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9718未来の国キーア12/31 12:33:122191cf/cZWdmfTKcw
 少し早いあけましておめでとうございますm(__*)m
年内最後かと思っておりましたが、スレが立てられる状況だったため、
一足早く、お正月SP小説を載せたいと思います。

【ソラの旅】の小説コーナーで載せる予定の小説です。
読みきりですが、連載しようと思えばできます。
皆様の感想など様子を見て、連載するかどうか決めたいと思います。
【未来の国】は、この小説のタイトルであって、題名では御座いません。
主人公などは名前が決まらず“ソラ”(使いまわし)で行きます(笑)

キーア12/31 12:36:112191cf/cZWdmfTKcw||325
 未来の国 

 荒れ果てた草木の生える森に、1人と1匹の影があった。
1人は、ゴーグルつきの帽子をかぶり、ジャケットを着ている。
腰には短刀と銃を2本差している。
 その隣で歩いているのは、背中が灰色で顔は少しキリッとした顔つきの狼。

「ねぇ、本当にあってるの?この道・・・」
狼が言った。
「うん。あってる」

キーア12/31 12:39:502191cf/cZWdmfTKcw||233
人間が答えた。
「ねぇソラ、何でこんな荒れ果てた道選んだのさ」
ソラと呼ばれた少年は、狼を見ると言った。
「コッチの方がのんびりしてて、いいじゃん」
狼はため息を吐いた。
そして、再びソラは言った。
「誄(るい)だって、うるさい所苦手だろ?」
誄と呼ばれた狼は、とぼとぼと歩いていく。

 森が開かれた向こうには、城壁が見えた。
ソラ達は、入国手続きを済ませ中へ入っていった。

キーア12/31 12:42:122191cf/cZWdmfTKcw||759
「うわー。何かこの国、人間多くない?何かお祭りでもあるのかな」
「人間はあまり居ないよ」
「何言ってんの?こんなにいるじゃない」

誄が不思議そうにソラに言った。
辺りには、店が出回っている。そこへ人の姿があちらこちらに見えた。

「あれは全部ロボットだよ。ほとんど同じ動きをしている」

ソラと誄はあたりを見回した。
言われて見ればそうだ。ほとんどが同じ行動をとっていた。

キーア12/31 12:45:542191cf/cZWdmfTKcw||721
「あの、旅のお方ですか?」

前方から20歳代前半の女性が声をかけて来た。
少し薄い上着の上から、フードつきの服を着ていた。
下は少し眺めのスカートに、茶色い靴。

「私、この町で宿を経営しています“ジェアンナ”と申します。
 よければ、少しお話したいのですが、宜しいですか?」

ソラと誄はジェアンナが経営する宿へ案内してもらった。
丁度、お腹が空いていて泊まるところを探していた。

キーア12/31 12:48:22191cf/cZWdmfTKcw||953
 ソラと誄は部屋に旅の荷物を運び終えると、
食堂へ向かった。
テーブルには料理が運ばれていた。
それをソラと誄はたいらげた。

「僕はソラ、こっちは相棒の誄」
「ども」
誄は軽くお辞儀をした。
ジェアンナも「はじめまして」と言うと、お辞儀をした。

「さっそくですが、この国についての事を言っておきますね」

キーア12/31 15:53:342191cf/cZWdmfTKcw||707
「宜しくお願いします」
「ソラさん達も見たかと思いますが、この国はロボットが中心の国・・・、未来の国です」
「未来の国?」

ソラと誄が声をそろえて言った。
ジェアンナは続きを話した。

「誰しも子供の頃は、未来を想像していたと思います。
その想像した未来を実現させたのがこの国です。子供の頃の創造が、大人になっても
消えず、それ以上に増して・・・未来を創り出したのです」

キーア12/31 16:5:592191cf/cZWdmfTKcw||862
ソラは出されたお茶をゆっくり飲みながら話を聞く。
誄は、地面に座り込んで、じっとしていた。

「人々は何でもできるロボットを創り出し、この国を変えました。
現在が未来で、本当の現在は昔となってるのです。
たまに来る旅人も、ロボットが経営する宿へと行ってしまい、
人間が経営するこの宿も・・・何年ぶりに泊まってくださったか・・・」

ジェアンナは少し笑みを見せた。
しばらく、この国についてを聞いていたところ、入り口から足音が聞こえてきた。
その足音は近付くにつれだんだんと大きくなり、食堂前で止まった。

キーア12/31 16:10:92191cf/cZWdmfTKcw||708
食堂のドアが開き、そこからは背丈が高い男性が入ってきた。
髪は極端に短く、派手な服を着ていた。

