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8722----チーズケーキの残酷な食べ方--------MOON7/27 22:10:212202cfdxWVV9wL7qs
まえがキック*

 いかにもなタイトルですが料理モノでもホラーでもない(予定)です。
 多分ギャグです。多分。ほんとは即興ですv・・・むしろ下書きしてから書くほうが圧倒的に少ないですあはは笑えない。きちんと推敲するのは大切な作業だと知ってますけども!どっちかというと絵描いてるばっかな毎日なのでもういいです(オイ

 長くなった上に意味不明ですいません。こんなので良ければ読んでやってくださいな。

MOON7/27 22:18:112202cfdxWVV9wL7qs||245


今、僕の目の前には僕が最も苦手とする人間が二人も机に陣取っています。
―・・・僕が苦手意識を持たずに接することができる人の方が少ないのですがまあそこは置いておくことにします。

ともかく、その最たる分類に分けられる人たちが二人と、さらにその脇に一人控えていたりしまして。


.

朝から頭が頭痛でたまりません・・・・・ってほら文法が狂ってしまうほど僕を悩ませているのです。

MOON7/27 22:34:362202cfdxWVV9wL7qs||415
チーズケーキの残酷な食べ方***


「えぇと」
申し遅れまして、僕ことアディリカ・ブルーマロウの前に座った二人は、着いた早々に茶菓子出せ、とか要求してきたきり一言も声を発しずに出したチーズケーキをほおばりまくっています。
つまりこの沈黙から脱するためになんとか喋り掛けてみようと特に意味のない接続詞を言ってみたりしたのが上の言葉なわけですが。

きれいさっぱり無反応というか無視されたので僕はもう一度頑張ってみます。

MOON7/27 22:40:22202cfdxWVV9wL7qs||860
いつもどおりすぎて涙も出やしません。

「きょ、今日は何の用で・・・しょうか・・・・・・・」
いくら慣れていても次第に不安になって意図せず語尾が消えうせていきます。

・・・・・・・・・・・・・・・はい、二度目の無視です。英語で言うとシカッティング、俗っぽく略すならシカト。

「・・・・あ、あのっ、」
おいチビ
「はいぃッ!?」

MOON7/27 22:50:32202cfdxWVV9wL7qs||968
前に座っているうちの一人、髪や瞳から服にいたるまで全身黒ずくめのいかにも悪役ヅラな青年が不意にドスをきかせた声で僕をお呼びになりました。肌だけが妙に白くて不健康っぽく見えます、どうでもいいですが。

ちなみに僕をチビとか見たまんまで呼ぶこの人はオニキス・E・シェイカーといいます。僕はチビとかオーナーとか滅多に本名で呼ばれないので僕も彼をあまり名前で呼ぶことがありません。
ささやかな意趣返しです。

「なんでしょうクロさん」
見た目ですねはい。

MOON7/27 22:59:242202cfdxWVV9wL7qs||958
気を取り直して訊ねると、クロさんもといオニキスが僕の眼前にずい、とチーズケーキをたいらげた皿を押し出しました。
「おかわり」
「・・・・・・・はあ・・・」

よくもまあ人の家でこれだけ理不尽に振舞えたものだと思いますが何だか無性に恐くて言えません。弱みどころか”心臓”を握られているので当然といえば当然です。
でもそういうのってあまり理由にならないことも分かってはいるのですが。

もしや用件って僕の家にお菓子を食べに来たのですか。

とか思いつつ泣く泣く冷蔵庫から新しいケーキを取り出していると、背後から声をかけられました。

MOON7/27 23:13:422202cfdxWVV9wL7qs||75
「手伝いましょうか、アディリカ殿」
落ち着いた声に珍しく名前で呼ばれた驚きとともに振り向けば傍らにずっと控えていた金髪の見目麗しい少女がこちらを気遣わしげに見つめていました。

