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9737超人戦争――決戦前夜バルトーク1/4 16:22:132212cfBcsmysAsVME
前回、「次回は戦争」とか言ったはずですがなぜかこんなのを載せます。

いろいろな人間ドラマを書こうとしたのですが、なにやらこんなものが(〃゚д゚;A 
どんなものが出来たかは、是非読んでいただきたいなと思います。

第1話:http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9543.html
第2話:http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9582.html
第3話:http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9613.html
第4話:http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9693.html
第6話:http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9716.html

バルトーク1/4 16:23:72212cfBcsmysAsVME||236
しとしと雨が降る朝だった。
「こりゃどうりで寒いわけだ……」
僕は寝巻の襟に首をすぼめると、暖炉に火をおこした。暖炉に火が入ると朝食の支度を始める。
既に朝食を作る相手もいないのでいくら寝ていてもいいのだが習慣というものは怖いもので、ついつい体が動いてしまう。

少し前までは三人分作っていた朝食だが、いつもより小さい鍋で一人ぶんのスープを温める。
スープが温まる間にベーコンを焼く。香ばしいにおいが調理場に広がった。

バルトーク1/4 16:23:402212cfBcsmysAsVME||20

ジェンルが家を出て行くと言ったのは、ついこの間の事だ。軍部の片翼を担う軍人である彼女に僕は仕事をやめろ。とは言えなかった。
それなりに軍人の夫をこなして来たと自分では思っていたんだけどな。なかなか上手くいかないものらしい。

隣国との緊張状態にある現在、彼女はまさに最前線に立っている。
いつ死んでもおかしくない職場に妻を送り出すのは確かに辛かった。だが、彼女を負担だなんて思った事は無かったんだ。

バルトーク1/4 16:24:122212cfBcsmysAsVME||838
「セレナは私の実家に預けるから」

うそ?冗談だろ。その言葉に僕は言い返すことが出来なかった。
彼女の家系は代々軍人で、やはり軍人の婿をもらうものだと思っていたらしいが、そこにきて僕みたいな貧弱な学者を婿に取ったもんだから彼女の実家は大騒ぎだ。
ジェンルもそういう話を僕の耳に入れ無いようにしてくれたが、嫌でも様々なところでいろいろな事を言われた。

バルトーク1/4 16:25:62212cfBcsmysAsVME||655
今回の件は、恐らくはそれが溜まりに溜まった結果だろう。
彼女は独り身となって両親が選んだ軍人と結婚するのだろうか……そしてあっちのおじいちゃんおばあちゃん。ジェンルの両親とセレナはうまくやっていけるだろうか。

「クソっ……!」
意識せずに口が悪態をつく。
……焦げ臭いなと思いふと我に返ると、ベーコンが焦げていた。慌ててかまどの火を弱くするがこのベーコンはもう食べれないだろう。

バルトーク1/4 16:25:442212cfBcsmysAsVME||520
そのとき、来訪者を継げるノックの音が響いた。
こんな日に誰だろう?部屋着を羽織って、扉を開けるとそこにはまったく思ってもいなかった人物が立っていた。

「久しぶりね」

「ジェンル……何で君が」

そんなことも分からないのかとジェンルが悪戯っぽい微笑を浮べる。
しかし本当に分からないものは仕方ない。

バルトーク1/4 16:26:102212cfBcsmysAsVME||478

「アナタの誕生日でしょ。セレナもプレゼント持ってきたし」

「セレナも……来てるの?」

僕の誕生日だって?
そのとき、ライラの後ろにからセレナが姿を現した。
母親譲りの目鼻立ちのしっかりとした顔つきは、将来美人になるであろう事を予想させる。
髪が少し伸びたかな。

バルトーク1/4 16:27:392212cfBcsmysAsVME||908
「パパ、セレナねパパの絵を描いてきたの」
セレナが握りすぎて丸めて皺のついた紙をおぼつかない手で差し出す。
そこには僕とジェンル。そしてセレナの三人が花畑とおぼしきところで弁当を広げる絵が書かれていた。ピクニックか、こんな事も僕はこの子に満足にしてやれなかった。
思わず体の奥から熱いものが込み上げてきた。抑えようとするがそれはとめどなく溢れ出てくる。

