まずさ、洗濯小人の里に行くんだよ。」
一代「洗濯小人??」

Kozue12/23 19:46:292184cf1I7c/yJyWv.||734
ヴェール「川が近くにあるから、しょっちゅう洗濯してるの。だから洗濯小人。」
一代「小人って、あの小人?」
ヴェール「うん、普通の小人だよ。」
一代「普通の小人…。」
スア「一代、見たことないんだ?」
一代「あ、うん。アタシのとこ(=ルーラ・マンティー)では、小人ってただの伝
    説の生き物だから。」

ヴェール「うん。お母様が言ってた。」

Kozue12/23 19:47:112184cf1I7c/yJyWv.||325
 砂漠が見えてきた。

スア「あ!マンチュヌー砂漠!」
一代「マンチュヌー砂漠?」
ヴェール「マンチュヌー砂漠の真ん中に、ブルッハムンっていう町があって、そ
      の町の中央の神殿に、お父様が住んでるんだ。」

一代「普通の人間と一緒に住んでるの?」
ヴェール「うん。身の回りの世話も、ヒトがやってるんだよ。お父様は男神だか
      ら、そんなに神聖に思われてないの。女神のほうが、格上なんだよ
      ッ!」


Kozue12/23 19:47:362184cf1I7c/yJyWv.||883
 ヴェールは誇らしげに言った。

スア「ゼウサラノさまって、神っていうか王さまって感じだよね。」
ヴェール「独裁者って感じだよ。」
一代「ヴェール…。(゚∀゚;)」
ヴェール「お父様、ホントダイッキライ!お母様を困らせて!」

Kozue12/23 19:48:162184cf1I7c/yJyWv.||987
 ヴェールが本気で言っていないことくらい、分かる。どんな人でも、父親である事
に変わりは無い。一代だって、覚えていない父親を、少し恨めしく思うのと同時に、
自分の父親である事に何かしら親しみを感じるのだった。

一代「アタシのお父さんもさ、お母さん捨てて、どっか行っちゃったんだよ。笑っ
    ちゃうよね〜。野垂れ死んでりゃいいのに。」

スア「一代もヴェールも、どうしたの?お父さんなんだよ?そこまで言わなくて
    も…。」


Kozue12/23 19:48:422184cf1I7c/yJyWv.||199
 スアには分からないだろう。私たち二人の苦しみなんて。

ヴェール「ッもう!スアには関係ないってばぁ!」
スア「何だよぉ!」

 スアが体を揺らした。

一代「スア!!落ちるよ!!」
ヴェール「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

Kozue12/23 19:49:182184cf1I7c/yJyWv.||19
 一代とヴェールは、マンチュヌー砂漠に真っ逆さまに落ちた。

一代「…ッ!あれ?ここどこ?」

 体のあちこちがヒリヒリする。側には、ヴェールが転がっていた。(ぇ。

一代「ヴぇール、ヴェール!起きてったら!ヴェール!」
ヴェール「あ〜!!もうッ!何?!ってココどこ?!」
一代「スアは?いないね…。」
ヴェール「―ねぇ、もしかしてさぁ…。」
一代「…アタシたち、スアから落ちた…?」

Kozue12/23 19:49:462184cf1I7c/yJyWv.||178
 目の前は真っ暗。
 
一代「どうしたらいいんだろ…。インストラクターとはぐれちゃった…。」
ヴェール「あー!クヨクヨしててもしょうがないし!とりあえず!お父様んとこ
      行こ!」

一代「もしかして歩いていくの?!無理じゃね?!」
ヴェール「気にしなーい!行くよ!」

 本当に、アルヘンティーを救えるのかな…。

Kozue12/23 19:50:212184cf1I7c/yJyWv.||926
一代「し・しかし…暑い…。」
ヴェール「え?何で?全然暑くないよ?」
一代「はァ?何で?!」
ヴェール「神様だからかな…。」

