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7014Eternal第一章房吏唖10/30 21:44:462222cf.dRNbOALyK.
では書き始めます・・・。
ちなみに更新日は休日が主です・・。

房吏唖10/30 21:45:222222cf.dRNbOALyK.||446
彼女は息遣い荒く平原を駆け抜けていた。
後ろをチラと振り返る。村は相変わらず炎に包まれていた。
女ハンターはまた走り出した。時折空から灰が降ってくる・・。
そして・・聞こえてくる人々の悲鳴。
(なぜだ・・・なぜこんな・・)
自分の力量不足を呪いつつ依然として走り続ける。

房吏唖10/30 21:45:352222cf.dRNbOALyK.||383
魔族・・・奴等に彼女の村は襲われたのだ。
彼女達とは少し違う次元にいる者達。
人間を労働者とし、糧とし、遊び道具にする。
彼女の腹から暖かい物が流れ出続けている。
意識が朦朧とし始める・・・血が足りない。
(くそ・・・なぜ・・っ)
子供一人も守りきれなかったのだ。
ついに膝が地面についた、限界だったのだ。
(う・・く・・・っ)
最後に彼女が感じた物。
冷たい風と若葉の匂い、そして草の柔らかさだった。

房吏唖10/30 21:46:262222cf.dRNbOALyK.||826
ふと目を覚ます。
体中が暑い、周りには赤く揺らめくものがぼんやり映っている。

「た・・たすけてよ!だれかぁ!」

目の前に小さい男の子が一人。
魔族に取り囲まれていた。
彼女は助けに行こうとするも体が動かなかった。
見ると、手足に鎖がつけられていた。

房吏唖10/30 21:46:542222cf.dRNbOALyK.||307
「た・・たすけ・・・・」

鈍い音。
上から生暖かく赤い物が降って来た。
目の前には動かなくなった男の子・・・・。
気が付くと周りを魔族が取り囲んでいた。
そして一人。黒いローブを羽織った人物が立っている。
女・・・らしく彼女を撫で回すように見るとその手を振り下ろした。
途端、激痛が走る。
手や足・腹に異物感が生じる。武器が突き刺さっているのだ。
抜こうとするも体がもうピクリとも動かなくなっている。

房吏唖10/30 21:47:102222cf.dRNbOALyK.||892
(・・・・・・ください)

声が聞こえた。
うつろな目で女を見ると表情は一変していた。
もうその声以外何も聞こえなかった。
女は手下に喚き散らしている。
また武器が振り下ろされた。
しかし痛みは薄らいでいる。
それ以降。彼女は痛みを感じなくなっていた。

(・・・きてください)
また声が聞こえた。
女は諦めたように肩を落とすと炎の中に消えていった。
体が軽くなる、鎖がとかれたのだ。

房吏唖10/30 21:48:92222cf.dRNbOALyK.||85

少女「起きてください!!」
目を開けるといきなりどアップで映るツインテールの少女の顔。
彼女は勢いよく起きる・・・と同時に頭に激痛が走る。
少女「いたたたたあっ・・・もぅ・・なにするんですかぁ!」
女ハンター「むぅ・・・ごめん・・・。石頭だから」
ハンターは痛みなど感じないかのように頭を擦る。
少女「まったくぅ・・不思議な人ですね、ほんと」
女ハンター「・・あ、そういえば・・私はどうなっ・・」
腹部に激痛が走る。

房吏唖10/30 21:48:292222cf.dRNbOALyK.||161
女ハンター「・・・くぅっ!」
少女「あ、動かないで下さい。お医者様に怒られてしまいますからぁ」
女ハンター「・・っ・・医者?」
少女「えぇ、医者ですぅ。あなた背負ってココまで来られたんですよぉ」
木製のドアが音を立てて開いた。
男が一人立っている。
メガネをかけており皮製のローブと来れば・・・。

房吏唖10/30 21:48:452222cf.dRNbOALyK.||445
眼鏡の男「やぁ、気分は如何ですか?」
女ハンター「お前が・・あたしを?」
少女「そうですょぅ。意外に力が強いんですぅ」
眼鏡の男「で、異常はありますか?ファイ?」
ファイ「ん〜お腹が痛いとかぁ」
眼鏡の男「ふむ・・見せてもらっても?」
女ハンター「・・・あ〜・・・うん。・・」
眼鏡の男「女性の体は見慣れてますよ・・」
あきれたように医者が答えた。

