| 9803 | あたしはナポレオン。+第十話+ | Kozue | 1/14 19:36:43 | 2183cfLbV0Uk36lqU |
| 第一話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9589.html 第二話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9612.html 第三話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9633.html 第四話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9656.html 第五話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9680.html 第六話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9705.html 第七話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9736.html 第八話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9758.html 第九話 http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9780.html アンケートは続行中ですので、第八話を見てください>< | ||||
| Kozue | 1/14 19:39:6 | 2183cfLbV0Uk36lqU||925 | ||
| 【次なる統べる者】 父親・ゼウサラノを亡くしたヴェール。 ゼウサラノの亡き後、統べる者は誰になるのか。 ゼウサラノの数多い子供たちが、それぞれの思惑で動き始める。 | ||||
| Kozue | 1/14 19:39:52 | 2183cfLbV0Uk36lqU||613 | ||
| -------------------------------------------------------------------------------- 父親を失ったヴェールには、もう涙しか残されていなかった。依然として、ヘラは爆発後意識を取り戻していない。恐らく、回復までは約1000年かかると言われてい る。そして、ヘラの息子・ギュイユは、次なる統べる者を狙い、静かに動き始めてい た―。 | ||||
| Kozue | 1/14 19:41:29 | 2183cfLbV0Uk36lqU||848 | ||
| スア「じゃあゼウサラノ様の遺書を、モンデント様に届けてくるね。」 一代「お願いね、スア。」 ルン「早く帰ってきなさいよ!」 マルコス「ヴェールのためにも…な。」 マルコスは、傍らのヴェールを見やる。 スア「うん。じゃあ、さっさと行ってくるね!」 スアはそう言って、静かに飛び立った。 | ||||
| Kozue | 1/14 19:41:55 | 2183cfLbV0Uk36lqU||466 | ||
| 一代「ヴェール、ヴェーダ様がお屋敷に着いたって。」 ヴェール「あ…お母さまが?」 ルン「行ってきたら?」 ヴェールの目は虚ろだ。 ヴェール「…うん。みんなも一緒に来て…。」 無言で、一向はヴェーダの屋敷へと向かう。 | ||||
| Kozue | 1/14 19:42:23 | 2183cfLbV0Uk36lqU||17 | ||
| ヴェール「お母さま…ヴェールです…。」 ヴェーダ「ヴェール…お入りなさい…。」 ヴェーダ親子は、お互いに泣き腫らした目を合わせた。 ゼウサラノの死は、ヴェーダに大きな衝撃を与えた。自分の愛する人が不本意な形 でこの世を去ってしまった事、そして次の統べる者は、我が娘ヴェールだという事… 全ては、ヴェーダの心に重く圧し掛かった。 ヴェーダ「ヴェール…あなたが、本当に次の統べる者なの…?どうして…あなた はまだ…ほんの子供なのに…。」 | ||||
| Kozue | 1/14 19:42:54 | 2183cfLbV0Uk36lqU||793 | ||
| ヴェール「お母さま…。」 ヴェーダは、ヴェールの腕を掴んで揺らした。 ヴェーダ「ヴェール…ッ!何で…何でッ!」 ヴェールがいっそう激しく揺れる。ヴェールの目から、涙が落ちた。 ヴェーラ「お姉さま…落ち着いて…。」 ヴェーダ「ヴェール…ああ…ヘラ様が…憎い…。」 ヴェーダの虚ろな瞳から、大粒の涙がこぼれる。 | ||||
| Kozue | 1/14 19:43:20 | 2183cfLbV0Uk36lqU||762 | ||
| ヴェーラ「お姉さま、どうか気をお確かに持ってください。本当に大変なのは、 ヴェールなんですから…。」 ヴェーラは落ち着いている。しかし、時と生と死を見つめるヴェーラの目は、深い 悲しみで満ちていた。 ヴェーラ「ヴェール、気持ちは分かります。しっかりしなさい。もう甘えは許さ れません。あなたは、統べる者となるのです。」 姉の言葉を、代弁する。 | ||||