 ヴェールは悲しげに言った。

ヴェール「あたしも、ヒトとして生まれてきたかったな。神様なんてめんどくさ
      いし。正直、ブルッハムンになんて住みたくないし。」


Kozue12/23 19:50:442184cf1I7c/yJyWv.||68
一代「でも、神様なんて羨ましいよ。何でも思ったとおりになるんじゃないの?」

 ヴェールは歩くのをやめた。

ヴェール「じゃぁ、それは幸せな事だと言える?いいことだと言える?何でも思
      い通りになっちゃったら、面白くないと思わない?」


 ヴェールの言うとおりだ。何でも出来てしまう人生なんて、そんなの面白くないか
もしれない。

Kozue12/23 19:51:182184cf1I7c/yJyWv.||328
一代「そうかぁ…。」

 二人は黙って歩く。いつまで歩けば、ブルッハムンにつけるのかさえ分からない。
おまけに、一代の体力は限界に近づいていた。

一代「ヴェール、ちょっと休もうよ…。」
ヴェール「疲れた?」
一代「うん…。」
ヴェール「どうしよう…。休むところなんてないし。」

 見渡す限り、砂漠が広がっている。町の影は、微塵も見られない。

Kozue12/23 19:51:462184cf1I7c/yJyWv.||777
一代「ねぇ、どっかにヒトいないわけ?」
ヴェール「あー…。確かどっかにはヒトの里があるはずだけど…。場所は分かん
      ないや。」

一代「絶望的…。」

 一代ががっくりと肩を落としたときだった。一代の杖が光った。

一代「え?何ッ?!」

 杖は、光りながら東の方向を指した。

Kozue12/23 19:52:132184cf1I7c/yJyWv.||37
ヴェール「東に行けってこと?」
一代「行ってみるしかなさそうだね。」

 ヴェールは力強く頷いた。
 東に歩くにつれ、杖の光はますます輝きを増した。しばらく歩いていると、目の前
に村が見えた。

一代「あ!ヴェール、村があるよ!」
ヴェール「杖が…。」

Kozue12/23 19:52:452184cf1I7c/yJyWv.||858
 一代の杖は、輝きをなくした。

一代「ヴェーダ様とヴェーラ様のお力…。」

 村から、何人かが二人へ向かって走ってきた。

村人A「モクリュー!」
一代「も・もくりゅ?」
ヴェール「ヒュシィルグンネ語だよ。アルヘンティーの共通語。」
一代「もくりゅってどういう意味?」

Kozue12/23 19:53:142184cf1I7c/yJyWv.||792
ヴェール「ようこそって意味だよ。イア マ ヴェール。(私はヴェールです)」
村人A「ジ サーシュ?(こちらのかたは?)」
ヴェール「イシュ シィ カズヨ。(この人は、一代だよ。)」
村人B「カズヨ…?シィ イシュ ターグ レティシヴ?!(一代…?もしかして、
    偉大なる訪問者ですか?!)」
ヴェール「セィー。(うん。)ドュア イア マ スデューク リヤー。(あ
      と、あたしは神の継承者なんだよ。)」


Kozue12/23 19:53:482184cf1I7c/yJyWv.||469
村人B「スデューク リヤー ドュア ターグ レティシヴ?!(神の継承者と偉大
    なる訪問者?!エノリーエベ!エノリーエベ!(皆、皆!)」
一代「あのぉ…全然分かんないんだけど…。ヴェールは何で話せるわけ?!」
ヴェール「神様だからだよッ!」

 村人たちは、二人を村長のところへ連れて行った。


Kozue12/23 19:54:132184cf1I7c/yJyWv.||809
村長「モクリュー ターグ レティシィヴ ドュア スデューク リヤー。(ようこ
   そ、偉大なる訪問者殿と神の継承者殿。)イア マ サーシュ フィーヒュ 
   フォ イガリブ、ぺリオ。(わしはこの村の村長のぺリオですじゃ。)エザエ
   ルプ ウォルス。(ゆっくりしていってくだされ。)」

 村長ぺリオは、深々と礼をした。年は幾つくらいなのだろう、頭の毛は、全て真っ
白で、顔には深い皺が寄っている。

ヴェール「クナヒュ!(ありがとう!)」

Kozue12/23 19:54:562184cf1I7c/yJyWv.||467
村長「カズヨ、エオ トナ クラト ヒュシィルグンネ?(一代殿、ヒュシィルグン
   ネ語はお出来になりますかね?)」
一代「んあ??」
ヴェール「カズヨ トナ エオ クラト。(一代はしゃべれないんだよ、ヒュシ
      ィルグンネ語。)」