バルトーク1/4 16:28:112212cfBcsmysAsVME||894
「ねぇパパ、何で泣いてるの?」

「セレナの描いてくれた絵があんまり嬉しくってさ」
セレナを抱きしめようと、手を伸ばしかけたところでふと思った。僕にこの子を抱きしめる資格はあるのだろうか……
父親としての役目を満足に果たせずに、寂しい思いをさせてしまっている。

バルトーク1/4 16:29:22212cfBcsmysAsVME||258
「セレナ、パパにタオルを持ってきてあげて」

「うん!」
セレナが家の中に駆け込んでいく。
タオルの位置、分かるかな……

「私からもプレゼント」
そう言って渡されたのは、無骨なボルトチェーンで繋がれたクロスのネックレスだ。
忘れもしない。初めてのデートの時に2人で選んで彼女に買ってあげたものだった。
しかも僕の誕生日は2ヶ月も先。これが示すことは……

バルトーク1/4 16:29:302212cfBcsmysAsVME||760
「遂に、戦争が始まるんだね」

「ええ、もうどうしょうもないところまで来ているわ。数日中には戦端が開くでしょうね。だからそれは、あなたに持っていて欲しいの。戦場で無くしたら大変だから」
彼女は笑ってそう言った。何で笑ってるんだよ、こんなときにもそんな強くあろうとするんだよ。

「セレナはどうするつもり?」

バルトーク1/4 16:30:82212cfBcsmysAsVME||901
「あなたと一緒に暮らしたいって。セレナ、そう言っていたわ」

セレナを養っていく事ができるだろうか。僕はその責任に押しつぶされそうになる。
だけど、僕だって彼女の前で弱みを見せるわけにはいかなかった。

「必ず生きて帰ってきてね。あの子には母親の君が必要なんだから」
こんなときに平然とこんセリフを吐かなきゃいけないなんて。これが軍人の夫……いや元、夫の勤めだっていうのか。戦場へ赴く人を笑顔で送り出さなきゃいけないなんて。辛すぎるだろ。

バルトーク1/4 16:30:572212cfBcsmysAsVME||920
「分かっているわ。できるだけ早く帰ってくるから」
彼女はいつもの朝とまったく変わらない様子で玄関を後にした。悔しかった……何としてでも彼女を止めるべきだったんじゃないのか。そんな後悔の念がこみ上げてくるだけだった。吐き気さえしてくる。

「あれぇ、パパ。ママは?」

タオルを見つけてきたセレナが不思議そうな声をあげる。
僕は彼女からタオルを受け取り、こう言うしかなかった。

バルトーク1/4 16:31:252212cfBcsmysAsVME||884
「ママはお仕事にいったんだ。ママが帰ってくるまでパパとお留守番してようね」

「うん!セレナいい子でお留守番するよ!」

「とりあえず、ご飯食べよっか」
そう言って僕はふと思い当たった。
「うわぁ!スープまだ火にかけたままじゃないか!!」

大慌てで台所に駆け込んでいく父親を見ながら、セレナは思った。
「私がしっかりしなくっちゃ。パパと一緒にママのお留守を守るんだ!」

バルトーク1/4 16:32:182212cfBcsmysAsVME||269



金の軍勢は赤との国境、ドーラ平原にまで軍を進めていた。
今夜は宿営地をそこに築き、明日の正午過ぎには赤の主力との戦いになる予定だ。
この戦い、金の軍勢には必勝の確信があった。

「今回の戦は、赤子の手を捻るようなものです。作戦という作戦も必要ないのですが……」
深夜、主だった将軍たちを集めた作戦会議の席で、今回の総指揮を任されている知将グリーツ将軍は思わず呟いた。