| Kozue | 1/14 19:44:19 | 2183cfLbV0Uk36lqU||94 | ||
| ヴェール「おばさま…。」 ヴェーラ「一代殿、ルン、マルコス。ヴェールを支えてください。今はまだ、時 が来ていません。モンデント様は、次なる統べる者を、まだ【統べる者 の椅子】には座らせないでしょう。ということは、ヘラ様の息子ギュイ ユさまが、次なる統べる者のポジションを狙う時間が出来てしまうので す。モンデント様は内密に事をお進めになると思いますが、ギュイユさ まにご用心ください。」 一代たちを見据えて、ヴェーラが言った。 | ||||
| Kozue | 1/14 19:44:49 | 2183cfLbV0Uk36lqU||42 | ||
| 一代「じゃあ、ヴェールはまだ統べる者にはならないんですか?」 ヴェーラ「そうです。スアがモンデント様のところに付き次第、アルヘンティー の住民全体に、お告げがあるでしょう。その時に、モンデント様は次な る統べる者は指名しないはずです。」 その時マルコスは、ふと故郷の家族のことが脳裏をよぎった。挨拶もせずにすっ飛 んで出てきてしまったけど…良かったのだろうか?もし、自分が死ぬようなことがあ ったら…? 恐ろしくて、マルコスはそれ以上考えることをやめた。 | ||||
| Kozue | 1/14 19:45:28 | 2183cfLbV0Uk36lqU||450 | ||
| ルン「じゃあ、このアルヘンティーはどうなるの?!統べる者がいなかったら、 大変なことに…。」 ヴェーラ「近い未来に、深い混沌が見えます。」 ヴェーラの顔が険しくなる。 ヴェーラ「早く、このアルヘンティーを危機から救わなくては…。」 ルン「…エナミーから、一斉攻撃が来るわ…。」 沈黙が、部屋を支配する。 | ||||
| Kozue | 1/14 19:45:52 | 2183cfLbV0Uk36lqU||164 | ||
| スア「おーいみんな、モンデント様に伝えてきたよぉ!」 スアが戻ってきた。 ルン「スア、遅かったじゃないの。」 スア「うん。モンデント様はかなり怒ってらっしゃるよ。ヘラさまを、とりあえ ず暗き世界へ追放するって。」 マルコス「げー!マジかよ…(゚д゚;)」 | ||||
| Kozue | 1/14 19:46:19 | 2183cfLbV0Uk36lqU||377 | ||
| スア「それから、次なる統べる者はヴェールだけど、まだヴェールは役目を果た してない。アルヘンティーはまだ危機を脱してないんだよ。だから、一刻も 早くたてがみを集めて、ヴェールのペンダントを完成させなきゃ。」 ヴェールが、視線を落とした。 ヴェール「やっぱりあたしには出来ないよ…、アルヘンティーを救うなんて…。」 ヴェールは、ペンダントを持て余しながらうつむいた。 | ||||
| Kozue | 1/14 19:46:57 | 2183cfLbV0Uk36lqU||107 | ||
| 一代「でも、モンデント様に言われたんだから、最後までやらなきゃ!あたした ちじゃないと、アルヘンティーを救えないんだよ?!」 ヴェール「だけどッ!そんなのやっぱり出来ないよ!じゃあ統べる者はどうする の?!」 一代「でもッ!でもやらなきゃいけないんだからッ!」 ヴェール「一代にはあたしの立場なんて分からないでしょ?!」 一代「分かってたまるかッ!」 ルン「ちょっと…二人ともやめなさいよ…。」 | ||||
| Kozue | 1/14 19:47:26 | 2183cfLbV0Uk36lqU||302 | ||
| ヴェール「あたしは、この世界を統べなきゃなんないんだよ?!不安なんだよ!」 一代「だからって逃げるの?!統べる者ともあろうヒトが、逃げるってわけ?!」 ルンは、小さな手で二人の頬を引っ叩いた。―パシン、と乾いた音がした。 ルン「いい加減にしなさい!この世界の住人のことを考えなさい!あんたたちの 都合でこの世界を見殺しにするなんて、そんなの許されないことなのよッ!!」 ルンの肩が少し震えている。あまりの怒りの為なのか、それともあまりの辛さの為 なのか。 | ||||
| Kozue | 1/14 19:47:57 | 2183cfLbV0Uk36lqU||579 | ||
| ルン「あんたたちは、あたしから見たらほんのコドモよ!だけど、この任務は、 コドモだから出来ませんでしたっていう言い訳は出来ないの!!」 一代「ルン…。」 ルン「あたしは、ただ付いていくだけなの!ほかの事は、あんたたちが二人でや らなきゃいけないの!何でそれが分からないの?!今はそんな事言ってる場 合じゃないのよ?!ゼウサラノが死んだことで、ますますエナミーは調子付 いてくるはずだわ。一刻も早く、あんたたちが動かなきゃ―。」 ルンが言葉を切った。 | ||||
| Kozue | 1/14 19:48:37 | 2183cfLbV0Uk36lqU||629 | ||