村長「コー!(そうですか!)一代殿、失礼致しました。」
一代「日本語喋れるんですか?!何で?!(゚д゚;)」
村長「私は全ての言語を操れますのじゃ。日本語なんて容易いもんですじゃい。
   (´ー`)」
一代「さようで…。」

Kozue12/23 19:55:282184cf1I7c/yJyWv.||52
 どうやらこの村長、ただ者じゃない。

ヴェール「あの、すいませんけど、ここはどこですか?」
村長「ここは、トリゼット村ですじゃ。もう少し行った所に、ブルッハムンがありま
   す。」
一代「マジですか?!」
ヴェール「一代!もうちょっと頑張ればいいんだよ!じゃぁ、村長さん、お邪魔
      しました♡」


 ヴェールが腰を上げようとした、その時だった。

マルコス「ウオ エラ オー?!(お前たち誰だ?!)」

Kozue12/23 19:56:42184cf1I7c/yJyWv.||86
 突然、男の子の声がした。

ヴェール「イア マ スデューク リヤー!(アタシは神の継承者ッ!!)ドュア
      イシュ シィ ターグ レティシィヴ?!(そんで、こっちは偉大なる
      訪問者なんだよッ?!)エティルオ エブ!(礼儀を弁えなよ
      ッ!!)」

マルコス「トアー?(何?)ヤラエ? レタフデュナー?(ホントか?じいちゃ
     ん。)」
村長「セネデュル!マルコス!(失礼じゃぞ!マルコス!)」
一代(…(゚д゚;))

Kozue12/23 19:56:342184cf1I7c/yJyWv.||640
 何だコイツ。何か、ヴェールは怒ってるし…。

村長「おう、一代殿、失礼致しましたな。こいつはわしの曾孫の、マルコスですじ
   ゃ。これ、挨拶せんか!」
マルコス「オン!(やだねッ!)ヤー オドュ イア エバ オト!?(何でしなき
     ゃなんねーんだよ!?)」

Kozue12/23 19:57:182184cf1I7c/yJyWv.||881
村長「マルコス!!トアー エラ ウオ グニアスッ?!(何を言ってるんじゃ
   ッ?!ヤー エラ ターグ レティシィヴ ドュア スデューク リヤー!!
   (この方々は偉大なる訪問者と神の継承者であらせられる方々じゃ!!)一代
   殿、ヴェール殿、失礼致しました。全く仕様がない孫ですわい…。」
一代「はァ…。」

 一代は、マルコスのパワーに押し潰されそうだった。

村長「一代殿、一体どのような理由で、大いなる女神様に呼ばれ申したのですかな?
   何か…深い訳があるとお見受けするが…。」

Kozue12/23 19:57:472184cf1I7c/yJyWv.||599
一代「モンデントさまがおっしゃるには、このアルヘンティーに大いなる危機が
    訪れる。危機を乗り越えるためには、アルヘンティーに住む全ての種族の心
    を一つにしなければならないみたいで…。その使者として、呼ばれたんで
    す。」


 そうだった。あたしは大変な使命を持っている。今更ながらに、ことの重大さが分
かった。

村長「ほう…。では、これからどこへ行くつもりでしたのかな?」

Kozue12/23 19:58:202184cf1I7c/yJyWv.||15
ヴェール「実は、モンデントさまからインストラクターとして、ドラゴンのスア
      をつけてもらったんですけど…。私たちスアから落ちちゃってー…。」


 スア、今頃どうしてるだろう。ああ、モンデントさま、やっぱりあたしにはできな
い…。やってみせると思っていたけど、案外難しいみたい…。お母さん、まだあた
し、帰れそうにないよ。

マルコス「キーヒーッ!(だっせぇー!!)」
ヴェール「ト・トアー!!(な・何をッ!!)」

Kozue12/23 19:58:352184cf1I7c/yJyWv.||885
一代「あ・あの村長さん…さっきからマルコスさんは何を言ってるんですか…?」

 意味の分からない言語で交信なんかしないで欲しい。混乱するから。

村長「ふー…。失礼な事ばかり申し上げているんですよ。全く…。」

 なにやら、ヴェールとマルコスは話し込んでいる。数分後、マルコスは羨ましそう
な声で、旅をしてるのか、と言った。

Kozue12/23 19:59:02184cf1I7c/yJyWv.||490
マルコス「ピルトゥ…(旅かぁ…。)レタフデュナー、(じいちゃん、ナク イア 
     オグ オ フティ?(俺も付いて行っていいか?)」
村長「トアー?(はい?)ヤー?(何でじゃ?)」