彼女はスノウフィリアといってそこに居座っているクロさんの付き人みたいなお世話役です。
ファミリーネームが無いのは彼女が人間ではなく『ピノッキオ』と俗称される機械人形だからで、もともと名前がなくて廃棄処分寸前のところをクロさんが拾って名づけたからというありがちな話です。
「ほっとけスゥ」

しかも名づけておきながらまともに呼ばないとはもはや暴力に近いですよ。

MOON7/27 23:33:92202cfdxWVV9wL7qs||151
そんなクロさんに視線を向けると、少女は抗議するために口を開きました。
「ですがマスターに言われたせいでアディリカ殿があんなにせわしなく行ったりきたりしていますから、お詫びと礼儀とマスターの尻拭いを込めて私が手伝うべきだと判断しました」

そう言われれば確かに僕はケーキを運んだり紅茶を淹れなおしたりでてんやわんやです。彼女の優しさに感動のあまりちょっと涙がこぼれそうになったり。
「あぁぁありがとうございます・・・でも僕なら慣れていますから」

「アディってば、慣れてるとか悲しいコト言っちゃうなよぉ。奴隷根性丸出しだぜー」

MOON7/27 23:45:362202cfdxWVV9wL7qs||152
クロさんの横からそれまで黙ってことのなりゆきを見守っていた最後の一人が、悲嘆にくれた口調で、その実けらけら笑いながらこちらを見ました。

「そうですね、奴隷でかまいませんよ。カラカ」
「うぇ、卑屈モード入ンの速いぞ・・・わーかった俺が手伝ってやっからぁ」
両手を挙げて降参を表明した青年はクロさんよりも年上ですが僕の幼馴染だったりします。

カラカ・水無瀬。長い髪を上の方で一つに束ねた彼は、黙っていればこそ中々の美形なのですが問題の言動がとても怖くて僕は幼馴染といえど苦手でたまりません。

MOON7/27 23:54:162202cfdxWVV9wL7qs||497
いえ、普通といえばとても普通ですがどうも彼はいわゆる腹黒なので悪魔ですご注意ください。

「カラカ殿。折角の提案ですが私の方がアディリカ殿を手伝うのにもっとも効率が良いと判断しております」
「どゆこと?スゥちゃん」
彼もクロさんに便乗した呼び方になっています。

「私であればケーキ皿をおよそ100枚、ティーカップを約250個運ぶことができますゆえです」
・・・・・いくら機械でも無理がありすぎるんじゃないですか。

MOON7/28 14:39:242202cfdxWVV9wL7qs||215
「ど、どういう仕組みです?」
「脳髄から発せられる微弱な電磁波・・・パルスといいます。を利用して空気中の酸素分子をナノ単位で振動させ、室内に風を発生させて食器をゆるやかに浮遊させることで運べるのです」
すいません許してください僕にはさっぱり意味不明です。

カラカは何だか興味深げに聞き入っていましたが、意外と聡明な彼はふと思ったことを口にしました。
「なんか明らかに無理あんじゃねぇか・・・?つーか少年漫画みたいな理屈」

貴方は意外にもツッコミ役だったのですね。
とか思っていたらスノウさんはなんとはなしに言い放ちます。

MOON7/28 14:49:32202cfdxWVV9wL7qs||910
「そこはアレです。私の存在自体が少年漫画のごとき萌え要素を詰め込んだ機械人形という何でもござれなご都合主義マシンですから」
萌え要素とはいったいぜんたい何のことなんでしょう。

その言葉を聞いた途端にクロさんが飲んでいた紅茶を濁流のような勢いで噴出しました、汚いですからやめてください。僕の家ですから。
それでもってむせまくっています・・・何してるんですか。

「スゥお前ッ、ドコでそんな言い回しを覚えてきやがるんだ!?」
「マスターの部屋を掃除したときに出てくる漫画の山とかですか。あとテレビ」
・・・・・・・・・・・。

MOON7/28 14:59:62202cfdxWVV9wL7qs||862
「・・・オニキスぅ」
「・・・・・クロさん・・・」
僕とカラカがほぼ同時に彼の方へと意味深な視線を投げかけます。