バルトーク1/4 16:32:562212cfBcsmysAsVME||72
「グリーツ将軍、作戦が必要ないとはどう言うことかね?」
軍人にしてはやや華奢な印象のグリーツ将軍とは正反対の、がっしりとしてよく日焼けした浅黒い肌を鎧に包んだ将軍が声をあげる。
彼は金が誇る百戦錬磨の武将、ジーネロ将軍であった。

「ご説明しましょう。国王ゴルデオの死去から二日たった現在、未だに指揮系統は完全に回復していません。国境警備隊などにはろくに補給も届いていないという話です。しかも会戦が予定されるウァール平野までは王都から歩いて1日半かかります。強行軍に加え、満足に補給も行き渡らない軍勢に負ける要素はありません」

バルトーク1/4 16:33:112212cfBcsmysAsVME||830
グリーツは満足げに場を見渡して言う。
しかしジーネロはそれに異を唱えた。

「貴公は戦場に出ないからそのような事が言えるのだ。しかも赤には能力を使う近衛騎士団と筆頭将軍ガーク・ノイエがいる。侮っては痛い目を見るぞ」

それにグリーツはやれやれと首を振った。彼とて文官だが、並みの武将以上に戦場に出ている身。万全を尽くしていないはずもなかった。

「将軍にはかないませんな、なかなか楽をさせてくれない」

バルトーク1/4 16:34:112212cfBcsmysAsVME||788
「当然だ、貴公に楽をされて部下が死んだらそれこそ一大事だ。貴公には良い策を授けて貰わねば」

グリーツとジーネロはお互いに実力を認め合う中であり、一連の会話はこの2人にとってただの余興でしかなかった。

「ではこれより作戦会議を始めましょう。ミシュラ将軍率いる弓兵隊は先行するベル槍兵隊の左翼に――」


将軍たちが作戦会議をしているテントから離れた林の中。2人の人影があった。
聖十字会のミッドとガルドである。
「結局戦争は始まったか。明日、お前はどうするんだ?」
「あっしらがいなくても赤は勝つ。ここはウェンデ様の特務隊に合流するべきでありやしょう。」

バルトーク1/4 16:35:12212cfBcsmysAsVME||338
「そうか……俺は戦争を見届けようと思う。そしてこれが正しいのか見極めたい」
相変わらずの偽善だな。ガルドはそう思ったものの口には出さない。若いだけだ、いつかは理解する日がくるだろう。

「ではお好きにどうぞ。あっしはこれで」
既にガルドの姿はなかった。
ミッドはガルドの素早い動きに肩をすくめると、夜空を見上げる。腰までもある黒髪が夜風を受け、艶やかに波打つ。

「月の光が強ければそのぶん影が映えるとは、皮肉なものだ……それにしても、明日は晴れるな」

バルトーク1/4 16:36:182212cfBcsmysAsVME||456
賢王暦24年。
創世暦4872年 
10月4日 快晴
ウァール平原の戦いに始まり、アーシガム大陸全土を戦火に巻き込むことになる赤金戦争の幕が切って落とされた。

バルトーク1/4 16:44:262212cfBcsmysAsVME||254
後書き

最初のジェンルさんのお話、ワードの中に眠っていたものをなんとか修正して使った奴です。僕の中では貴重な一人称です。
それを見直して、名前とお話をちょこっと変えたのですが、どうやらチェック漏れがあったようです。どこが漏れたかは、探さないでくださいねヾ(。・Д・。A

金の軍人さんがたの会話は書いていて楽しかったです。しかし女っけが少ないな〜とあらためて思いました。いや、戦争ものの必然ではあるんですけどね。
次回こそは、会戦勃発。そして着々と聖十字会の陰謀も進行中・……の予定?