 村長・ぺリオは混乱した。―何でじゃ?いきなり?まあ、こいつにはそういうとこ
ろは少なからずあるが…。(馬鹿じゃないのか、わしの曾孫は…)

マルコス「イア トナ オ オグ スオイラ エカルッ!(冒険してみたいんだよ
    ッ!) ナク イア オグ フティ レタフデュナー?!(なぁ、じいちゃ
    ん、行っちゃだめか?!)」

Kozue12/23 19:59:462184cf1I7c/yJyWv.||440
村長「マルコスッ!トゥ ウオ エラ ラエティス グヌオー。(じゃが、まだお前
   は若すぎるじゃろうが。)ウオ トナ プレフ メトゥ?(お前には、一代殿
   やヴァール殿をお助けする事ができないんじゃないか?)」
マルコス「ウー…。(それは…。)」

 マルコスは、俯いた。

ヴェール「フイア ウオ エポー オ エモク フティ ス、イア ウォッラ。
      (もしあんたが本当にあたしたちと一緒に行きたいなら、付いてきても
       いいよ。)」

Kozue12/23 20:0:132184cf1I7c/yJyWv.||931
―え?

一代「ホント?!」←だんだんヒュシィルグンネ語が分かってきた。
ヴェール「セィー。(うん。)トア エラ ウオ グニクニ、マルコス?(さ
      ぁ、どうする、マルコス?)」


 ヴェールは、悩んでいるマルコスを面白そうに見ている。

マルコス「イア エディセドゥ!(俺、決めた!)イア リウ オグ オ スドゥニ
     ク フォ セカルプ!(こいつらたちと一緒に、いろんなとこ行くよ!)
     レタフデュナー、オスゥ…(じいちゃん、だからさぁ…。)」

Kozue12/23 20:0:332184cf1I7c/yJyWv.||841
 最後のお願いを、村長・ペリオにしてみる。

村長「ウー…(ふーむ…。)レゥ コー。(よし、いいじゃろう。)」
マルコス「クナヒュ!レタフデュナー!(ありがと、じいちゃんッ!!)」
一代「レッテ、マルコス。(よかったね、マルコス。)」
ヴェール「つーか話せるようになってるし…。」

(ということで、ここから先は普通に書きます。)

村長「まずは、スア殿をお探しする事が先決じゃが…。」

Kozue12/23 20:1:122184cf1I7c/yJyWv.||999
一代「とりあえず、ブルッハムンに行きます。何か分かるかもしれないし。」
村長「ふむ、それがいいですじゃろ。マルコス、ブルッハムンまで、ちゃんとお届け
   申すのだぞ。」
マルコス「そんなんできるよ!ブルッハムンには、何度行ったことかッ!」
ヴェール「なら、絶対迷わず行けるよね?マルコス?」

 ヴェールは、少し嫌味を含ませて、マルコスに言った。

Kozue12/23 20:1:522184cf1I7c/yJyWv.||549
マルコス「そッ…そんなの当たり前だろッ!!」
村長「こうしてはおれぬ。一代殿、ヴェール殿、今日には、この村を出たほうが良か
ろう。」
一代「分かりました。あ、一つ質問していいですか?」
村長「どうぞ。」

 村長・ぺリオは優しく微笑む。

一代「アルヘンティーの色々な種族の心を一つにするには、どうしたらいんです
    か?何か分かる事があれば…。」


Kozue12/23 20:2:72184cf1I7c/yJyWv.||800
 村長・ペリオは、少し遠い目をした。

村長「こういう言い伝えがありますじゃ。

『大いなる危機、アルヘンティーに訪れん時、
    偉大なる訪問者と神の継承者、世界を救う
    世界に散らばるグレートユニコーンの鬣が再び集まりし時、
    大いなる女神、美しき力を得るであろう 』」

 村長・ペリオは、ゆっくりと節をつけて歌った。

Kozue12/23 20:2:272184cf1I7c/yJyWv.||190
一代「つまり、アルヘンティーに散らばるグレートユニコーンの鬣を集めればい
    いんですね?」

