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9913melancholy_001李亞1/29 20:53:512182cfX1jgjTYluO2

  

あー、もう、なんかもう……こうさ、あれよ。
   


   
世界中の人間、舌ブチ切れて死ね。


  

李亞1/29 20:54:502182cfX1jgjTYluO2||957


                  
            
        
                    melancholy_001

         

   
                  

李亞1/29 20:55:112182cfX1jgjTYluO2||786


 最悪っていうか最悪っていうか最悪っていうか最悪!


転入試験を受けて、六日目の朝のことです。
はやる気持ちを抑えながらポストの中を覗き込むと、新聞と共に封筒が投函されていました。
それを発見した私は、お兄ちゃんやお父さんが寝ているにも関わらず、二階へと続く階段をドタドタと駆け上がり、私の部屋の扉を、殆ど蹴破るようにして勢いよく開いたのです。
封筒の上の部分をビリビリと破いて、数枚入っている紙を一枚一枚確認して、そして、見つけました。合否通知書。

李亞1/29 20:55:262182cfX1jgjTYluO2||829


「……あ、受かってる」



李亞1/29 20:55:372182cfX1jgjTYluO2||151
首を長くして待っていたはずなのに、合格しました、の一文を見たときの第一声はそれでした。

李亞1/29 20:55:522182cfX1jgjTYluO2||861

 

**


 

李亞1/29 20:56:152182cfX1jgjTYluO2||746
がたんごとんと電車を三本程乗り継ぎ、ついでにバスにも乗り、やって来たは大自然の宝庫。
海前高校前、と書かれたバス停の右を向けば、無駄に綺麗で大きな校舎が木々の間からこんにちはしてます。
そこまで行くのには、少し山を通らなければなりません。
春にもなると虫が段々と増えてくるのであまりいい気はしませんが、ここまで来たら後戻りは出来ません。
私は少しだけ心細さを感じながら、数ヶ月前にお父さんと共に通った道を独りぼっちで歩き、陽光に反射する白い壁が眩しい校舎を見上げました。

李亞1/29 20:57:42182cfX1jgjTYluO2||621

 

それから数十分経ちました。


「えっと、結浜さんのクラスの担任をする、時任一登です。これからよろしくおマっ……お願いします……」
「(あ、噛んだ……)結浜さつきです。よろしくお願いします」



李亞1/29 20:57:222182cfX1jgjTYluO2||996
職員室に行ってすぐに案内された応接室に居たのは、ノンフレームの眼鏡がよく似合う、線の細い男の先生でした。
正直な話、切れ長の目や眼鏡の所為で一見鬼畜に見えます。
しかし、先生は随分と腰の低い性格のようで、会ってからかれこれ六回もお辞儀をされてしまいました(目上の人のこういう態度は正直困ります)。


「僕のクラスは結構いい子ばっかりだし、結浜さんなら、多分すぐ馴染めるんじゃないかな」
「はあ……お気遣いどうも……」


思わず、顔合わせて五分のお前が私のなにを知ってるんだ!と叫びたくなりました。
勿論、そんな事間違ってもしませんが。

李亞1/29 20:57:522182cfX1jgjTYluO2||792

廊下を歩くたび、きゃーきゃー、だとか、わーわー、だとか、生徒がはしゃぐ声が耳を掠めます。
そのひとつひとつに反応する私は、きっとシャイガールです。
先生はそんな私を気遣うように、少し歩調を緩めてくれました。


「あのね、緊張したら掌に人って書いて舐めるといいよ」
「(いや呑むんだよ!いちいち突っ込みどころが多いなこの先生!)はい……」


先生の目が少し輝いていたので、早速その場で実践しました。
流石に掌を舐めるのは汚いので、そこはふりです。

李亞1/29 20:58:132182cfX1jgjTYluO2||143

ふう、と息を吐くと、もう大丈夫?と先生が私の頭を撫でてくれました。
私はもう高校生なのであまり嬉しくありませんが、小学生相手なら、ものの数分で人気者になれそうな人です。