こんな作品を読んでくださった方、ありがとうございました。
気が向いたら、次回も読んでやってください(〃_ _)

バルトーク1/4 16:46:592212cfBcsmysAsVME||802
キャラ募集のお知らせ

このお話に、特殊能力をもった超人のアイデアを頂きたいです。
僕だけじゃパクリしか出てこないので皆さんのご助力をお願いします。

項目は最低限
名前
性別
能力

あと、気が向いたら
プロフィールと所属軍。

ご協力お願いします〜
次回は金と赤の戦争になる予定ですので、所属国は金か赤だったら嬉しいです。
ここで空気な他の所属国なんかにしたら、勝手に変えちゃいますよw
できればやられ役にはしたくないんですが、やっぱりそうなっちゃうかも……
そうなったら許してくださいね(・ω・;A)

ゆうじい1/4 18:17:282202cfxPHJx5FPnao||49
こんばんは、ジーネロが格好良くて感激です
そしてキャラ募集
名前 アーシェン
性別 女
能力 トランプを操っての攻撃
所属軍 赤 地位 将軍
プロフィール 誠実な性格で相手が敵でも嘘をつかない
女であるが戦闘能力はジーネロとほぼ互角(ジーネロがわずかに上
戦闘の仕方
黒のトランプで物理攻撃 赤のトランプで特殊攻撃
黒の場合 数字でトランプの強度が変わり、マークで形が変化、攻撃
赤の場合 数字でトランプにつく能力の持続時間が決まり、マークで能力が変化、攻撃
ジョーカーの場合 ドラゴンかペガサスを召還できる(戦闘はドラゴン、移動はペガサス
では続き頑張って下さい

O-O1/4 23:46:22101cfiYanekxmKAI||633
こんばんは^^1話から読ませていただきました!
勉強にもなりましたし、とても面白かったです^^
キャラ募集のほうで、
名前 ウォロン
性別 男
能力 相手を操る
所属軍 金 地位 工作員(?)
特徴 黒髪で色白。長身。上にゴマをする嫌なやつ。優柔不断。
戦闘方法 自分を仮死をして気を相手に移させる。そのため接近戦ではなく、超遠距離戦、相手の情報や相手に成り済ます。将軍レベルには厳しい(技の成功が

楽しみに待っています

1/5 0:32:135890cfXyfsBWw4jio||447
こんばんはです^^

今回は戦争が始まる前の一時の様子ですね^^
金は余裕の策略会議らしく(?)余興の会話まで出てしまっている様子^^
フフフ…甘いですね(誰だお前
今回もとても参考になる文面でしたm(__)m

では、キャラを一つ…。

名前:ロレン(双子兄)
名前:カウト(双子弟)
性別:男(共に
能力:体内強化・部位強化・部分回復・変化等(己の体を変化させる)

戦法:戦場では巨大な馬ソカラケル(兄の馬)とチカテイケル(弟の馬)
   にのり、これまた巨大な矛(約2m)を振り回す。
   本人たちはまだ13歳の子供(ド級の毒舌)なので、敵からの攻撃が当りにくい。

所属軍:…できれば聖十字会でお願いしますm(__)m

バルトーク1/5 18:56:392212cfBcsmysAsVME||760
ゆうじいさんこんばんわ^^いつもありがとうございます。
ジーネロは次回、もっと活躍の予定です。一騎当千の活躍をしてもらいましょう。

いただいたキャラ、ジーネロにあててみましょうか?
過去になにか因縁があったりしてw
次回も是非よろしくお願いします。

バルトーク1/5 19:0:342212cfBcsmysAsVME||19
O-Oさん初めまして^^1から読んでくださったのですか!感激です。
しかも面白かっただなんて(*ノノ)思わず照れちゃいます。

キャラも頂いちゃってありがとうございます。
諜報員ですか〜。うん、なかなか面白そうな使い道がありそうです。登場するのは次回というわけにはいかないかも知れませんが、是非次回もよろしくお願いします。

バルトーク1/5 19:4:382212cfBcsmysAsVME||65
武さんこんばんわです^^
確かに金は赤を舐めきってますね〜。この過信が不幸を招かなければいいのですが。赤の軍勢もなかなかの有能な能力者揃いですからね。
こんな文面、参考になんかしたらかえって質が落ちちゃいますよ〜w

キャラもありがとうございます。
彼ら双子ちゃん、面白そうですね〜。うまく書けるか分かりませんが頑張ります。
是非次回もよろしくお願いします。


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