村長「おそらくそういうことじゃろうと思いますが…。」

 一代は、村長の家をぐるっと見回してみる。

一代「この村には、何か噂はありませんか?誰か持ってるとか…。」

 村長はハッとした顔をした。

Kozue12/23 20:2:542184cf1I7c/yJyWv.||976
村長「この村の一番端に住む、ユウイという女がいます。その女がおそらく持ってる
   じゃろうと思いますが…。」

 村長は下を向く。

村長「それは、ユウイの許婚からの、贈り物なもんじゃから、人には渡さんと思いま
   すじゃ。」
一代「それって、そんなに大事な物なんですか、ユウイさんにとって。」

Kozue12/23 20:3:172184cf1I7c/yJyWv.||351
村長「そうなのですじゃ。ユウイの許婚は、丁度3年前、この村を出て行ったきり、
   帰って来んのです。つい最近までは、死んだんじゃないかと思われてましたん
   じゃが、この間、ある男が、他の村でユウイの許婚―マハラといいます―が、
   別の家庭を持っているらしいという噂を聞いてきましてね。以来、わしらはも
   う、ユウイにマハラのことは忘れろと言っておるんじゃが…。なかなか忘れら
   れんようで、わしらも困っておるんです。」

Kozue12/23 20:3:412184cf1I7c/yJyWv.||996
 何でこう、自分の周りには、勝手な男の人が多いんだろう…。一代は、少しため息
をついた。

ヴェール「お父様とそっくりなことしてるんだね、マハラさんって。」
一代「女を残して去るなんて、あたしの父親にも似てるよ。」
マルコス「ふーん…。お前らも、苦労してんだな。」
村長「この村では、夫婦はみな仲良く暮らしておるんです。そんな秩序をマハラ1人
   に乱されては、困るんですじゃ…。」

 幸せな村だ。

Kozue12/23 20:4:62184cf1I7c/yJyWv.||938
一代「とりあえず、ユウイさんのとこに案内して下さい。会って、話し合ってみ
    ます。」


 村長は、マルコスの方を向いた。

村長「マルコス、お前ならユウイの家が分かるじゃろ?早速お役に立ってくるんじゃ
   ぞ。」
マルコス「分かってらぁ!!」

Kozue12/23 20:5:442184cf1I7c/yJyWv.||865
壁│A`){ちょっと休憩}

まだまだあるんですけど、長すぎるので切ります。

またおバカなヤツが増えた…。
達也みたい…。
マルコス「(゚∀゚*)え?馬鹿?」
あー、馬鹿だ…。

感想お願いしますm(__*)m

チェリー姫12/24 2:17:22218cf4CCGL56lSrM||751
こん、一番乗り?っていうか、こんな時間にちびやってるとかマジであたしあり得んし、寝ろよって感じ、でも、あたしの冬休みの生活形態は3〜4時にかけて眠りお昼の12〜1時くらいに起きるという最悪生活モードなのです。ほっといてね、馬鹿だから。マルコス以上に(笑
今回すごく長かったね、新しい登場人物たくさん出たし、ヒュシィルグンネ語ってすべて梢が考えたの?そうなんだったらめちゃくちゃすごいよね、新しい語を考えだすなんて尊敬するよ。今回お父さんに関すること多かったけど、うちの父は単身赴任で土日にはかえるみたいな感じかも。変なやつです(笑
じゃぁ、続き楽しみにしてます^^

Kozue12/24 10:33:412184cf1I7c/yJyWv.||706
壁│A`){チェリー}

感想あり♪

何時に起きてるんだΣ(´д`;)
その時間はウチはグッスリだよw

ニュー登場人物が多く出ましたねぇ。
マルコスという馬鹿キャラも…
マルコス「んあ?」

ヒュシィルグンネ語は、法則性があります。
探してみてねー(何。

父親の存在ってのは、全体を通してかかれます。

次回もお楽しみに♪

Kozue12/24 20:51:112182cfzjx3BjE16BY||478
はぁ…
やっぱり感想少ない…。

すみれ☆12/25 19:58:362204cfnacloQpOVtw||890
こんばんは^^
かなり遅れ気味の感想…(汗

ヒュシィルグンネ語…?
何がなんだか(@0@*)

マルコスやぃ…日本語喋れないの?
村長さん喋れるんですけど!(関係なし)

次回も楽しみにしてるね^^


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