| ルン「―このアルヘンティーは、消えてなくなっちゃうのよ…。あたしたちが生 きていた証拠も、全て消えちゃうの。」 一代はハッとした。そうだった。あたしは偉大なる訪問者。こんなところで、まっ たりとしているわけにはいかないんだ。さっきルンに殴られた部分が、チクリと痛む。 ルン「ヴェール、あんたが次なる統べる者になるかなんて、そんなのどうでもい いじゃない。今は、それよりも大切なことがあるわ。」 ヴェール「…そうか…。」 | ||||
| Kozue | 1/14 19:49:6 | 2183cfLbV0Uk36lqU||709 | ||
| ルン「一代、あんただって、早くルーラ・マンティーに帰りたいわよね?お母さ んが待ってるんでしょ?」 ―お母さん。 一代「うん。帰ったら、一緒に夕飯食べるって決めてたから。」 ルンが、深くうなずいた。 ヴェーラ「さぁ皆さん、今日は疲れたでしょう?このお屋敷で、ひとまずお休み になってください。一代殿は観光もしたいでしょう?」 | ||||
| Kozue | 1/14 19:49:41 | 2183cfLbV0Uk36lqU||814 | ||
| 一代「はい。で、あのー、ちょっと相談なんですけど…。ずっと学校の制服着て なきゃいけないんですか?」 ヴェーラ「そうですね。では、その制服はお預かりしますから、他の服を用意します。」 ヴェーラは、静かに手を傍にあった机にのせた。そして、さっと手を離したかと思 うと、そこには白い服があった。 ヴェーラ「これを着ればいいでしょう。一応2枚渡しておきますが、他の服が欲 しくなったら、近くの洋品店で買えます。」 | ||||
| Kozue | 1/14 19:50:15 | 2183cfLbV0Uk36lqU||549 | ||
| 一代は、ヴェーラが出した服を手に取った。とてもさわり心地がいい。 ヴェーラ「お金は、払わなくてもいいでしょう。偉大なる訪問者、といえば、き っと買えますから。」 一代「それは出来ません。」 ヴェーラ「どうしてですか?」 一代「あたしは、ただの普通の人間です。お金を払わないで何かを買うなんて…。」 お母さんはよく言っていた。『ただより高いものはない』と。 もしお金を払わずに物を買ってしまったら、プレッシャーが更に大きくなるような 気がする。 | ||||
| Kozue | 1/14 19:50:52 | 2183cfLbV0Uk36lqU||960 | ||
| ヴェーラ「そうですか…。では、どうしますか?」 一代「しばらくはブルッハムンにいなければならないと思います。だから、ここ で働いて、稼ぎます。」 ヴェーラは、少し困ったような顔をした。 ヴェーラ「そうですね…。しばらくは、ブルッハムンにいなければ…。」 沈黙が再び襲う。 | ||||
| Kozue | 1/14 19:51:13 | 2183cfLbV0Uk36lqU||550 | ||
| ルン「そうと決まったら、早速職探しよ、一代!ほらほら行くわよ!」 ルンがつとめて明るく言う。 一代「うん、そうだね。マルコスも来る?」 マルコス「おうッ!」 一代「じゃぁヴェール、行ってくるね。」 ヴェールは、少し微笑んで見せた。ゼウサラノの死後、初めての笑顔だった。 | ||||
| Kozue | 1/14 19:53:30 | 2183cfLbV0Uk36lqU||405 | ||
| ヴェール「うん、行ってらっしゃい。」 ヴェールの笑顔の裏に、何が隠されているのか。一代は、深い傷を負ったヴェール の横顔が、たまらなく寂しげに見えた。 孤独なのだろうか、不安なのだろうか……分からない。とにかく、ヴェールは今、 とても辛いという事くらいしか。 | ||||
| Kozue | 1/14 19:55:2 | 2183cfLbV0Uk36lqU||746 | ||
| □■休憩■□ 一気に物語が暗ーくなってきました…(--;) しかも、これ以降凄まじくアルヘンティーは変わっていきます。 ああ!心配!!(ぇ。 どうなるのか作者自身にも分かりません!! 感想お願いしますm(__*)m | ||||
| すみれ☆ | 1/14 20:12:13 | 2204cfnacloQpOVtw||879 | ||
| こんばんは^^ ルン!ナイスゥゥゥゥ!(誰 すゎっすがルン!(何語 まとめ役…で良いんじゃない?ルンは…。 ヴェーラァァァァ!(また? さすが、時と生と死を見つめるヴェーラ! 女神ですっ!(ぇ 次回は、ヴェールが元気になるかな? | ||||
| Kozue | 1/14 20:16:43 | 2183cfLbV0Uk36lqU||991 | ||
| □■すみれ☆■□ 感想ありがとね♬早…(笑) ルン、良かったね、好感度上昇中みたいだよ。 ルン「まあ、当然でしょ。」 マルコス「また嫌われるんじゃねーの?(・∀・)」 ルン「……╬」 ヴェーラもカッコいいです!! ヴェーダも好きですが… やっぱり姉妹ですからね∼(ぇ。 次回もお楽しみに☆彡 | ||||
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