「教室ここね。一年三組」


さっき応接室で聞きました。
生徒数は19人、男子が11人居るのに対し、女子は9人だそうです。
私を入れると女子は10人で生徒数も20人になります。

先生は私に、ボクが呼んだら入ってきてね、と言い残すと、引き戸を開きました。

李亞1/29 20:58:582182cfX1jgjTYluO2||574


「おはようございまーす、高居君、さっさと着席してね」
「あっれ、先生いつもより早くねぇ?」
「今日転校生くるからじゃないの?」
「矢野高からくるんでしょー?絶対頭いいよね」
「うわ他県の進学校かよ。入学して早々わざわざ物好きだな」
「勉強ついていけなかっただけじゃねーの?」



李亞1/29 20:59:202182cfX1jgjTYluO2||478
え、あれ、情報駄々漏れじゃない?ちょ、個人情報保護法どこいったの?

頭がいいとか物好きとか勉強についていけなかったとか、教室に入る前に印象を決められてしまいました。
その中に本物が混じってるあたり、頭ごなしに否定できません。
とにもかくにも、私としては、早く先生が私を呼んでくれるのを待つばかりです。


「あ、なんだ。皆知ってたんだ。それじゃあ結浜さん、入ってきていいよ」


唐突に言われた言葉に、私の緊張はマックスを通り越して「last forever」です。
右手と右足が同時に前に出るのを目で確認し、それでもそれを直す余裕なんてなくて、そろそろとドアの窪みに手を伸ばしました。

李亞1/29 20:59:512182cfX1jgjTYluO2||623


「……し、失礼します……」



李亞1/29 21:0:252182cfX1jgjTYluO2||124
扉が開く音が、予想以上に大きかったです。

ああもう、全員こっち見るな!こっち見た奴親指の爪剥がれろ!

先生が黒板に大きく私の名前を書くのを見ながら、拳を握り締めました。


「それじゃあ結浜さん、名前と、この前までいた高校と、趣味と特技、言えるかな?」


先生、それくらい言えます。

李亞1/29 21:0:452182cfX1jgjTYluO2||862


「あの……矢野高校からきました、結浜さつきです……趣味はえっと、ゲームとあやとりで、特技はセロハンテープの切り口を見つけることです。よろしくおマっ…………」



李亞1/29 21:1:52182cfX1jgjTYluO2||25

 

あ。

 


李亞1/29 21:1:312182cfX1jgjTYluO2||355
「あ、噛んだ」


誰だ今言った奴!

慌てて口元を抑えたが、既に遅かったのです。
教室には隣の教室から先生が覗きの来ないかってくらいの爆笑が溢れ、私は滅茶苦茶気まずいです。
しかし、見ず知らずの相手(しかも不特定多数だ!)に向かって照れ笑いするなんて高等スキルは持ち合わせていませんし、この事態を乗り切れる方法すら分かりません。
ああもう、誰か助けてください。

李亞1/29 21:2:202182cfX1jgjTYluO2||290

ただ、噛んだ事を責任転嫁するとすれば、先ほど応接室で自己紹介の際、私と全く同じ噛みかたをした時任先生でしょうか。
きっと、あれが脳裏にカレーうどんの汁並に染み付いて、拭いきれなかったんだ!だから私悪くない!なんて。


「え、えっと、あの、緊張して舌が縺れちゃったんだよね。大丈夫だよ。僕もよく縺れるし!」


畜生。心の中で諸悪の根源と化した張本人からフォローを受けてしまいました。


「ほら、皆も笑わないの!そ、それじゃあ結浜さん、席あそこ、源口君の後ろで、長瀬君の隣ね。えーと、み、源口君手ぇ上げて!」
「あーい」



李亞1/29 21:2:532182cfX1jgjTYluO2||935
声を発して手を上げた少年(もしかしなくても、あれが源口君だ)は、前から三番目の廊下側の席にいました。
今度は移動の最中に転ばないか心配でしたが、そんなベタな展開にはならなかったので少し安心です。