「旅人さん!ようこそ我国へいらっしゃいました」
「彼がロボットが経営する宿の支配人です」
「こんな古い昔の宿より、ロボットが経営する宿の方がとてもいいですよ」

男はソラに進めた。
 にこやかな顔つきだったが、ジェアンナを見ると顔つきを一瞬にして変え、
再びソラに言った。

「この女に何を言われたか知りませんが、聞いてはいけません。
 今時、ロボットに頼らない宿など・・・宿ではありません」

キーア12/31 16:15:222191cf/cZWdmfTKcw||601
「すいませんが、僕はこの宿に止まる事にしていますので」
「ソラが言うから僕も」

ソラは椅子に座りなおした。
そしてお茶を飲み干した。

「まぁ、すぐにこの宿が嫌になるでしょう。嫌になりましたらこちらへ」

男はホテルの名前と住所が書いてある紙を、テーブルの上に置くと、
出て行った。
 ソラはその紙を小さく折りたたんで、ゴミ入れに入れた。

キーア12/31 16:22:172191cf/cZWdmfTKcw||269
「私がこの国を案内しましょうか?」
「是非、お願いします」

ジェアンナは少し嬉しそうな顔をしていた。


 5日目の朝
ソラは随分遅くまで寝ていた。
誄はソラより早く目覚めると、あたりを一周すると、ソラの所へ戻ってきた。
「ソラ、おきなよ〜。今日出国するんだろ?」

キーア12/31 19:45:32191cf/cZWdmfTKcw||405
誄の言葉にソラは目を覚ました。
 ゆっくりと体を起こし、銃と短刀の装備をする。
そして一通り銃と短刀のチェックをし、体を軽く動かすと、
食堂へ向かった。

食堂にはすでにジェアンナが居た。
テーブルには朝食の準備ができていた。
「おはようございます」
「おはようございます」
「ども」

キーア12/31 19:48:332191cf/cZWdmfTKcw||850
 ソラと誄は軽くお辞儀をした。
そして朝食をたいらげた後、席を立った。
「ごちそうさまでした。僕達、今日のお昼には出国します」
「・・・・・そうですか」
ジェアンナは少し残念そうな顔をして言った。
最後に、ジェアンナに国の案内をしてもらった。

その後、旅の携帯食料を調達すると、荷物のカバンに詰め込んだ。
そして僕達は門の入り口近くまでやって来た。
「お世話になりました」
「なりやした」
誄が続くように言う。

キーア12/31 19:50:502191cf/cZWdmfTKcw||749
「こちらこそありがとうございました。
 久しぶりのお客に、とても楽しかったです」
僕達は最後に別れを言うと、そのまま出国手続きをすませ、また旅に出た。

私は、彼女達の後姿を見えなくなるまで見送りました。
とても素敵な旅人で、まるで昔の自分を思い出しました。
 この国を、再びもとの世界に変えようと・・・。

キーア12/31 19:53:482191cf/cZWdmfTKcw||721

「ソラにしては珍しいね。6日も泊まるなんて。最高記録だよ」
「うん、何か色々気になってたし、楽しかったから」
「あそ。最低3日、最高5日に出発するもんね」

ソラたちはそんな会話をしながら、森の中へ入っていった。
彼等の旅は永遠と続く―・・・

キーア12/31 19:55:492191cf/cZWdmfTKcw||694
あとがきの話***

 あけましておめでとうございます(早いですが。
今度こそ、本当の年末最後の小説です。
一応、正月SPですが・・・。
 コチラの小説は、最初に書いた通り、【ソラの旅】で載せようかと思っているのです。
感想やご要望などにより、続編を作らせていただきます(*ノノ)
これからも、宜しくお願いしますm(__*)m

すみれ☆1/2 12:51:212204cfnacloQpOVtw||523
こんにちは^^
あけましておめでとうございます♪

狼一クンみたいな狼だったら、方向音痴だったら…すごいですよね…。

古い宿も、良いですよね。たまには…。
ロボットが経営する宿…見てみたいものです^^;

キーア様の小説、楽しみにしています♪

エリン1/3 13:11:52192cfBkVEKUKuVbY||271
こんにちは〜、あけちゃっておめでとうございます^^

ロボットだらけの国・・・
なんか、おかしい感じですね〜・・・
私はやっぱり人間の宿がいいです。
人間のあたたたかみがあって(「た」多し

これ、続きがあるんでしたらやってほししいですヽ( ・ω・)ノ(「し」多しししし

有子1/3 23:33:512102cfLMUKRC/C60Q||805
ええっと、あの、はじめましてあけましておめでとうございます。
これを読んでみて思ったんですけど…
あの、もしかして電撃文庫のアレですか?
間違ってたらごめんなさい。

でも、どっちにしろ面白いので続き楽しみにします。


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