「ちょっと待てなんだその目」
いつも仏頂面なクロさんがこれ以上ないくらいに慌てふためいている図は大変面白い・・・もとい哀れですね。

そんなクロさんにカラカが容赦なく言います。
「まぁ、気にすんなよオニキスうぅ。アンタがちょーっと性的倒錯者でもオタクっぽい趣味でも俺は今までどーり接してみせるさうん」

そんな風に言われたクロさんはというと何だかみるみるうちに真っ青に。

MOON7/28 15:7:102202cfdxWVV9wL7qs||835
普段でさえ顔色悪そうに見えるのにそんな顔したらますます人が遠のくと思うのですがどうでしょう。
青くなったかと思えば今度は頬が紅潮していきます。そろそろ危ないですね。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・俺は」
「はい?」
よく聞き取れなかったのですが、クロさんはお構いなしというかうつむき加減に顔を傾けたまま何事か呟きつづけています。ちょっと本気で怖いのですが。しっかりしてください色んな意味で。

「・・・・・・・・・・・・・俺はだなァ・・・・・・・・?」
ことの発端であるスノウさんは気にも留めずにティーカップに紅茶を注いでいます。
ミルクティーにアールグレイを混ぜないで下さい。

MOON7/28 15:16:192202cfdxWVV9wL7qs||5
そうこうしているうちにクロさんは『獲物』を仕留めるときよりもおぞましい殺気を放ちはじめました。

「アディ、なんとかして」
「カラカ、なんとかしてくださりませんか」
収拾つかなくなってきました。このままでは不味いですオチもなくなりそうです。

「俺はなんにもやましい事なんかしてねえし性的倒錯者でもオタクでもねえ」
「は、はいそうですねっ!」
「落ち着きましょうマスター。アドレナリンが常時の一万倍です。死にますよ」

さらりと何でもないことのようにスノウさんは言いましたがそれは人間じゃない領域なのでは。

MOON7/28 15:22:472202cfdxWVV9wL7qs||161
「ふふ、ふ、は・・・ッ!」
クロさんがいよいよ妖しい笑い声を上げ始めました。

「く、クロさん?」
「オニキスー・・・」
「マスター。気を確かに」
それぞれ彼をこちらの世界につなぎ止めようと呼びかけますがもはや無視されています。まあ僕なんかはいつも無視されまくっていますけど。

「ははっはははははははははっは!!」
高笑いなんか始めちゃいました。どこの魔王です。

MOON7/28 15:30:382202cfdxWVV9wL7qs||910
ついに背中から彼の愛用している日本刀が出てきてしまいました。アーメン。
「しっっかり責任取りやがれよこのクソチビィイィィィイィッッ!!


「なんで僕なんですかぁぁーーーー!!?」

念のため言っておきますがオタクとか云々言いだしたのはカラカです。
嗚呼、視界が黒く染まってゆきます・・・・・・・

結局今日はなんのために来たのか聞いてないことに気付きました。


.


.


.


さよならブラックアウト。

MOON7/28 15:37:512202cfdxWVV9wL7qs||840
あとがキック***

 前々から漫画のためのキャラとして考えてきた奴等を小説で書いてみました。(これ小説?というツッコミは置いといて
 しかしなんでアディが主人公なのか自分でも謎。

 ぶっちゃけカラカ君より主人公の方が腹黒でした。いや慇懃無礼?
 スノウフィリアは完全に私の趣味です(笑)でもヒロインじゃない気がします。

 正直言ってありがちなオチでグダグダなネタでしたがここまで読んで下さった方がいたらとても幸せです。こんな即興ですけど。

 最後に、オニキスごめん。

妄想姫8/3 16:37:592226cfaDS0d/HNt7k||805
メロディと共に、爆笑しましたw


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