「よろしくな」


けれど、目の前の席にいる源口君の言葉には、小さく頷くことしか出来ませんでした。

李亞1/29 21:3:92182cfX1jgjTYluO2||698

一時間目は国語だそうです。
一昨日家に郵送されてきた教科書を鞄から引っ張り出し、机の上に真新しいノートと共に並べます。


授業中に、ふと気になりました。
先生はどうして隣の長瀬君に手を上げさせなかったのでしょうか。

李亞1/29 21:3:472182cfX1jgjTYluO2||884

 

−−−−−−裏話をあとがきと言い張る−−−−−−


 

李亞1/29 21:4:42182cfX1jgjTYluO2||485
●1月25日某所、私が友人に尋ねた。
 「主要キャラの設定は決まったんだけど、先生はどんなのがいいかな?」
 友人は即答した。
 「松尾芭蕉」
 「うンわ!日和ネタかよ、マイナーだな!」
 「私の中ではメジャーで松井だし」
 「松井でもイチローでもどうでもいいから、ちゃんと答えてよ」
 「じゃあ仕方ない……聖徳太子かコロちゃんでダイレクトアタックしてやるよ!」
 「日和読んでない人ネタ分からないよ!」

 あの日、友人のテンションは果てしなく不思議でした。
 前期選抜で高校休みだったし、その所為かな。


完成日 H19/01/27(土)

李亞1/29 21:4:432182cfX1jgjTYluO2||636
で、タイトルの方を思い切り間違いました。
こちらはめらこりの二話になります。

李亞1/29 21:7:562182cfX1jgjTYluO2||822
一週間に一回くらい更新中。

melancholy

001:http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9865.html


alacarte

___安楽椅子を揺らして
http://bbs.chibicon.net/bbs/t12-9891.html

ピマ1/30 20:19:122219cfzQXzY1fm16Y||415
李亞さん、今晩は。
お久しぶりです、覚えていますか?(汗)
前々回の李亞さんのスレを勝手に見たのですが、
連載だったのですね〜。
先生、ほんっと突っ込み所が多いですね、
実際、こんな先生がいたら多分、私はWボケをしています(?)
どういったお話になるのか、
全然予測ができなくて、早く続きがみたいです♪

李亞1/30 21:50:472182cfX1jgjTYluO2||252
▼ピマさんへ

こんばんは、ピマさん。勿論覚えてますよ。
最近はめっきりホムチャにもお邪魔していませんが、今度機会を見つけて顔を出そうと思います。

前々回の見てたんですね。
ディスプレイの前でにやにやしながら赤面してます。
うわ変態みたいだ。

主要キャラ全然出てませんけど、めらこりは一応連載なんです。
他の方の小説は、1話目から色々キャラが出てきて楽しいのに、なんだか私のだけ寂しげですorz
時任先生は私の好みで創りました。
私は思い切り突っ込むかなぁ……ポジショニングは相手によりけりですけどね。

読んでいる側が予測できないのは、私が何も考えないで書いてるからです。

2/1 21:26:266042cfFvaDLxmWpB2||441
1話から拝見させていただきましたが、

ツボを突かれました。
こういうの好きですわー。
ぜひとも次回作に期待。

李亞2/1 22:19:122182cfX1jgjTYluO2||645
▼崚様へ

こんばんは、初めまして(_ _*)

一話から見てくださってたんですか。
隠れ読者さんが思ったより居たことに驚きです。

なんだかツボを突けたようで、ちょっと嬉しいです。
次にアップするのはあらかるとの方で、めらこりは次の次になりますが、期待してくださっている方がいる限り、頑張って執筆します。


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