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6926風の唄―プロローグ―空華10/18 21:11:322031cfugNPyUOK282


風吹く地の風集う丘

月の光満ちて 風は舞う

その時聖霊 その地に降臨し

唄はまた広がる


風の唄の波は

1000年に一度 打ち寄せる

空華10/18 21:20:502031cfugNPyUOK282||516
「――ねえ、何読んでるの?」

突然声をかけられて、私は文字通り飛び上がった。
読んでいた本を素早く隠しながら振り向く。
親友のフィナが、ニコニコと私を見ていた。
「別に、私が何読んでたっていいでしょ」
何となく恥ずかしかった。
だから、本に覆い被さりながらぶっきらぼうに呟いた。

私が読んでいたのは、住んでいるこの島の伝承の本。
私は今15歳。この年齢でそういうのを読む人は、私の知るかぎりではほとんど居ない。
みんな、そういうのはおとぎ話だって思ってる。
まあ、私もそうなんだけど。信じないのと好きなのは別。私はおとぎ話として、こういうのが好き。

空華10/18 21:38:152031cfugNPyUOK282||272
「ってか、なんでフィナが人の家に居るのよ?休日だからって」
「遊びに来たの。おばさんはいいって言ってくれたよ?」

フィナが笑顔で言う。
私のお母さんがいいって言えばいいのか?いいの?それでいいの?
私の内心の葛藤には気づかない様子で、フィナが私の隠した本を覗き込んだ。
慌てたが、もう遅い。

「伝承?……そっか、リアってこういうの、好きだったね」
「好きだけど。……勝手に見ないでよね。恥ずかしいんだから」
「え、なんで?私はそういうの、別にいいと思うけどなあ」

空華10/18 21:44:292031cfugNPyUOK282||871
ああ、もう。こいつは……。
フィナはかなり「のほほん」とした人間だ。なんで仲がいいのか、よくわからない。
私はわりと現実直視型な方で、ぼんやり、っていうのが苦手。
あ、伝承は好きだけど、それでも現実直視型な方。
にしても、ほんと、不思議。

私達の住む島は本当に小さな島で、名前も無い。
山と、川と、平原や丘があって、村がある。
他に言うことはほとんどないくらい、普通の島。

私はまだ知らなかった。伝承が本当だなんて。
大変なことになるなんて、日常が崩れるなんて。

何も知らず、ただ休日を過ごしていた。

空華10/18 21:46:222031cfugNPyUOK282||164
+後書きみたいなもの+

小説を書かせていただきました。
今回はプロローグです。
文章があまり上手では無いのですが、頑張ってみました。

読んでくださり、ありがとうございました。

炎髪灼眼の討ち手10/18 22:27:326062cftpZZPAqgM0c||866
おおおおおお!
私なんかよりよっぽど面白いじゃないですか!
キャラも面白そうですし。
続きが気になりますね。

空華10/22 11:50:292031cfugNPyUOK282||728
感想ありがとうございます^^
さらに上達できるよう頑張りますので、よろしくお願いします。


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