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9698おれさまてき、しんじょうみみら〜12/28 19:45:32182cftASF.dHHZ32
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主人公、佳森 千早 (よしもり ちはや)

みみら〜12/28 19:54:122182cftASF.dHHZ32||780
僕の目の前にいる女、村上千夏は自称天才として僕の耳に入るほどの、いや、僕の耳程度にしか入らない程度の人間である。

「自称は余計。私は天才なの。で、二宮東は今日何かの行事でこんな時間にこんな場所にいられるハズは無いんだけど。」

僕は思う。こいつは永遠に『自称天才』だと。

「僕は二宮東高校を今日自主的に退学させていただいたんだ。」

村上はふぅん、と頷いて「こらからどうするの?」と聞いてきた。

みみら〜12/28 19:59:102182cftASF.dHHZ32||850
答えは予定通り。

「こいつらを警察に引き渡して金を貰う。」

「そうじゃなくて・・・」

そこで話を聞いていたのか銀行員が話しに割り込んできた。

「あのぉ・・・」

割り込んできたのは女の銀行員。

その後方で腕を組んでいる上司格の男を見るに、この女は伝令程度の役だろう。

みみら〜12/28 20:4:172182cftASF.dHHZ32||580
「すみません。ありがとうございます。ですが警察に通報する、というのは勘弁していただけないでしょうか。」

要約するとこうだ。

強盗が入るような治安の悪い銀行である事がばれると経営に影響が出る、なので警察に言われると不味いのです。

瞬時に頭の隅で何かが閃く。

我ながら、面白い事を思いつく頭を持っている。

みみら〜12/28 20:8:432182cftASF.dHHZ32||976
だが僕が発言する前に村上が発言する。

「失礼ですが、こういうことはキチンと警察に届けなくは・・・」

僕は村上の発言を制して閃いた発言の片鱗を言葉につむぐ。

「わかりました。では内密という事にしましょう。ですが、」

「おい、佳森っ」

村上の発言を再度制して俺は発言を続ける。

みみら〜12/28 20:12:92182cftASF.dHHZ32||829
「ですが、いくら払いますか?」

銀行員とその後方の上司は驚きの念を表情に含有させる。

「いくら、と言いますと?」

「僕はこの人たちを捕まえて警察に報奨金を貰う予定でした。ですが言うなと言われればソレも貰えなくなるでしょう?」

銀行員は一度上司に掛け合い、相談を始めた。

村上は機嫌悪そうに俺を睨みつける。

みみら〜12/28 20:17:162182cftASF.dHHZ32||841
「佳森っ!なんで警察に通報しないなんて事を!」

コイツは自称でも天才なので説明には銀行員の話し合いと同程度の時間が掛かったが要するに、義務ではあるが罪ではない。ということだ。

そして再び銀行員は僕らの方へ歩み寄ってくる。

「遅れてすみません。警察の報奨金は高くても5万、こちらはその倍の10万出します。」

その言葉に僕の口は緩む。

みみら〜12/28 20:20:412182cftASF.dHHZ32||787
「分かりました。ではそれで手を打ちましょう。この件について私は口外いたしません。」

その言葉に1番安堵したのは上司の男だろう。

そして僕はあることに気がつく。

「村上、良く黙っていたな。」

「お前ならば15万ぐらい楽に取ると思っていたのに。黙っていたのは佳森、アンタの考えが読めたからだよ。」

みみら〜12/28 20:25:512182cftASF.dHHZ32||905
これは、たいした侮辱だな、まったく。自称する事だけはある。

そして僕は銀行員に宣言する。

「ではこの2人、僕が引き取って適当に捨てておきましょうか。」

「はい、では適当な場所にお願いします。」

言葉の裏も読まない哀れな銀行員の女。そして上司の男。

この愚かな2人はクビ確定だろうな。

みみら〜12/28 20:28:542182cftASF.dHHZ32||78
「では僕達はこの辺で。」

銀行員は笑顔で見送り、その後方では中年2人にも同様の買収をかけている様子が見えた。

「おい、ついて来るなよ。」

なぜか村上がついてくる。

「アンタにそんなこと言われる筋合いは無い。」

みみら〜12/28 20:32:302182cftASF.dHHZ32||35
はっきり言ってくれるな・・・

そして僕は銀行裏手の電話ボックスに歩み寄り、電話をかける。

かける番号は110。

つまり、警察だ。

僕はこいつらを「適当」、つまり居るべき場所に送る。

そして銀行員はソレを了承した。

みみら〜12/28 20:36:582182cftASF.dHHZ32||419
僕は匿名で警察に〜〜銀行を襲った銀行強盗を置いていくと、場所を説明して置き去りにして犯人を縛れるものを探した。

「ほら、これ探してるんでしょ」

声の主は村上。

驚いたまさか手伝いすらしてくれるとは。

「あぁ、借りるよ。」

僕は指紋がつかぬように慎重に2人を縛った。

みみら〜12/28 20:42:482182cftASF.dHHZ32||372
それから置いておいた受話器を拾い電話を切る。

警察には匿名で電話したため、銀行に聞き込みをする。

そして僕が捕まえた事がわかる。

僕は表彰されて金をもらえる。

銀行側は誰がリークしたか分からず、とりあえず渡した金の分損をする。

これは詐欺ではなく、しかし善行でもない。

みみら〜12/28 20:52:552182cftASF.dHHZ32||139
そうだ、聞きたい事があった。

「村上、お前は金を貰わなかったのか?」

村上は少しも表情を変えずにこう答えた。

「周りが天才って騒ぐほど、あなたは天才じゃない。それに私はお金なんていらないの。」

僕はその意味がよく理解できなかった。だが理解できたのは村上が絶対的に僕より善の方に在るということ。

僕はパトカーの迫る音が聞こえたので僕は足早に家に向かい歩き出した。

みみら〜12/28 20:54:512182cftASF.dHHZ32||835
第3話完

今回はチョット薄味だったかな。
まぁ嵐の前の静けさってことでw

感想、コメントくださいな〜

バルトーク12/29 10:8:302212cfBcsmysAsVME||502
こんにちわ〜(=゚ω゚)ノ
相変わらず素晴んばらしぃw

前回の双とはだいぶタイプの違う主人公ですね〜。
どちらかっていったら櫛に近いタイプかなと^^

天才2人、だいぶタイプも違うようですし次回何が起こるのか楽しみです。
やはり知略を尽くした戦いを……

次回も楽しみです^^
頑張ってください!

みみら〜12/30 1:16:162182cfztRss71x6qU||389
感想アリガト〜^^
さて、この話はグッドエンドにしようか、どうしようか・・・

ぐゥ12/30 1:25:181252cfDkW9sg9zzM6||635
こんにちは
とても面白いですね^^
次回が楽しみです


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