房吏唖10/30 21:49:232222cf.dRNbOALyK.||495
女ハンター「むぅ・・宜しく頼む」
眼鏡の男「はいはい・・」
ファイ「あ・・わわわわたしっ!外で風に吹かれてくる!」
勢いよくファイが飛び出していった。
女ハンター「・・・?」
眼鏡の男「お子様には刺激が強すぎます」
黙々と作業を進めながら医者が答えた。
眼鏡の男「傷は開いてませんね。ある程度動く事は可能ですが激しく動くと・・どうなるかわかりますね?」
女ハンター「・・・血は見慣れてる」
眼鏡の男「死にますが?」
女ハンター「・・・・・お前に言われると洒落にならないな」

房吏唖10/30 21:49:482222cf.dRNbOALyK.||232
眼鏡の男「ハハ・・ま、絶対安静ですよ。良いですね?」
女ハンター「ああ、・・用心深いな」
眼鏡の男「・・貴女ならやりかねませんし。・・・あ、お名前は?カルテ作るので」
女ハンター「・・・ケイって呼ばれてる」
眼鏡の男「下の名は?」
ケイ「さぁな。記憶がなくてね。ナイフ入れに書いてある名前しか知らないんだ」
眼鏡の男「ふむ・・・わかりました。ちなみに私はカナメ。以後宜しく御願いしますね、ケイさん」
カナメは微笑むと家から出て行った。
入れ替わりでファイがやってくる・・。

房吏唖10/30 21:50:222222cf.dRNbOALyK.||338
・・・・なにやら興奮している。
ファイ「ね、ね!ケイ。どんなことされたぁ!?」
ケイ「・・・盗み聞きしてたな・・・問診だけ」
これ以上刺激を与えたら鼻血でも出してぶっ倒れるだろう・・。
ファイ「ぬ・・盗み聞きなんて・・・」
ケイ「・・自己紹介した覚えは無いが」
ファイ「あ・・・・ん〜と・・・ちょっとお水を汲みに行って来まぁす!」
そそくさと彼女は出て行く。
ケイは溜息を付くとすぐさま寝てしまった。

房吏唖10/30 21:52:382222cf.dRNbOALyK.||569
ケイ 

女性
17歳
職業 ハンター

記憶を無くしている女性。
3年前に村に現れ住み着いていた。
が、魔族に襲われてしまい負傷し逃げている途中倒れる。
その後カナメが偶然現れ助けられた。

房吏唖10/30 21:56:452222cf.dRNbOALyK.||69
ルシル・エル・ファイアレス 通称:ファイ

女性
13歳
職業 術学士

魔道と召還術を扱いこなす学士。
子供のような心をもっている。
噂では魔族の子でとてつもない魔力を所持しているも滅多に使わない。

房吏唖10/30 22:0:482222cf.dRNbOALyK.||773
カナメ

男性
20代後半。年齢不詳
職業 医者

ケイを助けた医者。
ふらりと何処かからやってきてアルテイルの村で開業した、放浪の医師。
彼の過去などは不明で素晴らしい治療の腕を持っている。

房吏唖10/30 22:1:262222cf.dRNbOALyK.||474
終わりです。
更新遅くてすみません・・・。

では、次の回でまた・・・。

空華10/31 21:54:92031cfugNPyUOK282||935
始まったのですね。読ませていただきました。
なんだかとても面白そうです。
主人公はどうなるのでしょうか?
楽しみにしています。
頑張ってください。

房吏唖10/31 22:20:212222cf.dRNbOALyK.||469
>空華さん
はい、ようやくスタートです。遅いですw
なるだけ全てのキャラを出してから物語を進める予定ですが・・・。
見ての通り。作者はとてつもなく遅いので長くなるやもしれません。
一応休日なので木曜日辺りに20個空いていたら書こうと考えております。
2話目はある程度メモ帳の中に控えてあるのでご安心をw
ではでは・・・。


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